画像は先週土曜日の朝、宿泊先の旅館で提供された朝食の副菜の数々であります。これに主菜と思われる焼き魚、湯豆腐、温泉玉子に納豆、汁物に郷土料理の「ひょう干し」「くきたち干し」「山ウド」の煮物をそれぞれ少々、デザートは杏仁豆腐…ご飯は、しっかり茶碗に山盛り二杯食べました^^;
私が尊敬する米沢藩中興の祖「上杉鷹山公」が、藩財政立て直しのために自ら実践した「一汁一菜」の食生活を考えると、パンピーの食事にしては贅沢の限りであります。私『夢屋国王』が、体重60kg前後、ウエスト周り78cm前後を維持できるのは、朝昼はがっちり食べても、雪かきや百姓仕事で動き回り、夕餉にビールを飲み始めると摂食量(つまみ)が極端に落ちるせいではないかと思っております。あるいは、吸収効率が極端に悪く、食べても吸収されないまま、排出されてしまうからかも知れません。私の知り合いに、日々健康増進のために早朝から歩き、夕食はリンゴ1個や果物で過ごすという、涙ぐましい努力を重ねる輩が居るのでありますが、何故か飲み会になると堰を切ったように食べる。彼が言うには、この日のために節食してきたと言うのでありますが、焼肉店に行こうものなら通常人の約2倍は食べるから、果たしてダイエットの効果はというとかなり問題がありそうです。俗に太る人は水を飲んでも太ると言いますが、意外にご飯の量を減らしても、逆にカロリー数の高い間食をしている場合が多いようであります。
体質や生活習慣の問題もあるので、自分の食生活を他所様に押し付けるつもりは毛頭ありませんが、鷹山公が実践した「一汁一菜」の食事とはどのような物であったのかをふと考えるのであります。人間は、アミノ酸や脂質を体内で合成出来ないのですから、食べるという行動を通して外から取り入れなければなりません。「一汁」は当然汁物でありますが、植物性由来のアミノ酸や脂質を摂るうえで、「澄まし汁」ではなく季節野菜を取り入れた味噌汁を採用する必要があったのではないだろうか。海の無い米沢の地では、主菜または副菜は、川魚や塩蔵・干物の魚、場合によっては胡桃や胡麻、豆腐を使った和え物を食べないと、必要な栄養素が確保出来なかったのではないかと考えるのであります。ちなみに、香の物(漬物)は、一菜には含まれないのであります。
湯気で霞んでおりますが、山形名物の『ひっぱりうどん』であります。場所によっては『つっぱりうどん』とか『ひきづりうどん』などという呼び名もあるようですが、乾麺のうどんを煮て、納豆・ネギ・生卵に出汁醤油でいただきます。お好みで鰹節なんぞをぶち込むこともありますが^^;
生卵はコレステロール値が高いなどと言いはじめると、何も食べられなくなるので目を瞑っていただいて、これに緑黄色野菜を加えれば、それなりに栄養バランスの良い食事ではないかなどと考えるのであります。
仏様に供えるお膳の献立が分からなくて、近所のオバチャンに何を上げたら良いものか聞いたことがあるのですが、ご飯に汁物は当然で、三菜は右から「煮物」「和え物」「漬物」の三品とのこと。煮物に厚揚げや油揚げを使い、和え物に胡桃や胡麻を使えば、精進料理とは言えども植物由来のバランスの良い副菜に成ってるのう!日々、健康食の原点は「仏様のお膳」に有り…亡くなってしまってから、健康食品を供えられても何の意味もありませんけどねぇ^^;
いやいや、これらを作り、一緒に食すことが健康につながるのであります…などと、急に「食」に目覚める『夢屋国王』でありましたとさ。
しかし、生きているうちに肉は食わねば^^;