奈良県の南部、山また山の奥。和歌山県と三重県の県境の十津川村への出張である。
新横浜駅発9時42分発の《のぞみ》に乗る。3月初旬、車窓の富士に雪は少ない。
新大阪でブランチの同僚3人と合流してまず昼食。のち、車で3時間半の行程に出発。
途中、これ以上先には買い物ができる店がないとかで、大和八木の近鉄デパートで差し入れ用に買い物。
渓谷に沿って進む道路は、いたるところで大規模工事に出っくわす。7年前の台風による水害の復旧作業だ。行き交うダンプも多い。
宿泊先の《山水》着は17時半。
十津川温泉の旅館・ホテルの点在する地域から離れて街道沿いに建つ。裏手には石河原を蛇行して流れる十津川。その向こうには杉が群生した山が迫る。
フロントでは、こちらのオーナーでしょうか、初老の男性に受付と案内をして戴く。
夕食は、広間で椅子席。鍋は猪肉、鮎もでた。料理長が挨拶に来て、メニューを解説。他の投宿客は外人のカップル。よくもまあこんな奥深いところへと思わずにはいられない。
翌日は、廃校になった中学校の体育館で《希望の種子展》のオープニング行事。十津川村は3000世帯の日本で一番大きな村。村長や教育長など村の名士が参列した。
式典への参列、来賓の皆さんへのご挨拶、展示物の巡覧などで1時間半。これで終了。
帰路の途中で、日本有数の長い架け橋の《谷瀬の吊り橋》に寄り肝試し。折あしく、同じタイミングで観光バスが到着、その観光客らと一緒に吊り橋を渡る羽目になる。揺れる揺れる。怖くて四分の一ほどで引き返す。
大阪市内に入って、高速道路は中之島公会堂の脇を通って新大阪駅へ。17時20分の《のぞみ》に乗車。19時34分新横浜駅着。
この日は土曜日。昔ならいざ知らず、週休2日に慣れた今では、翌日1日だけの休みはキツイです。
でその翌日の日曜日、自宅で、梱包した新聞塊を運ぼうとしてぎっくり腰、というオチが付いたのでした。