齢40歳頃からだったろうか。年に一度の割りあいで金曜日に職場を抜け出しては箱根の温泉に浸かりに行ったものだった。
行く先は箱根仙石原のハイランドホテル。新宿のハルク前から始発の小田急の直通バス。17時半発。ホテルには19時半からの最終夕食に間に合わせるという算段。
箱根湯本方面から一号線を走ると、仙石原高原への入り口に位置した傾斜地に建つ低層の建物。白亜の壁と赤い屋根が碧空に映える文字通りのカジュアルホテル。いつかは利用したいとの思いを遂げてから約10年は箱根の定宿として通ったろうか。
当時,《オールドワイン》という名のレストラン・バーが食事処。そこでのお好みチーズとデザートの各種プチケーキが食べ放題が最高の贅沢。ストレス雲散霧消・勤労意欲再生の原動力であった。※上記画像は《オールドワイン》ではない。
ある時期には、森の奥深くにロッジ風の別棟の離れが設けられたことあった。勿論露天風呂付き。※上記画像は今回の居室
夜の静寂と早朝の鳥のさえずりを満喫したものだった。
近年は、ランチか時間調整での立ち寄りが殆どだったが、偶には変わり様を知りたいこともあり一泊を試みたのだった。
夕食のメニュー
浴場の更衣室の脱衣の収納はスチールのロッカー。衣服脱着のスペースが狭く、着替えに利用できる椅子は無し。当方の利用が遠のいたのはホテルのリニューアルによって使い勝手が悪くなったのが原因だったが、高齢者が多くなった現在も改良はされていなかったのは残念としか言いようがない。今後利用することは無かろう。
蛇足になるが、この日車で走って来た西湘バイパスは海が風雨で大荒れ、箱根に入ってからも視界10~20mのガス状態だったことも記しておこう。