夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

この世で一番気楽なボディガード兼お供かしら、と高齢者の私は微苦笑し・・。

2013-05-18 14:29:52 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の68歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

昨日の夕食時に、家内は『明日(あした)の午前中に、駅前に買い物・・行きませんか?』
と家内は私を誘惑したのであった。

私は少しためらった後、
『ハイ! 行きましょう!』
と少しボケてきた私は、せめて返事ぐらいは、
若き自衛隊の諸兄に負けないように明るい声で、家内に応(こた)えた。

私は民間会社の中小業に35年近く奮戦して2004〈平成16〉年の秋に定年退職した後、
私の半生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれ、悪戦苦闘の多かった歩みだったので、、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたく、その直後から年金生活をしている・・。

こうした中で、もとより年金の収入は減ることもあっても増えることなく、
当然ながら現役のサラリーマン時期より遥かに激減している上、
現役時代の多忙な業務から解放され、緊張感も無くなり体力の衰えも感じる昨今、
何かしら私は家内に従順となっていると思えて、苦笑したりした。

そして私は家内が外出する時は、殆どボディガード兼お供、そして荷物持ちとなっているのが、
定年後の実情である。
        
今回、たまたま朝の9時過ぎに私たち夫婦は、京王線の『つつじが丘駅』に向かい、
徒歩で15分ばかり歩き、駅前のスーパー、ドラッグ・ストアーなどを廻ったりした。

この間、スーパーの衣料フロアーで家内が婦人の品、或いは台所の雑貨品を選定している間、
『いつもの本屋の前のベンチで待っているから』
と私は家内に伝えた後、
私は近くの本屋に行ったりした。

この本屋は路上から幅広い階段を下りて、地下一階が本屋の専用フロアーとなっている。
そして読書好きな私は、本屋で単行本、新書本、文庫本などをゆっくりと見たりし、
結果としては新書本の2冊を買い求めたりした。

そして本屋の前は、階段状の手前の片側の平坦な処に大きな樹があり、
近くにベンチがあり、その上に付近には飲料水の自動販売機があり、
私がこよなく愛している処のひとつである。

私は家内が1時間ぐらい買い物時間に要すると思いながら、
このベンチに座り、大きな樹の下の緑陰の中で、買い求めてきた新書本の一冊を読みはじめた・・。
しばらくすると、喉の渇きを覚えて、この自動販売機かに煎茶のペットボトルを買い、
喉を潤(うるお)しながら、読んだりした。

こうした中で、微風を身体に受け止めると、心地よく、本のページをめくったりした。

やがて家内は両手に大きな紙袋を重そうに提(さ)げてきた。
そして私は大半の荷物持ちとなったが、確かに重く、
我が家として異例であるが、帰路は歩くことは断念し、路線バスを利用しょうと、
互いに瞬時に合意した。

その後に食事処で昼食をして、路線バスに乗り、帰宅したのは午前12時半過ぎであった。
     

帰宅後、部屋に開け放ち風を通し、煎茶を飲んだりしながら、
この世で一番気楽なボディガード兼お供かしら、と高齢者の私は微苦笑したりした。


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コメント (2)
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