ゆきたんくは他人とストライクゾーンが違う。
これは自分が子供の時から感じていることである。
人が面白いと思うものが何でもなかったり、人が興味を持たないことに惹かれたりする。
「俺だけ感覚が違うのかな」と一時悩んだこともある。
けれど、それはそれでしょうがないと割り切れたのは高校生になってからである。
高校は全寮制だったので、先に書いたことが余計に浮き彫りになったのだ。
自覚とあきらめができたのである。
えっと、旅の話だった。
台北市北部の淡水という町に行った。
1800年代後半、キリスト教布教のためにカナダ人牧師のマッカイ博士が当地を訪れた。
布教活動はもとより、教育、医療の面でタイ本に多大な功績を残した方だ。
教育面では、淡水にある真理大学の前身である、オックスフォード・カレッジ(牛津学堂)を開校して西洋式教育発祥の地となった。
このマッカイ博士が開設した診療所が残っている。
滬尾偕医館(こびかいいかん)
ここには、マッカイ博士の足跡や使用品の展示がされていた。
展示室の隣にはカフェがあり、上写真の入り口を入ると席が設けられている。
そんなことよりも、上写真の右側に「馬偕(マッカイ)紀念醫院発源地」と記されている石の下にあった丸い石に目を奪われた。
これだ。
漬物石くらいの大きさの石に彩色。 「Mackay cafe」とある。
こういうのがゆきたんくのストライクゾーンなのである。
まっ、しょうがないか。