目が覚めたら、3時半を過ぎていた。明かりを暗くしたのが8時頃だった記憶がある。静かだったのでよく眠ってしまった。今日も電動車椅子サッカー大会の取材に入る。
駅から会場まで15分。緩やかな登り坂だ。朝日に向かって歩く。穏やかな暖かい朝だ。右手が温かい。ふと感じた。誰かが一緒に歩いてくれていると。
取材していたチームは、負けてしまった。延長後のPK戦で負けた。一番泣いている監督を抱きしめた。
お昼時に会った選手の顔がとても清々しかった!そう告げると嬉しそう言った。力を出し切りましたと。彼も私も涙ぐんでしまった。そして、最後まで観てくれてありがとうございましたと言ってくれた。
私のなのか眠っていた感性が動き出した気がする。