CD club 7月新譜
同clubでbest盤に次ぐ小野リサの二枚目のアルバム。
日本人ながら、ぶれずにボサノバを歌い続ける歌姫。衰えない人気。
舌足らずのジャリタレが騒がれる邦楽ポップス界にあって、清涼感・成熟感・国際性・音楽センスは群を抜いている。
高齢化を辿る日本のこれからのミュージック・シーンは、こうした個性溢れた大人の音楽家を多く欲したい。
同clubでbest盤に次ぐ小野リサの二枚目のアルバム。
日本人ながら、ぶれずにボサノバを歌い続ける歌姫。衰えない人気。
舌足らずのジャリタレが騒がれる邦楽ポップス界にあって、清涼感・成熟感・国際性・音楽センスは群を抜いている。
高齢化を辿る日本のこれからのミュージック・シーンは、こうした個性溢れた大人の音楽家を多く欲したい。
ロスの友人からライフ社刊のプレスリーの写真集を戴く。この16日が日本で言う30回忌にあたり、その記念号とのこと。
にきび面の頃、プレスリーの映画を何本見たろう。「燃える平原児」「GIブルース」「ブルー・ハワイ」etc。
しかし、最も強い印象は、黒澤明監督の「天国と地獄」に挿入された「It's Now or Never」。白黒画面に流れたプレスリーの歌うカンツオーネ・ロック。そのシーンだけでいい。観たい。観たい。観たい。嗚呼。
にきび面の頃、プレスリーの映画を何本見たろう。「燃える平原児」「GIブルース」「ブルー・ハワイ」etc。
しかし、最も強い印象は、黒澤明監督の「天国と地獄」に挿入された「It's Now or Never」。白黒画面に流れたプレスリーの歌うカンツオーネ・ロック。そのシーンだけでいい。観たい。観たい。観たい。嗚呼。
福岡伸一著 講談社現代新書
科学の門外漢、しかも文系志向の身としては、一旦は躊躇したが結局、「えい!」と読み始めたのだが、面白かった。こんな難しい、理解不能の世界を判りやすく読ませてしまうのだから、筆力は大変なもの。本題の分子生物学の実験や解析の内容もさることながら、ロンドン大学のフランクリンのX線写真を盗んで、見事ノーベル賞を勝ち取ったケンブリッジ大学のワトソンとクリックの話。筆者も加わった膵臓たんぱく質GP2の遺伝子発見をめぐるライバルとの競争の話などは実にスリリング。加えて、研究生活を過ごしたニューヨークの描写や少年時代のアオスジアゲハの羽化、とかげの卵への悔恨などの来し方の断片が瑞々しい筆致で描かれおり、一気に読み終えた。現在20万部。やはり講談社、商売が上手い。
科学の門外漢、しかも文系志向の身としては、一旦は躊躇したが結局、「えい!」と読み始めたのだが、面白かった。こんな難しい、理解不能の世界を判りやすく読ませてしまうのだから、筆力は大変なもの。本題の分子生物学の実験や解析の内容もさることながら、ロンドン大学のフランクリンのX線写真を盗んで、見事ノーベル賞を勝ち取ったケンブリッジ大学のワトソンとクリックの話。筆者も加わった膵臓たんぱく質GP2の遺伝子発見をめぐるライバルとの競争の話などは実にスリリング。加えて、研究生活を過ごしたニューヨークの描写や少年時代のアオスジアゲハの羽化、とかげの卵への悔恨などの来し方の断片が瑞々しい筆致で描かれおり、一気に読み終えた。現在20万部。やはり講談社、商売が上手い。

約10ヶ月振りか。制限時間2時間の飲み放題。それぞれの生活環境が大きく変わりつつある。定年退職した一人は、異業種に転戦。資格をとってツアー・コンダクター。年配の富裕層相手にかなり忙しそう。一人は、本業の個人営業の傍らで好きなジャズヴォーカルを始めた。都内有名なジャズクラブから出演の声がかかり始めたという。別の一人は、ビルの警備の仕事についた。こうして、元気に集まれるのが一番。店は「つぼみ」。若い人たちが多いのと店内が暗いのが、ちょっとおじさんには・・・
新宿区新宿3丁目http://www.diamond-dining.com/tsubomi/index.html

時間が取れてやっと観た。序曲からフィナーレまで全22曲。現役トップのオペラ歌手。贅沢なセット。壮大な屋外ロケ。CG多用の巧みな技術処理。俯瞰ふんだんの美しい映像。オペラの忠実な映画化という点では、圧倒的な凄い作品なのだろう。が、悲しいかな、観る側にオペラの素養がない。その意味で悔しい悔しい音楽映画大作。やはり、ケネス・ブラナーは腕の確かな名監督だ。90点。