コロナでお預けになっていたが、規制緩和の初日にやっと観ることが出来た。
テラスモール湘南の"109シネマ"のシアター8。
キャパは100名程度。入りは40名程度か。殆どが中高年のカップル。
オスカー監督のロン・ハワードによる115分のドキュメント。20世紀最高峰のテノール歌手の生涯を過不足なく伝える。歌われる楽曲は20曲。どれも斯界の "この一曲" と愛される有名な歌曲ばかり。
インタビューには、ドミンゴやカレーラスをはじめに指揮者のズービン・メータ、プロモーター、マネージャー、批評家、家族、&フレンズで競演したU2ボノなど23名が登場する。
中でも特に印象に残るシーンは四つ。1968年のメトロポリタン歌劇場(ニューヨーク)デビュー。1990年カラカラ浴場での三大テノールの初共演。91年15万観客の雨中のハイドパーク公演。この時のダイアナ妃との交流のショットが素晴らしい。95年ボスニアの子供たちの救援のチャリティー・コンサート。&フレンズのボノへの誘いの経緯は、心温まる。
世界を驚嘆させたハイCの歌唱を堪能できる贅沢に、コロナの憂さを暫し忘れる。
このドキュメントで三大テノールの競演に臨場出来た。それだけで満足満足。
歌われる歌曲は次の通り。
- 冷たい手を〈プッチーニ「ラ・ボエーム」〉
- 友よ、今日は楽しい日〈ドニゼッティ「連隊の娘」〉
- あれかこれか〈ヴェルディ「リゴレット」〉
- 女心の歌〈ヴェルディ「リゴレット」〉
- 衣装をつけろ〈レオンカヴァッロ「道化師」〉
- 見たこともない美人〈プッチーニ「マノン・レスコー」〉
- オ・ソレ・ミオ〈ディ・カプア〉
- 誰も寝てはならぬ〈プッチーニ「トゥーランドット」〉
- 人知れぬ涙〈ドニゼッティ「愛の妙薬」〉
- 星は光りぬ〈プッチーニ「トスカ」〉