でもなんとなく不調を感じる・・・
その不調、自律神経の乱れが原因かもしれません。
「自律神経」という言葉。
もはや一度は、耳にしたことがある方がほとんどでしょう。
でも皆さんは、自律神経が体調だけでなく、
‘見た目年齢’にも、影響していることをご存じでしょうか?
この記事では、小林弘幸・著『老いが逃げていく10の習慣』から、
老いないために、知っておくと役立つ自律神経の仕組みをご紹介します。
☆若さを保つ秘訣は自律神経にあり!
何をやるにも、めんどうに感じる、「あきらめ」しかない・・・。
こんなことが増えていませんか?
「歳のせい」と言ってしまえばそれまでですが、
この記事に目をとめてくださった皆さんは、きっと何らかの解決策を探していらっしゃるのでしょう。
だとすれば、決して遅くはありません。
「好調な明日」に向けて、一歩踏み出したも同然です。
なぜなら人の意識や感情・行動パターンと、自律神経は密接につながっているからです。
もうダメだ・・・と落ち込んで暗くなるよりも、
心地よくなりたい! もっと元気に過ごしたい!!
という意識でいるだけでも、自律神経が整い、体のコンディションがよくなったり、
気持ちが明るくなったりすることが分かっています。
つまり、気持ちの持ち方次第で、体調はよくなるということです。
ここまで聞いただけで、すでにわくわくしてきた!
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同じ年齢でも、人によって見た目がまったく異なるということ、ありますよね。
アクティブに過ごし、発言も恰好も若々しい人もいれば、その逆もいます。
自律神経を長年研究してきた私の立場からいえば、
見た目年齢の違いには、自律神経が大きく関わっています。
それはなぜでしょうか。
一言でいえば、見た目の違いは「習慣」の違いが、大きく影響していて、
この習慣こそ、自律神経の働きを左右するからです。
ではどんな習慣をもてばよいのか、具体的な習慣ややり方をご紹介する前に、
それらを理解するために、必要な自律神経の仕組みをご紹介していきたいと思います。
☆そもそも自律神経とは何なのか?
人の体には、自分の意識で、動かせる部分と動かせない部分があります。
脈や首の動脈を指で触れると、トクトクと規則正しく脈打っているのが分かりますが、
これはあなたの意志で動かしているわけではないですよね。
自律神経とは、まさに「自分の意志では、コントロールできない
心臓や血液の流れなどの活動を司る神経」のことをいいます。
車に例えるなら「自動運転システム」のようなものです。
呼吸する、食べ物を消化する、暑いときには汗を出し、
寒いときには体を震えさせて体温調節する・・・
こうした生命活動はすべて、自分の意志とは関係なく、自律神経の働きによって行われています。
【交感神経】・・・ 体を「活動モードに」する。
車でいうとアクセルの役割を担う。
心と体が興奮モードになると優位に。
運動したり緊張したりすることでも高まる
【副交感神経】・・・ 体を「休息モード」にする。
車でいうとブレーキの役割を担う。
夜間やリラックスしているときに優位に。
「消化」のときにも優位になる 。
多少のストレスや環境の変化があろうとも、
私たちが生きていけるのは体を微調整しながら、
心身を最適に保ってくれている自律神経のおかげ。
さらに自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれ、
健康な人なら、日中は交感神経が優位になってアクティブな状態になり、
夜には副交感神経が優位になって、ぐっすりと眠れるようなリズムができています。
働き者の自律神経は一日24時間、
人の一生の中で1秒たりとも休むことなく、働き続けています。
「自律神経の主要な機能は何ですか?」と訊かれたとき、
私は「全身の血流をコントロールすること」といつも答えています。
自律神経が整っていれば、全身37兆個の細胞にきちんと酸素や栄養が行き渡り、
肌や髪の状態もよくなるでしょう、
胃腸をはじめとした臓器がしっかりと働くので、疲労も回復しやすくなります。
さらに、交感神経と副交感神経、この二つの自律神経のバランスが整うことで、
活動と休息のメリハリのある毎日を送れるようになります。
つまり、自律神経のバランスのいい人は、
肉体的にも精神的にも若々しくいられるのです。
そのカギを握っているのが毎日の「習慣」なのです。
☆自律神経は加齢で変化する
特に副交感神経の活動レベルは、30代、40代と衰えていき、50歳を過ぎるとさらに深刻になる
一方で自律神経は、老化していくことも事実です。
我々の研究データでは、男性は30代以降、
女性は40代以降に副交感神経が10年で15%ずつ低下し、
自律神経のトータルパワーが、低下していきます。
男性が30代から、女性が40代から、と10年の差があります。
「老化」を自律神経の視点から読み解くのは、まだ一般的ではないかもしれませんが、
私は自律神経こそ「老化」に大きく影響しており、この男女の10年の差こそ、
そのまま平均寿命の差につながっていると考えています。
トータルパワーとは、交感神経と副交感神経を合わせた
「自律神経全体の活動量」を示す総合力のことで、
「体の疲労度」を示す指標としても用いられます。
それが、50代になると、20代の3分の1ほどになってしまうのです。
歳を重ねるにつれて疲れやすくなるのは、数字の上でも当たり前といえるわけです。
では、どうすればよいのか。
それはやはり、乱れがちな自律神経を整えることが一番です。
特に大切なのは、年齢による下降が顕著な副交感神経の働きを高めること。
そのために具体的にできることは、自律神経が整う「習慣」を取り入れることです。
私自身が60代になって見えてきたことは、
50代と60代では、肉体的・精神的な衰えの深刻さは、まったく異なるということです。
50歳は、まだまだ序の口。
個人差や、徐々に衰える時間を考慮に入れると、遅くとも55歳。
この年代で自律神経が整う「習慣」を身に付ければ、
集中力や判断力の衰え、疲れやすさはもちろん、
免疫力低下、血流低下などに伴う病気の発症を食い止め、
老化も遅らせることができるということです。
対策をとるかとらないか、つまりは「習慣」を変えるか変えないかで、
見た目も体力も、気持ちの若々しさまでも、ぐんと差が開いていくのです。
もうその年代を過ぎてしまった、という方こそ、今すぐはじめてください。
いつからはじめても遅くはありません。
気づいたときが「はじめどき」です。・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
遅ればせながら学び、多々教示されたりした。
大切なことは、《・・年齢による下降が顕著な副交感神経の働きを高める必要があり、
そのために具体的にできることは、自律神経が整う「習慣」を取り入れ、
この年代で自律神経が整う「習慣」を身に付ければ、
集中力や判断力の衰え、疲れやすさはもちろん、
免疫力低下、血流低下などに伴う病気の発症を食い止め、
老化も遅らせることができるということです。
もう55歳の年代を過ぎてしまった、という方こそ、今すぐはじめてください。
いつからはじめても遅くはありません。
気づいたときが「はじめどき」です。・・》
このような80歳の私は学び、良き叱咤激励と私は受け止めて、
健康寿命を保つには必須だ、と微笑んだりしている。