峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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東京オリンピックが変える

2016年02月18日 | 暮らし

我が家では、直接口に入れる食べ物や飲み物については女房どのが厳しくチェックしてくれている。
食品添加物については、危険だ。いや、そんなことはないと賛否両論あるようだが、我が家では、製品に関しては基本的に無添加の物を購入しているようだ。野菜に関しては化学肥料や農薬を使わない有機栽培の物、葉物は100%無農薬の物を求めているらしい。
口に入れる物で私が購入担当となっているのがコーヒー豆とニンニク、女房どのに倣い有機栽培の物を購入している。

さて、2020年の東京オリンピックに向け、有機農産物の増産機運が高まっているという。先のロンドン・リオ五輪で選手村や競技場の食材基準に有機農産物の優先調達が盛り込まれていたことから、東京オリンピックでもそれが踏襲される可能性が高いことによる。
実際、昨夏以降、母国の選手の食材確保のために、イタリア・ドイツ・シンガポール等の食品流通業者から直接生産農家宛に問い合わせの電話が入っているらしく、外国の人たちは、これほど有機にこだわるのかと国内の生産者は驚いているという。政府もそれを承知しているようで生産者に対し供給量の確認を行っているそうだ。

私の暮らす町の北村製茶さんは、今のおじいちゃんとおばあちゃんが50年前に開拓農家として牟田原という高地に入植された。その後10年経った頃から化学肥料や農薬を使わないお茶作りに取り組んでこられている。

一口に有機栽培と言うが、そこには大変なご苦労があったと聞く。
我が家でいただくお茶は、もちろんこの北村さんとこのお茶だ。時々、お茶を求めがてら牟田原に登っては、そのご苦労なさった頃のお話を伺う。農薬を使わないでやってこられたおかげか、お2人共お元気そのものだ。
ちなみに、北村さんとこは平成13年3月に長崎県第1号の有機JAS認証を受けておられる。

北村さんとこは、2代目の息子さんが独自の営業努力をされ、今や「北村もの」として確固たるブランドを確立されておられる。しかし、一般的には有機栽培に切り替える生産者は少ない。それは、消費者がそれを望んでいないからだ。作物は濃厚な味わいになるが、反面、病気にかかりやすく、市場に売り込んでも見た目が悪いと相手にされなかったとある農家の方が語っている。
そんなことから有機農産物を販売している場所と品数は限られている。それが欲しい消費者にとっては頭の痛い問題だ。

しかし、東京オリンピックがそんな状況を一変させてくれるかもしれない。
有機農産物の生産者や販売会社で作る「オーガニックヴィレッジジャパン」のフェイスブックのカバー画像には「オリンピックレガシーはオーガニック。」の文字が躍る。

コメント
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