今日はお茶のお稽古の日。月末に稽古茶事があるので、その練習になる。私は皆さんの真ん中に座っていればいいのでお気楽なのだが。お稽古にいくまでは子供の習い事と同じように「行きたくない」と思う。忙しいという事もあるが、なんとなく気が重い。今日はお濃茶からお薄までのお客様なので膝やら足首が痛い。でも、自分のお稽古が済むと頭がすっきりした。同じことを6回もやっている。私も急がず完成して次に行きたいし、先生もそのつもりでお稽古をしてくださる。前回気がつかなかった細かいことを(指の位置とか)教えて頂く。ひとつのお手前が完成できるには、かなりの時間を要する。でも、その方が整理整頓されて、応用がきく。
NHKの「ガッテン」ですい臓がんの早期発見をやっていた。マスコミの報道でもすい臓がんで亡くなられた方が多い。恐いがんとして知られている。大阪のがんセンターで7年以上の年月をかけて、すい臓がんになりやすい人をエコーの検査で見つける方法を、すい臓がんの人たちの記録から探し出したという。それを町ぐるみで検査してすい臓がん発見に努力したのが広島県尾道市だという。
がんの話とお茶の話は結びつかないが、どんなことでも分かるには時間がかかる ということだ。若いときは、比較的理解力もよかったので、なんでも早く理解できた。それでどんどん進んだが、見落としていたことが多かったように思う。大事なことというのは、むしろ同じことの繰り返しの中にあるような気もする。そう、見落としやすいことなのかもしれない。毎日の生活の中で気がつかないことのなかにダイヤモンドがあるかもしれない。
最近、自分がなんだかわからなくなった。空っぽなのだ。(前からかもしれないが)昨日の写真の雲のように、青空にぽっかり浮かんでいればいいのかもしれない。それが平和なのかもしれない。