名人挑戦をかけてのトップ棋士10人による第74期将棋名人戦の順位戦A級もいよいよ佳境を迎えている。
去る2月1日に行われた一斉対決で、我らが深浦九段は森内九段に勝ち、これで3勝5敗とし、最終局を待たずA級残留を決めた。今年度は銀河線の優勝もあり、4月にはまた深浦さんを囲んで美味い酒が飲める。
残りは「将棋界の一番長い日」と言われる2月27日の一斉対局のみとなった。これにも勝利し、来期の順位を一つでも上げておきたい。頑張れ深浦九段!
奨励会三段リーグでは、深浦さんの弟子である佐々木大地くんが正念場を迎えている。2月7日に2連敗し、勝ち星を伸ばせなかった。これで9勝5敗となり、その日2連勝して12勝と星を伸ばした現在トップの都成竜馬くんに差をつけられてしまった。だが、現在2位の星が11勝3敗、上位2名が晴れてプロデビューできるわけだが、残り4局ある。とにかく4局すべて勝ち13勝5敗としておけば何が起きるか分からない。頑張れ、大地!
佐々木大地くんは対馬出身で、我が家のくるみさんより3つ年下になる。
羽生名人・渡辺竜王を始めとし、数多くのプロ棋士を輩出している「小学生将棋名人戦」という小学生将棋最高峰の全国大会がある。くるみさんは、小学2年生・3年生の時、並み居る男の子たち、かつ上級生をなぎ倒し、県大会を2連覇し、西日本大会へと駒を進めた。
くるみさんの3連覇を阻止したのが佐々木大地くんだった。
くるみさんは、小学生で将棋を卒業したが、佐々木くんはその後プロ棋士への道を歩み始めたのだった。
当時、あどけなかった大地くんも、20歳になった。夢を掴むまでもう一歩のところまで来ている。
もう1人、深浦九段の弟子に北海道の斎藤優希くんがいる。倉敷での「小学生倉敷王将戦」でお母さんに紹介されて1度だけ声をかけたことがある。瞳の涼しい、いかにも聡明そうな少年だった。現在初段、ちょっと苦しんでいると聞いたが、何とか乗り越えてほしいと願っている。頑張れ、優希くん!