処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

「さらば!!平成」小宴 

2019-04-30 07:44:44 | 社会

平成最後の日、メディアの祝賀報道に乗せられて、50年来の友と3人で小宴を開く。

「さらば!!平成」と銘打ったが、実のところは、持て余している時間の消化と託け呑み会。

 

    

   

    

      

話題は時空を超えて談論風発、笑って飲んで怒って食って懐かしんで、「平成」も「令和」も吹っ飛ばしていた。それはそう。「昭和」を身体を張って生きて来た者同士だから。

それにしても「平成」。私的な思いを一、二。

昭和以降日本の平和勢力が総崩れしていった中で、近年、安倍右傾政権の最大の対抗勢力は皇室ではなかったか。その最大の核は美智子皇后。あの消え入るようなお声にも拘わらず、新しい皇室像を築き上げ、”象徴”を形にされた。その遠望と実行力と胆力によって、我が国は新しい「天皇の日本」になった。

もう一点は、改元。老若男女全ての日本人は、これによって天皇、時代、日本、自分に思いを致すことになった。明るいお祝い気分の中で。日本人のDNAとなる画期的な出来事であり、将来への大きなファクターとなるだろう。

 

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ハンド・メイド・ギター

2019-04-25 08:25:24 | 身辺雑記

今評判のアコースティック・ギターである。

製作者は守山敏夫64歳。4年前、それまで勤めていた会社の定年退職を機に、ギター演奏を楽しむ世界から、自ら手作りする世界へとのめり込んだ。3年前に工房を開設し現在に至っている。

       

     

長崎や山形などで製作技術の修行をした甲斐あって、短期日にも拘わらず出来栄えは上々である。昨年の大阪・東京での製作フェスティバルでは大変な高評価を得たと業界誌『アコースティック・ギター・マガジン』が報じている。

マルチ・アコースティック・ミュージシャンの有田純弘氏はこうコメントする。「シルキーでウッディな音。高音の鳴りを邪魔しない、すっきりした感じの低音で、全体的に明るいイメージです」「鳴らしやすい。そこそこキッと気合を入れて引いているんですが、気持ちよく決まる。ベテランの人には弾き易いと感じるでしょう」

     

  

お客の要望に沿ってカスタマイズしてくれるのが嬉しい。トップ&バック材、バインディング、ロゼッタなど可能な限りオーダー・メイド仕様に出来る。世界に一本しかない自分のギターだ。しかもリーズナブルときている。

修理や調整、日ごろのメンテナンスもOK。

 

      

 

         

これからの人生時間、有り余る人も多かろう。”青春を再び” 或いは ”大切な自分の時間に”一度訪ねてみてはいかがでしょう。

                               ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

【ギター工房 トシ・モリヤマ】岡山市中区倉富293-4

               070-5303-7390

               saxmoriyama@gmail.com

                                                  www.toshi-moriyama.com

 

  

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ジャズの100枚 =Jazz for Biginners 15 =

2019-04-20 15:57:37 | ジャズ

ユニバーサル・ミュージック・ジャパンが2015年秋から3回にわたって発売した《ジャズの100枚》シリーズ。

プレイヤー、プレイ、エラ。いずれもよくバランスされたセレクト。日頃からこの100枚に触れていれば、ビギナーどころかもう立派なジャズ通、大御所になること請け合い。

 《究極の入門編》

   

 

 《決定版BEST》

 

 

《premium BEST》

 

 ざっと見たところ、このシリーズではいわゆるモダン・ジャズと呼ばれているものが圧倒的に多い。1950年代後半からのほぼ50年間ということになろうか。

ジャズ発祥のアメリカでいうジャズはもっと年代に幅がある。ルイ・アームストロングが生まれたのが1900年だが、「ニューオリンズ・ジャズ(俗にニューオリ)」や「ディキシー・ランド・ジャズ(ディキシー)」と呼ばれるクラシック・ジャズも含め総称してジャズと呼んでいる 。

演奏の内容、例えば「スウィング・ジャズ」「メイン・ストリーム・ジャズ、」「クール・ジャズ」などと細かくジャンル分けで呼ぶ場合もある。こうした年代や演奏形態などを細かい分類で名付けるのは日本の特徴と言えそうだ。

従って、このシリーズをひと通り聴いたら、次は古い時代に遡って聴くことをお勧めします。

聴けば聴くほど味があります。どうぞ偏愛で聴いてください。ジャズに相応しい聴き方ですから。

今回をもってbiginnersシリーズを終えます。

  

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任侠学園

2019-04-10 10:15:25 | 

著者 今野 敏

出版 中公文庫

     

シリーズの第2巻。357頁を二日で読む。この上ない気分転換。構成員5人、極小のヤクザの組が高校経営をするドタバタ物語。暴力団ではなくヤクザ。ここが肝。彼らの生態を筆者は実に巧みに描写する。実に笑える。今の時代を浮かび上がらせる。実に怖い。その部分を集中的に拾ってみよう。

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・理事というのは曖昧な言葉だと思っている。なんだか偉そうに聞こえるし、公務員の天下り先としても便利な役職だ。

・「最近の子供は脆い。俺にはそう思えてならねえ。簡単に人を殺したり、自殺したりしちまう。親を殺すバカもいる。心にバネがねえ。こらえ性がねえんだ。我慢てものを知らねえ。この先、この国はどうなっちまうんだろうって、不安になること、ねえかい?」

・だが、教頭は勘違いしている。ヤクザは時間を無駄にしない。二度手間になることはしないのだ。

・我慢が足りなくてはヤクザはつとまらない。ヤクザは簡単には手を出さない。実は、しきたりやら約束事やら義理やらでがんじがらめなのだ。その上、最近は暴対法ときている。そのかわり、やるときは徹底的にやる。本気でやる。相手を完膚無きまでにやっつける。

・ヤクザの仕事というのは、調停や交渉事が多い。人と人の間に入って揉め事を収めたり、金の話をつけたりする。当然、信用がものを言う。信用というのは、日々の地味な仕事の積み重ねでしか得られない。戦後の混乱期のように、一発当ててのし上がるというわけにはいかない。真面目じゃなければ、ヤクザもつとまらないのだ。

・命じられたらすぐに実行する。それがヤクザだ。やらねばならない仕事をだらだらと明日に延ばしたりしない。明日は何が起きるかわからないからだ。そして、すぐにやらなかったがためにチャンスを逃すこともある。ヤクザにとってチャンスを掴むか掴まないかは、それこそ死活問題なのだ。だから、何かを命じられた時、何かを思い立った時、何か問題が起きた時などは躊躇したり面倒くさがらずに行動するように習慣づける。

・それにしても(教師が)、ノイローゼになったり、職場のストレスで病気になって死んでしまうというのも凄い話だ。ヤクザが驚いてしまった。登校拒否だの学校崩壊だのとマスコミは騒いでいるが、そんなのは今始まったことじゃないと思っていた。だが、現実は想像をはるかに超えているようだ。

・ガーデニングをするヤクザなど、普段はそう見かけることもないだろう。

・「今はそういう時代じゃないんです。生徒に掃除など無理強いしたら、それこそ虐待だと言われてしまいます。理由もなく労働を強いた、とね。学校は勉強するところであって、強制労働の場ではない。それが今の親ごさんたちの言い分です」

・ならば、子供たちは一体どういう育ち方をしてしまうのだろう。学校は何もしていないのに等しい。これなら、ヤクザの行儀見習いのほうがよっぽど世の中の役に立つ。

・教師たちもどうしたらいいかわからないのだ。彼らも学校の掃除などしたことがないのかもしれない。

・「ここが学校で、生徒が預かりものだと思うからいけねえんだよ」「ここの教師たちもそうだ。三年間何事も無く学校に居させて、卒業証書を渡して出て行ってくれればそれでいい。そんな風に考えているのかもしれねえ。それじゃ、子供だって舐めてかかる」「いいかい、預かりものなんて思わず、生徒全員が自分の舎弟だとおもってみな」

・親(分)に命じられたことは、無理だとは言えない。無理難題はヤクザの常だ。知恵を使わなければならない。そのためには、この学校のことをもっとよく知らなければならない。

・素人を手にかけたヤクザが組にいられるはずがない。たいていは元組員だったり準構成員だったりするはずだ。

・本物のヤクザというのは、姿勢がシャンとしているものだ。猫背でがに股、肩で風を切って歩くようなやつはチンピラだ。

・ちゃんと返事をするようになってきた。躾をすれば多少ましになるということだ。今のガキどもの問題は、躾をされていないということなのだ。

・若い衆が茶を運んでくる。客が来てから茶が出て来るまでの時間で、その組の教育の程度がわかる。

・「私は二つの大きな時代的な要因があると思います。一つは戦後の民主教育、一つは七十年安保闘争や学園紛争です。双方とも旧秩序を破壊したのです」「新たな価値観を獲得したのかも知れませんが、同時に重要なもの失くしてしまった」

・「いつの頃からか、日本人は恥を知らなくなりました。昔はよく言われたものです。恥を知れってね。人間として恥ずかしくない行いというものがあった。だが、今の日本人かあらはそれが欠落している」

・善悪の区別を教わってこなかっただけかもしれない、そして今の世の中、誰もが善悪の基準を見失っているのだ。

・ヤクザは、相手を説得する時に、考える暇をあたえない。

・彼は気が気ではなかった。敵のアジトに連れ込まれたというだけで、勝負はあらかた決まっているものだ。交渉事は自分の縄張りでやるというのが鉄則だ。

・確かに美人でスタイルがいい。だがそれだけだ。可愛げはないし品性も下劣だ。ヤクザに品性を疑われたら終わりだ。

・ヤクザは、憎まれたり嫌われたりすることには慣れている。逆境に強いのだ。だが、感謝されることには慣れていない。

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手練れの運びに乗って筆者とともに、腹を立てたりほろりとしたり、納得したり憂いたり。最後は大甘の

センチメンタルなジ・エンド。カタルシスになりました。

 

 

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平成最後のお花見

2019-04-04 09:21:45 | 四季

 

《 PART1 目黒川  》

 

  

中目黒の駅はこの混みよう。構内のトイレは、男女ともロープを張っての行列。東京に開花宣言が出て3日目。一転寒冷の日となりこの列は止むを得なかろう。前に続いて歩くが前に進まない。どうするかと一旦は躊躇したが、改札周辺を離れたら、まあ空いてきた。で続行。

   

目黒川の花見は初めてだったが、シートなどでの酒盛りは出来ない。通り抜けだけ。川を挟んで走る約200mの小道がメインの桜並木。それに沿って建つ飲食店はおそらく年一回の掻き入れ時かしら。

   

 

  

花冷えの中、微醺もなく小一時間を歩き、一同冷え切って予約の店へ。いけだ家。何やら聞いたことのある名前の小料理屋さん。二か月ほど前に予約し、無事に当日を迎えた。   

暖簾がなく看板もない。いつもは常連さんで営業が成り立つ結構な店。料理とお酒、なかなか一行さんには評判が宜しかった。

  

  

爺様たちの集まりは、遅くとも21時には散会となる。帰宅は23時。疲れた。

 

《PART2 市ヶ谷 》

翌日は市ヶ谷の土手。四ツ谷のそれより規模は小さいが、結構シートを敷いたグループが頑張っていた。

   

 

   

当方の狙いはアルカディア市ヶ谷内のレストラン《フォッセ》でのディナー花見。一度やってみたかったのだった。下の画像は、窓際から撮ったもの。

  

近くの会社に勤めていた時代、窓際の席は一年前からでないと予約は出来ないと聞いていて、敬遠していたのだが、そんなことはなかった。二週間前に予約できたのだった。

窓外のシート組の花見族は、どのグループも撤退は早かった。相当に寒かったのでしょう。平成最後のレストラン花見は正解でした。

  

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