先週土曜日の午前中、忘年会等の打ち合わせをおこなうため久し振りに例会中の佐々町将棋同好会を訪ねた。
この日は18名の方々が集まっておられ、いつものように和気あいあいとした雰囲気の中、将棋を楽しんでおられた。
挨拶を交わしながら、しばらくみなさんの対局を見させていただいた後、同好会の幹事を務めていただいている浦本さんと12回目を迎える同好会主催の将棋大会と年末恒例の忘年会について話し合った。
事の成り行きで、同好会発足以来「会長」という役割についている。しかし、名ばかりの会長でほとんど何もしていないのに等しい。納涼会、忘年会の飲み会には顔を出すが、例会にはほとんど出ていない。その他、大会の表彰式と総会に出席するくらいで、あとは、公民館活動サークルの代表者会に年数回顔を出すくらいなものだ。
実質の運営は、お金の管理から例会時のお茶の用意、後片付けまで幹事さんが中心となって行っておられる。その幹事の役割も会の中心メンバーが話し合われ、2,3年でスムーズに交代が行われている。
今回の将棋大会の案内チラシ(浦本さん作成)を見ると、申し込みの受付は浦本さん、運営責任者は増本さんときちんと役割分担ができている。末尾に会長 峰野裕二郎と記されているが文字通り名前だけであり、大会の内容について私は全く携わっていない。浦本さんと増本さんを中心に相談なさってみなさんですべてを決めておられるのだ。
同好会の会員も徐々に増え、組織としてもしっかりとしてきたところで、数年前から会長の役割を返上したい旨、お伺いを立てているのだが、とにかく何もしなくともいいから「会長」でいろと一喝されるばかり。そう言われると実際がそうなのだから返す言葉もない。
この春から全くのフリーハンドで何にも縛られずやりたいことだけをやってきた本来の自分の姿に戻るつもりでいたが、会長など全く当てにされず、上手に役割分担を決め、きちんと会の運営をなさっておられるのだから、良い思いばかりをさせてもらっている将棋に少しは恩返しのつもりで今しばらくはこのままでと思っている。
リーダーを求め、ただリーダーに頼るのではなく、組織の一人ひとりが自立して、それぞれが応分の役割を果たすことにより組織は健全に機能するのではないだろうか。その点で、佐々町将棋同好会のみなさんの在り方は見事である。