東北への旅は、福島から山形へが山が深くなる。ところどころが紅葉している。このまま何処かに消えたい誘惑が起きる。家の生活に不満があるわけではない。
大事な人のセーターでも編んでいたい。ゆっくり料理し楽しみたい。春咲きの球根を植えたい。ソファーで音楽を聴いていたい。外向きでない内向きの生活をしていたいのだろうか。もう人前に我が身をさらすのが、いやなのだ。
月山は紅葉が始まっているという。途中で冷たい雨になった。霙混じりだ。カメラマンたちが煙る山々を撮っている。蔵王と違うゆったりと山が広がる。ブナの森が美しい❗
下界に降りた。しばしの誘惑は消えていた。