お布団に愛されて、起きたのは7時半を過ぎていた。コーヒーを飲まないと目が覚めない。のどは痛いが風邪ではなさそうだ。重たいまぶたをこすりながら、今日中に最低限しなくてはならないことを考える。
男性は群れで生きる動物だ と言った人がいた。例えば、狩に出かける集団がある。一人ひとりの狩の仕方は違うとしても、集団として狩をするときは、全員がまとまって成果を上げようとする。反対意見を持っている部分があっても、全体のことを考える。私はそれがよくわからなかったが、今回、あることで男性というものは口には出さないが、個々の主張は別として、全体を考えてまとまっていくことを考えているのだ ということを知った。気に入らない部分があっても、なにが大事かを考えて、引く部分があるというのか。女はそうはいかない。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い で全部NOになる。家で獲物を待っている女性は、我が家のことのみ考えるのだろうか。
そんな男性の世界をどうみるかは別として、四人の考えが違う男達が一つのことに対して同じことを言った。それは実に男らしいやさしさだった。この人たちがそんな思いでいるなんて! とびっくりした。まぁ、たまたま部外者の私にならと話したのだろうが。ふう~ん という感じで男世界が羨ましかった。袈裟が気に入らなくても、坊主まで否定しないのだろうか。女というものは味気ないものである気もする。