処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

400 Brothers Jazz Live At El Patio

2017-06-30 23:10:17 | ジャズ

久方振りのライブ。プレイヤーの平均年齢70歳。年齢の合計を合算すると474歳というのがこのセプテットの名の由来。この日は、このうち3人が演奏。

眞野 和雄 ピアノ 昭和6年生

土田 昌弘 ハーモニカ 昭和13年生

勝俣 敬司 ギター&パーカッション 昭和20年生

   

オーディエンスは、平塚江南高校17回生の有志の集まり《十七会》(トナカイと呼称)。70~71歳の24人。会場は《エル・パティオ》、平塚のメキシコ料理店。

プレイ・ナンバー

1.Summertime

2.Stardust

3.Fry me to the Moon

4.爪

5.St.Louise Blues

6.Geogia on my Mind

7.黒いオルフェ

8.Caravan

9.When You're Smilin'

10.Tequila

十七会は年に3,4回開かれる。いわゆる終わった人が、現役時代の利害や感情や貧富や身分のこだわりなど一切の来し方を離れ、健康寿命や病院の善し悪しや政治の不満や、我が心配な足腰など、行く末を勝手に言い合う場だ。

35回を数える。ほぼ皆勤もいれば最初の1,2回しか姿を見ない人、最近加わった人、様々だ。

季節によっては遠出もする。ここから派生して女子会やゴルフ・コンペ、温泉ツアーなどもある。酒類なしで半日カラオケを歌い合う会も時々行われている。いずれも " 来るもの拒まず 去るもの追わず "。

最後は、ジジイ・バンドの伴奏で『高校三年生を大合唱。誰かが、「この歌のヒットは昭和38年。俺たちが二年の時だったから、一年遅かった。修学旅行で歌ったなあ。他の学校は北海道や九州なのに、俺隊は関西。しけてたなあ」で爆笑。

それにしても、86歳のピアノ弾き、見事でした。隣から「あれだけ指先動かせば呆けねえな」の声。きっと、このチーム、介護施設や特養から引っ張りだこなんだろうな。

 

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習近平の中国  百年の夢と現実

2017-06-27 22:32:30 | 

著  者 林   望

出版社 岩波書店

 

     

手頃な中国の今がわかる本。

ニュース報道で見る仏頂面の習近平。果してこの人は笑う時があるのだろうかと思う。何でいつもこんなに機嫌が悪いのかと思う。

その習近平が、毛沢東、鄧小平に次いで党の”核心”と呼ばれるまでになった。それも短期日のうちに。権力の強さは、極めて強大らしい。

目指す『中国の夢』は、果して成るか。読む進むうちにもっと知りたくなる。

習がロシア・メディアのインタビューで語った。

「中国の改革は、始まって三十年が過ぎ、深くて危険な水域に入っている。皆に喜ばれる改革はほとんどやり、軟らかい肉はもう全部食べつくしてしまっている。残ったのは噛み砕くのに苦労する硬い骨ばかりだ。たとえそうであっても、我々は気持ちを強く持って前に進まねばならないが、一歩一歩、危なげなく、正しい方向に進み続けなければならない。取り返しのつかない間違いを犯すわけにはいかないのだ」

覚悟と危機感が伝わってくる。故の仏頂面なのだ。

彼の言葉をもう一つ紹介する。。「水は舟を浮かべもするが、舟を転覆させもする」

ジョン・アクトンの言葉を進呈しよう。「権力は腐敗する。絶対権力は、絶対腐敗する」

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愛の終着駅

2017-06-23 07:45:25 | ドーナツ盤

 

 

 『愛の終着駅』(http://urx2.nu/DD7i

第19回レコード大賞最優秀歌唱賞。前年に続く連続受賞は五木ひろしと並ぶ記録。第8回日本歌謡大賞では放送音楽賞(5年連続)、特別連盟賞。

この曲をモチーフとして、テレビドラマ『愛の終着駅』(TBS花王 愛の劇場)が制作・放送された。

歌碑が岐阜県中津川市の博石館駐車場に建つ。

  歌:八代亜紀    詞:池田充男   曲:野崎真一    年:1977年

    寒い夜汽車で 膝をたてながら
   書いたあなたの この手紙
   文字の乱れは 線路のきしみ
   愛の迷いじゃ ないですか
   よめばその先 気になるの

   君のしあわせ 考えてみたい
   あなた何故なの 教えてよ
   白い便せん 折目の中は
   海の匂いが するだけで
   今のわたしを 泣かせるの

   北の旅路の 淋しさにゆられ
   終着駅まで ゆくという
   あなたお願い 帰ってきてよ
   窓にわたしの まぼろしが
   見えたらつらさを わかってほしい

     註:この"ドーナツ盤"カテゴリーについて

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獺祭

2017-06-19 18:53:00 | 

友人より、” 純米大吟醸 磨き二割三分 ”を頂戴した。

名にし負う名酒である。昨今の酒好きは皆、目の色を変えて、もとい喉を鳴らして飲みたがる。

古い酒蔵が多いこの業界では、どちらかというと新進気鋭の部類に入るだろうか。

このネーミングは、カワウソが獲物を岸に並べた賑わいの如く、飲みつつ詩・俳句・散文に遊ぶ図を意図したようだ。粋ですね。

      

この図は、川端龍子が描く『獺祭』である。(旭酒造HPから)

       

酒とともに木箱に入っていた説明書きには ”二割三分"について大綱次のようにあった。

当初25%の精米で進めていたが、途中で灘の酒蔵が24%を市販していることを知り、6昼夜の精米日数にさらに1日をかけて実現させた。2000年元旦の正月絞りである。そこにさる海外の国から注文が寄せられたのだが、休日のため通関業務はアウト。結局社員が自ら手持ちで、そのさる国の元首級に持参したという物語である。

木箱を開け、有り難く戴いた晩は、梅雨の晴れ間の満月。しかも明日は休み。

     

 

それはそれは美味しく戴きました。

家人と二人、見え隠れする月を愛でながら。感謝。

 

 

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空飛ぶタイヤ

2017-06-13 22:28:03 | 

著  者 池井戸 潤

出版社 実業之日本社

 

   

面白い。極上のエンターテインメント。

死亡事故を起こした小運送会社の社長が、汚名挽回、名誉回復に戦う姿。

文庫837頁。3cmの厚さと重さは、鞄に入れても手に持っても不都合。でも、ちょっとの間でも読みたい。「この先どうなってんの」

朝晩の通勤の1時間余、読んでいればラッシュが苦にならない。気にならない。立ち続けても。

人物描写がよい。性格と立場と物言いと一人ひとりが的確な場所に配置されている。「居る居るこんなの」

思うに、池井戸潤が描く世界は、かつての全共闘世代の共感を呼んだ高倉健の世界と二重写しになる。

耐えてこらえて我慢して。やがて最後に一挙の逆転。義理と人情。勧善懲悪。正義が勝つ。

ブログ主も愈々『水戸黄門』愛好世代か。嗚呼。

 

 

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山陰旅行(松江・出雲・安来)

2017-06-11 13:06:47 | 

 昨年11月に家人と二泊三日で山陰を旅した。今頃になってのエントりーは思い出を記録として残しておきたい、と思ったから。

遠出は一昨年秋の湯布院以来。

新百合ヶ丘駅から羽田直通バスで、第三京浜、湾岸・羽田線で70分。

     

湯布院の時は、品川で前泊したが、今回は無し。経費の節約です。

第一ターミナルで朝食のおにぎり。伊勢丹ショップのカフェで珈琲。

     

出雲大社は晴天下。明るく伸びやか。

  

 先ずは腹ごしらえ。門前の売店街で、空いてる蕎麦屋へ。

今回のホシの一つは大社隣接の県立古代出雲歴史博物館。

   

 聞きしに勝る展示に圧倒される。広く、沢山、綺麗に、丁寧に、分り易く。

 

時間が足りない。

 

全てが全てご当地の採集ではなかろうが、それにしても見事。

 

心底、「日本て凄い」と思い始めた自分が居た。くまなく鑑賞すれば数日はかかるだろう。

ルーブルに匹敵する。ちょっと大袈裟か。

我が邦人は、一人でも多く観るべきだ。日本人としての矜持と生きることの意味を思う。

 庭には、沢山の可愛いらしいウサギが点在。神話の世界を童話のアイテムで希釈。イメージが明るく温かくなる。

    

門前町の一角に一畑電車の発着駅。ここから宍道湖の北側を各駅停車で宍道湖駅までトコトコ。

   

 

数種類のカラフルな車輛。スイッチバックあり、自動車道路との並走あり、高校生グループ、外国人観光客ありで、楽しいトリップ。

しかしまあ揺れの激しいこと。以前に津山行の際にも触れたが、日本の電車が滑らかなのは東阪名福の大都市周辺だけ。

   

  

 

この日宿舎のホテル一畑。

  

半年前、湖の眺望できる部屋を予約。最後の一部屋だった。到着した部屋には、彼の地の友人から思いがけずに差し入れが届いていたのには驚いた。感謝感謝です。

流石の景観。生憎の雨模様で湖上遊覧はあきらめたが、刻々変わる夕暮れ時の変化は頭・身体を癒すに十分の余りある美しさ。

  

夜の食事はホテル内のレストラン。広い食事処でゆったり。

三酒の利き酒で知った”不昧公”は美味しかった。都会には殆ど出回らない。帰京してから通販でいまでも切らさない。客人に喜ばれている。

 

 

お目当ての二つ目は足立美術館。

  

名代の庭園に出ることは叶わないものの、言い古された日本の原点とも言うべき景色が心行くまで堪能できる。

とは行かなかった。順路は観光客で一杯だもの。

 

 

見物を終え、呼んだタクシーを待つ間に安来節の郷土館でランチ。戴いたのは勿論どじょう鍋。

      

タクシーで安来駅に向かう途次、車内で運転手より、この後の観光の予定を聞かれたのをきっかけに交渉事に発展。

松江城、お堀遊覧、小泉八雲記念館そして二日目の宿の玉造温泉へ、全部載せて行くと彼。果して8000円は安かったのか高かったのか。

バッグの上げ下ろしや乗り換え無し、しかも様々な観光案内風の話を聞けたのは大いなる収穫になった。

  

時間があれば、木船で堀を遊覧したかったなあ。 賑やかで静かな周りの風景に溶け込んでえも言われえぬ佇まい。

 小泉八雲記念館。

 

        

異国の人が、日本を選び住み、日本人となり、日本文化を愛し、自らも発信し、歴史になり、愛される。

その生涯と功績に暫し思いを致す。

 

美しい松江城。近年国宝となってさらに威容は増す。

 

二日目の宿は玉造温泉。

 

島根県立美術館は、宍道湖の畔。ロケーションが抜群、明るく開放的。収蔵作品が豊か。企画展はユニーク。

 

ランチは同館内のレストランで。行列でひとしきり待つ。一番人気のパスタを戴く。なるほど美味。

 

 

帰宅途次、直バスが着いた新百合ヶ丘は《映画祭》のただ中だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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センシィ・サッフォ・スキャンティ・DOCG

2017-06-04 11:54:56 | ワイン

《 Sensi Saffo Chianti 2013 》

生産国 イタリア

地 域 トスカーナ

ヴィンテージ 2013年

葡萄種 サンジョベーゼ80%、カナイオーロ20%

タイプ 赤

      

多種まとめ買いの一本。タンニン少々、酸味柔らかでスイスイいけました。二人でアッとという間に空く。リーズナブル、普段着の常備ワインにしようか。

この日の食卓は、スモークドチーズ(友人の手作り)、カシューナッツ、トマトと水菜のサラダ、手羽先、岩海苔。

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