10/3.4の宮城松島の75歳以上のサッカー大会から戻った。台風の合間をぬった感じの秋晴れのいい大会だった。世間では80歳がさっかー!?となるのだろうが、最高齢はなんと93歳!もちろん、走るし、ボールも蹴る。そのあとに88歳、87歳と続く。やはり、学生時代からサッカーを続けられている方が多い。「継続」と「継続させるための努力」だと思う。今日の80歳以上の方たちの試合を見ておられたドクターが「やはり皆さん、軽量級ですね」と言われた。たしかに、お腹の出た人は少ない。
草サッカーの情報発信のボランティアを始めたころにお会いした方で、胆のうがんの方がいらした。初めてお会いした真夏の大会のとき、昨日抗がん剤の治療が終わったんですよ と言われた。それから2年近く、彼は5分でもピッチに立とうと、チームの試合には来られた。いつも応援のときは一緒にベンチにいたので、亡くなられた時の悲しみは大きかった。標準治療が効かなくなり、免疫療法の先生をご紹介した。
本庶佑先生のノーベル医学・生理学賞の受賞を聞いたときに、彼のことを思い出した。「夫の(妻の)発病があと、5年後なら、いや10年後なら、救える(延命できる)いのちだったのに」というような話をよく聞く。日々、進化する医学に、本当に必要なものは何だろうか?2人に一人ががんになる可能性があるという時代に、薬だけではない必要なものも、あるような気もする。
松島のサッカー大会にも他の大会にもいつもご夫婦で見えられる方がある。今年80歳。実によく走る。奥さまも立って応援をしている。ご主人はがんの手術をされ、奥さまも心臓の病気をされたという。お二人とは仲良しになった。大会で会える度に、再会の喜びは大きい。