発作的だった。
戦争遺跡に興味を持ち始めた時が10年前。
非常に遅いデビューだった。
少しでも多く見ておきたい。
現在住んでいる千葉県だけでも、多く見ておきたいという衝動に駆られた。
最後の戦争が終わって71年が過ぎた。
当時の様子をリアルタイムで記憶している人も減ってきている。
今回紹介するのは、東金市の戦争遺跡だ。
簡単に説明すると、昭和20年の8月に2つの原子爆弾が投下された後に日本が戦争を継続したらどうなったか。
米軍は、コロネット作戦で東京を火の海にする作戦を立てていたのである。
その際、九十九里浜から上陸した米軍が東金街道を北上するのを阻止するために造られた陣地のが上田中坑道陣地だ。
→ Map
外側から見た陣地。ただ土を掘っただけのものだということが分かる。
このお寺の敷地内に入り口があるのだ。
少し奥に進むと、二股に分かれている。この時懐中電灯を持っていなかった。
上写真の位置から入り口を見る。
人が立っているのが見える。これは、ここに入る前にお寺の方に断ってから入ったのである。
いつ崩れてもおかしくないので見ていてくれたのだ。
二股に分かれた方に進む。フラッシュを焚いて撮影した。
1発直撃を受けたら、すぐに崩れてしまう感じだ。
当時の人たちはどんな思いでここを守ったのだろうか。
2007.06.23