昨日、最終日を迎えていた男子プロゴルフ・カシオワールドオープン、残念ながら終日家を出ていたのでテレビでの観戦が叶わなかったが、石川遼選手、時松隆光選手、河本力選手など、このところ個人的に注目している選手が出場していたので、初日からトーナメントのHPで彼らのスコアの推移を追っていた。
石川遼選手は、国内復帰から5試合連続予選落ちするなど苦しんでいる様子だった。しかし、先週のダンロップフェニックスで久しぶりに予選を通過、最終日に68をマークして27位タイに食い込み復調の兆しが見られていた。
そして今週のカシオワールド、初日から74・70・66・66の276、6アンダーで、優勝したスンス・ハン選手に1打差の2位タイと健闘した。取り組んでいると言われているスイング改造が段階的に進んでいるのだろう。来年1月早々から、アメリカの下部ツアーに参戦するという。遼くんの巻き返しを期待している。
時松隆光選手は極めてユニークな選手と言えるだろう。生後間もなく心臓に病が見つかり、4歳で手術を受けたという。
特徴的なのがクラブの握り方、いわゆるグリップだ。プロアマ問わず、オーバーラッピングかインターロッキングで握る選手がほとんどの中、時松選手はベースボールグリップで握る。その名の通り、野球のバットの握り方と同じ握り方だ。
病弱だった子供時代の時松選手を心配したお父さんが、彼の健康のために始めさせたというにゴルフ、自然と体への負担が少ないとされるベースボールグリップになったのだろう。身長が168cmとプロゴルファーとしては小柄な時松選手だが、他の選手に負けない成績を残しているのは、そのベースグリップ故ということも言えるだろう。
時松選手も、石川選手と同じく2位タイでフィニッシュした。
河本 力選手は、愛媛・青陵高校3年生のアマチュア選手だ。身長183cm・体重78kgの恵まれた体格から繰り出されるドライバーショットは平均300ヤードを誇る。
今年4月のPGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜西日本決勝大会では通算2オーバーの146で優勝、2年連続でPGM世界ジュニア日本代表になるなど将来が期待される逸材だ。
残念ながら、今大会は73・76で予選落ちとなった。
男子プロゴルフ、今シーズンも残すところ今週木曜日から始まる「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を残すだけとなった。小平選手と宮里選手の賞金王争いが見所の1つだ。