男子プロゴルフ「ダンロップフェニックストーナメント」競技の模様を昨日の3日目、そして今日の最終日とテレビ観戦した。
最終日、今年の全米オープンゴルフ選手権者で、今回のダンロップフェニックスの昨年度の覇者であり、3日目までのトーナメントリーダーであるケプカ選手に松山選手がどこまで迫れるかというところに最大の興味があった
2日目の予選ラウンドが終えたところまでは初日からトップを走るケプカ選手に韓国のH・W・リュー選手と共に1打差の2位タイと好位置につけていた松山選手だったが、3日目に71を叩き、64で回ったケプカ選手に8打差をつけられてしまっていた。
さて最終日、まだ放送には入っていなかったが、松山選手は出だしの1番でバーディーと絶好のスタートを切っていた。さらに3番のショートホールでは何と彼自身日本ツアー初めてというホールインワンを達成、猛追が予感されたようだったが、6番のショートホール、9番のミドルホールでボギーをたたき、続くインの10番ミドルホールでダブルボギーをたたき万事休す。最終的に優勝したケプカ選手と10打差の5位でフィニッシュした。
松山選手は、8月にアメリカ・オハイオ州アクロンにある「ファイアーストーン・カントリークラブ」で開かれたブリヂストン招待選手権でPGAツアー5勝目となる勝利を挙げた後、調子を落としていたと聞く。
それでも、久し振りに見る日本ツアーでの松山選手のプレー、願わくば、3日目、最終日と優勝争いを演じてほしいところだったが、そんな中、世界ランキング4位の実力の片りんは随所に見せてくれた。
全米オープンで2位に終わった後、涙を見せていた松山選手だったが、その全米オープンでメジャー初制覇を果たしたケプカ選手も「彼は世界のトップ選手」と認めている。来季、主戦とするPGAツアーでの活躍、そしてメジャー制覇を楽しみにしたい。
優勝したケプカ選手のプレーは、やはり圧巻だった。
先ず、圧倒的な飛距離だ。3日目はドライバーを手にすることがなかった。3番ウッドで同じ組の他のプレーヤーのドライバーショットを上回るほどの飛距離が出ていた。そして、ほとんど曲がらない。
13番ミドルホール、最終日わずかにグリーンを外したものの3日間ワンオンでイーグルかイーグル外しのバーディーだった。さらには、たまにティーショットを曲げても、そのリカバリーショットが完璧だった。さすがにメジャー覇者は違うと思わせるてくれるほどの素晴らしいプレーを見せてくれた。
また、このところ予選落ちが続いていた石川遼選手が久しぶりに決勝ラウンドに進み、72・71・70と徐々にスコアを伸ばし最終日68の3アンダー、27位タイで上がっていた。早く、調子を取り戻し、遼君らしいアグレッシブで歯切れのいいゴルフを見せてほしい。