処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

劇場版 中島みゆきコンサート 歌会 vol.1

2025-01-12 14:13:40 | 音楽

     

新年正月の二日と三日は恒例の箱根駅伝。
テレビの前で都合10時間余。茶菓・みかんその他もろもろを口にしながら声を枯らして応援。終わってみれば悔しさと安堵の7位。「来年がまた楽しめる」と負け惜しみと期待を残して家人と家を出る。バカバカしいテレビの正月番組はノー・サンキュー。向かった先は、電車で四つ先の駅のモールにあるシネコン《109シネマズ湘南》

  

シアター6の客はシルバー世代が20人ほど。キャパは200位か。これには驚いた。白髪や禿頭でゆっくり動作、転ばないようにお互い手を繋ぐカップルが、皆さん手抜きの正月番組にウンザリした挙句に押しかけているものと予想していたからだ。
近年、オペラや歌舞伎などが、映画館で楽しめる場が増えている。この中島みゆきも《夜会》などで先行してきたように思う。
券種の区別は無く一律3300円。約2時間、好きなミュージシャンの好きな歌を豊富なカメラワークのおかげで遠近自在に満喫できるのだ。

もう一つの驚きは、彼女は20曲くらい歌ったのだろうか。「わかれうた」「悪女」「この空を飛べたら」「しあわせ芝居」など現役時代に仕事相手や同僚たちと盛り場で夜な夜なカラオケをしたあの曲々を中島みゆきは全然歌わなかったことだ。知っている曲はアンコールで歌った『地上の星』の1曲だけであった。「そうか、歌手は進化している生き物なのだ。立ち止まってはいないのだ」ということを痛感したのだった。かつてのあの時代を懐かしむならLPなりCDなりyoutubeで充分果たせるのだ。

  

本編のあと10分ほどの映像はスタッフたちとのメイク映像。ここでの中島みゆきは意外なほどのおばさん。眼鏡でひっつめ髪の中年のおばさん。打ち合わせ、振りの調整、音出し、相づち、談笑など普段着の姿、チームとしての同志感などが伝わって来て好感。

惜しむらくは、リアルのステージでは歌の合間の喋くりが映画ではなかったこと。オーディアンスとの一体感はを楽しむ和やかな場になる。私的な秘話やエピソード、業界の話題などは暖かい清涼剤なのだ。是非今後に期待したい。

終了後出口でデスク・カレンダーを戴いた。

   

    

 

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