夕方6時でも明るい。ホテルの窓からお城が見える。早めにホテルに戻って体を休めている。寝心地のいいベッドが入っている。セミダブルなのだろうが広い。一人暮らしの頃はダブルベッドで寝ていた。誰かが通ってくるわけではないが、その広さが好きだった。二人で寝る時は、シングルベッドよ と笑っていた。
通ってくるで思うのは、私は通い婚が好きだ(った)。結婚している時は毎日ほとんど一緒に夫といたし、それが苦痛ではなかった。夫はどうかわからないが。でも、恐いものがないような傲慢な妻になった。妻という座に胡座をかいていた。緊張感がない安心できる日々が結婚のいいところかも知れないが。
恐いもの無しの傲慢になるのがいやだった。だから、ダブルベッドの空間をあいしているのだろう。と言っても、今も誰も通ってくるわけではない。