コロナ禍がもたらしたGoToトラベル。折角の機会だ利用しようと友達夫婦と一泊の温泉旅行に出かける。
実は、購読している日刊紙が週一で行っている《読者プレゼント》で高級旅館の優待券が当たったので、それとの組み合わせ。車で2時間の距離。途中、山梨県の昇仙峡で紅葉を愛でての楽々ドライブ。
昇仙峡では渓流に沿って車行、後部座席から晴天下の秋を堪能できた。腰痛・脚痛持ちの身には、数キロを歩かずに済んだのは行幸だった。道に迷ったお陰ではあった。
長野に向かうヴィーナスラインに乗る道路で干し柿の路端販売。ご当地の名物という。今から一か月自宅で干せば、お正月には最上の食べごろと誘われて二つ買う。
創業して40年になるという。近年リフォームはしたが、建物や環境・佇まいは変わらないという。
しかしながら、年配者にはなかなかに辛い。エレベーターが無い。湯場や食事処への距離が長く階段が多い。下肢の不自由な客は苦労する。
食前酒はオリジナルカクテル。小鉢は秋のきの子白和え。
旬菜は、高原大根ブルーベリー漬け寿司、尼子照焼、あみ笠蓮根、酢橋釜、菊花甘酢漬け、あぶり鴨、柿見立玉子。
御椀:かぶらすり流し。
造里:信濃雪鱒と湯葉の昆布〆 妻一式。
台の物:特選牛のワイン蒸し焼き
合肴:晩秋きのこ盛り合わせ
焼き物:三彩焼 秋茄子、秋鮭、豆腐、あしらい
炊き合わせ:長芋白煮、焼き目粟麩、本しめじ含め煮、菊菜
翌日は諏訪湖畔の高島城に寄る。これが予想外の秋色。
一木のグラデーションは見事という他なし。
ランチは、湖畔の《萬盛庵》で天ぷらそば。高島城に来ていたご近所さまにいい店を聞いたのだった。大正解。
ランチの後は、湖畔通りを内回りして片倉館へ。ここは5年前同じ友人夫妻と有名な千人風呂に入ったが今回は無し。40年ほど前になろうか、初めてこの千人風呂に入った時に、かつての岡谷製糸場の女工の生活を聞いたものだった。
結局、お一人様5万5千円が2万2千円の宿泊料になったGoToトラベルだった。