その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

煮っ転がし

2019-10-01 03:06:55 | 転職

肉類なんて使ってなかったけどなぁ…

『おろ抜き大根』とは、間引いた大根葉であります。2~3粒ほど点蒔きしたダイコンは、成長を見ながら間引きますが、其の葉は捨てずに食べてしまう。最近は「葉大根」なる専用の種子も売っておりますが、沢庵漬けや越冬用の秋大根は、こうした利用もアリ^^; 油揚げ、糸こん、『打ち豆』など入れば、ご飯もススム君であります。裏の畑さえ耕作しなくなった(出来なくなった)お年寄りには、結構ウケも良く、事実、ご近所のスーパーに並べている最中にお買い上げいただきました。しかし、何故かジャガイモが売れません。大きなジャガイモは「鬆(す)」が入っていると思われているのか、「男爵」という品種が悪いのか、肌の凸凹が嫌われるのか…きれいに土を洗い落とし、小ぶりで肌のきれいなジャガイモを並べ、値段を少々下げたら本日1袋売れましたけれど…来年は「キタアカリ」にしてみますかねぇ。土壌中の殺虫剤など使用したこともありませんでしたが、ケラやハリガネムシの害や食痕を防ぐためには(売るためには)使わざるを得ないのでありましょうかねぇ。使わないに越したことはないと思うのでありますが。


農場産物による「一汁一菜」の朝食である^^;

小さなジャガイモは、ご近所の婆さんたちに好評で、これまた捨てずに小芋の煮っ転がしに変わる。出汁や肉類など使わないで、我が祖母は石油コンロの弱火で、コトコトと煮ていたような記憶でありますが、真似てみても記憶にある味に到達出来ません。祖母の煮物は、鉄の大鍋でいつも大量に作っていましたからねぇ…違いと言えば量と掛ける時間のような気もするのではありますが。中まで味の染み込んだ懐かしい『煮っ転がし』は、市販の出汁や肉では作れないようであります。何も食い物が無かったから、美味しく感じただけかも知れない。贅沢になってしまった「舌」を満足させる『シンプルな食事』…食材そのものが持つ旨味が味わえる生活、意外と贅沢なのかも知れませんなぁ^^;

コメント
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