さて、温泉の温熱で・・・
カバ、鰐と話してきた。
今度は白池地獄。
入り口をくぐって、歩を進める。
その地獄に着く前に、水槽が現れた。
中にいらっしゃったのは、なんとピラルク様であった。
他にも熱帯魚がいたのだが、このインパクトときたらなかった。
水槽内を堂々と泳ぐピラルク様。
南米のアマゾン川流域が原産の淡水魚である。
年間平均気温が26℃という温かい地域の生き物が、この地獄の温泉熱によって生き生きと泳いであるのである。
肝心の地獄は、地獄という雰囲気ではなかった。
上品な乳白色の地獄である。
一部激しく蒸気が噴き出しているが、後は穏やかなもの。
それでも噴出口は95℃の高温だそうだ。
ここ白池地獄には、鉄輪(かんなわ)の荒地獄に苦しめられている人たちを「大蔵経を一字一石に書写して地獄に埋め」ることで鎮め、一大温泉郷開発の礎を築いたという一遍上人の像がある。
入り口からピラルク館までの間にあったのだが、なぜここに一遍上人がと思って通り過ぎたのである。
別府が温泉郷になったのも一遍上人様のおかげである。