久し振りで同い齢のシャーロット・ランブリングを観たくて新宿武蔵野館へ。そこで芦川いづみのデビュー70周年を記念するフィルム・フェスティバルがあることを知ったのだった。懐かしさと嬉しさと恋しさ。
東京神田の神保町シアターで3月11日~4月1日。上映されるのは昭和30年から39年までの20作品。この時代はブログ主の洟垂れ小僧から学ランのズボンの折り目をきにするニキビ面の高校生時代に重なる。思いつめて胸を高めらせて一途に彼女の一挙一動を見つめたのだった。"芦川いづみ"は結婚を機に銀幕から去り、姿も気配も消し去ってしまった。
体力的にも経済的にも全作品を観ることは出来ない。で、彼女の見栄えと女優としての節と美しさをポイントに、監督とわき役陣を抑えて次の作品を観ることにした。
『乳母車』
56年。田坂具隆監督、石坂洋二郎原作、石原裕次郎・新珠美千代・宇野重吉・山根寿子。
『誘惑』
57年。中平康監督、伊藤整原作、左幸子・葉山良二・千田是也・中原早苗。
『白い夏』
57年。斎藤武市監督、新田次郎原作、青山恭二・高友子・近藤宏・西村晃。
『しあわせはどこに』
56年。西川克己監督、小糸のぶ原作、二本柳寛・殿山泰司・北林谷栄。
『霧笛が俺を呼んでいる』
60年。山崎徳次郎監督、赤木圭一郎・堀恭子・吉永小百合・葉山良二。
相手役の男優はいずれもダイコン。期待はない。「これは観るべき」とお奨めの作品があれば是非ご教示戴けるとありがたい。
シニア・チケット代1000円、交通費が往復で1500円、ランチ500円、5回分で計1万5千円。年金生活の身にはこの臨時出費はなかなか覚悟が要る。我が連れ合いは、「ほんとに行くの、へーえ!」だって。