『クラゲラスな生き方』(←夢屋の造語)を考えながら一週間…冬至の頃に比べれば、日は格段に長くなり、日中も3月の陽気を思わせるような日々が続いております。肥料や農薬の予約注文票が送られてきたり、水稲共済細目書が配布されたりと、また農作業の季節が少しずつ近付いていることを体感させてくれるのであります。そして、今は確定申告の季節…昨年の農業関連の支出を集計していたら、収入に対して異常なほどの経費過多であります。経営面積に対して、春と秋の機械作業委託代金がその大半を占め、少なくとも『夢屋国王』の公用車である軽トラックの維持費(車検代金)だけを考えてみても、それは経営面積に不釣合いな動産であることがひと目で分かるのであります。
さらに、昨年は『夢屋王国』の王宮である『第2サティアン』建設とその周辺整備までやってしまったので(農業経費ではありません。)、夢屋がセコセコと出稼ぎに出かけて稼いだお給金をかなり使ってしまっております^^;
農業所得をマイナス計上し、確定申告で源泉徴収税額の還付を求めることも出来るのですが、当面、『夢屋王国』建設のための研究費用として処理し、その経営が傾きかけている日本という国家に寄付してあげることにします^^;
「おばあちゃん♪どうして、おばあちゃんの耳は長いの?」(夢屋)
「赤ずきんや、それはお前の声をしっかり聞くためだよ^^;」(さくらばあちゃん)
暇を持て余したオッカーが、我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』に毛糸の帽子を編んであげました。本人は、とても迷惑顔なのでありますが、おばあさんに化けたオオカミに良く似ていたので記念に一枚…彼女は、最近、次から次へと乳歯が抜けております。昨年の11月にやって来た「お嬢さま」は、生後5ヶ月程で、人間で言えば小学5年生位まで成長しているんですねぇ…50年も生きて来て、一向に成長していない国王にとっては羨ましい限りであります。
農業所得を計算していると、ため息が出て来そうですが、元々趣味から発展したものですから、当面の経営改善点と畑作物の売上を伸ばすことを目標に技術力を高める…『夢屋王国』の経済的自立を達成するためにあと4年…国王の勉強は続くのであります。
さて、本日のお題である「夏耕冬読」…夏は朝から農作業で、本など読む気力も出て来ませんが、冬は除雪作業以外、これといった仕事が無いのでありまして、珍しく小説などを読んでおります。今は北方謙三さんの「楊令伝」…「水滸伝」全19巻に続く、全15巻の氏の大作でありますが、重税と賂で腐りかけた「北宋」という国家に「梁山泊」を建設していく過程に引き込まれ、貪りつくように読んでおります。単行本は2年前に出版されているのですが、ご予算の都合で文庫本が出てから読むということを繰り返しているので、現在第9巻を読み終えたところでありまして、このままのペースでは、夏の農作業の期間に掛かってしまうと思っているのであります。この本の面白いところは、「梁山泊」といった国家が、単なる武勇伝で終わることなく、国家建設のための経済活動…「塩」や「青磁」の交易といった部分にまで言及されているところであり、理想国家の建設という「夢」だけに留まらず、現実の財政問題にも触れられているところでしょうか。『夢屋王国』という独立国家の建設を目指して始めた生産活動も、財政運営でつまづいている…国王はまた、電卓を弾き始めるのでありましたとさ^^;