その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

木枯らしに抱かれて…

2022-12-03 08:19:36 | 転職

『ドライ』か『ウエット』か…

1971年に笹沢左保が発表した小説「木枯らし紋次郎」では、口に咥えた長楊枝を吹き飛ばす時に流れる音が『木枯らし』のあだ名となったとされている。中村敦夫さんが演じた『紋次郎』は、ニヒルであり、世間との関り合いを避けるドライな役どころなのだけれど、何故かしら女人のドロドロの運命に巻き込まれてしまうのでありますよ。ドラマを観て、小説でも読んだ高校生時代の『おやじぃ』は、ニヒルを演じることが婦女子にモテる要素であると勘違いしていたのだけれど、それは只の『しょしぇがり(恥ずかしがり屋)』の為せる業であって、婦女子に関心を持っていただくためには、常に話題を提供するような立場にいないとモテないということに後から気付いたのであります。(実に、損をしたものである^^;)
『KYON2(キョンキョン)』こと歌手の小泉今日子さんは、「木枯らしに抱かれて」という曲の中で、少女の片想いを切なく歌い上げておりますが、残念、ニヒルを演じていては、手を差し延べることも出来ないのでありまして、また、手を差し延べたところで、想いは別の人にあるから、下手に関わったところで想いはコチラに向かうはずもなく…まぁまぁ「アッシには、関わり合いのないことでござんす。」とドライに振舞う方が得策という場合もありましてねぇ…。
そうそう『木枯らし』って何なん?「太平洋側に晩秋から初冬(東京では、10月半ばから11月末まで…気象庁)に吹く風速8m/s以上の北よりの風」とされているから、山形では『木枯らし』は吹かないことになる。確かに、気圧配置が西高東低で、北西の風が吹けば、山形では冷たい雨か雪になり、乾燥した風が『木枯らし』として関東地方に吹く訳だから、いくら『ドライ』を装ってみても、山形県民の本質は『ウエット』なのかも知れませんなぁ(笑)


鬼だって、鼻水を垂らしますけれど…

さて、受託アルバイトの金配りを終えて、お給金を頂戴し、定番の『なべ焼きうどん療法』にお付き合いしましてね、遅ればせながら『事業報告書』を作成しようとしたら、ベースとなる『事業計画書』が見当たらない…春先に作成し、ファイリングしていたはずなのだけれど無い…パソコン上にはデータが残っているのだけれど? 遂に『ボケ症状』が出始めたのだろうか?? 夏場にサボり過ぎて、書類の保管場所すら分からなくなってしまったようでありますよ。記憶があやふやというのも危なっかしい。
『記憶は常に自分に都合よく書き替えられる。』…誰が言った言葉かは知らないけれど、確かに、この春の記憶は、自分にとって良い方向で『格納』されているようでありますよ。はてさて、困ってしまった…こうなると、高校生時代の記憶も、『彼女が秘かに私に想いを寄せていたはずである。』などという記憶も、総てが自分にとって都合よく書き替えられた結果ではないのだろうかなどと、途端に自信を失ってしまうのであります。(かなり飛躍したお話になっている^^;)
初老期の『物忘れ』は、直近の記憶であって、遠い昔の記憶は、自分にとって『都合が良い』か『都合が悪いか』は別にして、しっかり『沈着』『定着』しているはずである…と自分をまず納得させないとなぁ。「それ、この前も言ったよ。」とか「おじいちゃん、何やっているの?」という言葉は『おやじぃ』には無縁の『呪文』と思っていたのだけれど、やっぱり『来てます。来てます。』^^;
ならば、まずは確実なことだけは思い出そう…『木枯らし』が吹くように、お財布がカラカラであることは確からしい。山形には『木枯らし』という風は吹かないらしいのだけれど、歳を重ねるということは、『ドライ』か『ウエット』かに関わらず冷たい風が吹くようでありますよ。「加齢」という老化現象に正しく向き合わなけれないけないなぁ(笑)

コメント
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