処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

Spring Concert

2009-04-29 21:37:08 | 音楽

東京オペラシティのクラシック・コンサートに出かける。

出演は、NHK交響楽団室内合奏団、ヴァイオリンの堀正文、メゾ・ソプラノの林美智子。

堀はN饗のコンサート・マスター。N饗のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの総勢16名の弦楽奏者を率いての特別編成のオーケストラ。

 

            

              N饗室内合奏団                   堀 正文

 

 演奏曲

一、ディヴェルティメントニ長調 KV.136(モーツァルト)

一、ホルベルク組曲(グリーグ)

一、フィガロの結婚より恋とはどんなものかしら(モーツァルト)

一、あした(R.シュトラウス)

一、翼(武満徹)

一、美しきロスマリン、愛の悲しみ、愛の喜び(いずれもクライスラー)

一、弦楽セレナーデハ長調 op.48(チャイコフスキー)

 

ソプラノの林美智子は、堂々たる声量と豊かな表情は、さすがの第一人者。オペラの門外漢でも、心地よく楽しむことが出来た。

彼女のアンコールは、「カルメン」のハバネラ。今年の6、7月に兵庫、東京、愛知で、ジャン=ルイ・マルティーノ演出、佐渡裕指揮による「カルメン」公演を予定しており、その予告編的歌唱。

 

                   

           林 美智子               東京オペラシティ・コンサート・ホール

 

アンコールは2曲。心得たもので1曲目はバッハの「アリア」。いいですね。聴衆も満足そう。

もう1曲がルロイ・アンダーソンの「プリンク・プランク・プルンク」

全員で曲の最初から最後までピッチカートによる演奏。 リズミカルで楽器を回転させるパフォーマンスなどもあり、楽しい。

どんなに高性能の再生装置でも、ナマにはかなわない。

経済的にも時間的にも余裕を作って、聴きに来よう。

 

 

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シャトー・ラ・ジャルグ

2009-04-27 09:43:32 | ワイン

シャトー・ラ・ジャルグ  

国 ・ 地域 : フランス ・ ボルドー

品   種 : メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン

ヴィンテージ:2006年

ミディアム・ボディー

※ボルドー・アキテーヌ・ワインコンクール2007年金賞受章

 

   

                              

 

とても飲み易い。渋みがあるが、果実とバニラ風の味で、口当たりは滑らか。もっと個性があってもいいかなとは思うが、多くに愛飲されるには、ほどよいのか。リピート・リスト入りにしよう。

 

 

 

 

 

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レッドクリフ PartⅡ未来への最終決戦

2009-04-25 00:24:38 | 映画

原題:赤壁

英題:RED CLIF PartⅡ

 

           

 

大活劇アクション、大スペタクル娯楽巨編。アッという間に2時間半が過ぎる。

爆発音、剣戟、怒号などの戦闘の大音響。

風雲、火炎、人馬の疾走などの画面に溢れる映像。

アップ・テンポと思えば長回し、そしてスロー・モーション。

VFX駆使の迫力は、ハリウッドを凌ぐ。

これぞジョン・ウーの世界、ジョン・ウーの真骨頂。  

 

              

 

『三国志』なるものは、『演義』も含め、物語の展開の筋が幾つかあり、微妙に異なっている。我が国では、劉備玄徳と諸葛孔明の主従物が多く理解されているが、本家ではそうではないようだ。

 

それゆえか、この映画のみどころは、曹操。

人物の掘り下げ・物語における重要度・演技の迫真性などすべてにわたってトニー・レオンの周愈、金城武の孔明より威厳に満ち存在感に溢れている。演じるのはチャン・フォンイー。他の国々の映画の中に入れて観たい。

 

ジョン・ウーは、「現在のハリウッドのシステムでは、どんな映画でも同じようなヒーロー像になり、エンディングも似たり寄ったりという現象が生まれてしまう。プロデューサー、個人投資家、配給会社、マーケティング、その他あらゆる人達が製作に口を出し、陰で権力闘争を演じ、酷い時には一つの作品に8ヶ月も会議が続く。だから、いま100億円の巨費を投じても、このような映画は作れない」と。

 

ところで、part Ⅰを観た人のうち何割がpart Ⅱを観るのだろうか。part Ⅰはpart Ⅱの大きすぎる予告編という人もいる。4時間を上回る長尺だから前後編に分けるのが当然という説もある。

part Ⅰは400万人が観賞したという。その7割がpart Ⅱを観るとして、日本の映画料金で試算すると、興行収入は100億円を超えることになる。私財100億を投じたウーさん、見事に回収できます。ハリウッドのシステムを超えてます。ご同慶の至りです。

 

レッドクリフpart Ⅰ 

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休日の昼下がり

2009-04-22 22:23:33 | 身辺雑記

         

        モバイル撮影のため子ども達が小さく、残念

 

 

初夏を思わせる穏やかな陽気の昼下がり、所用で出かける。

降り立った駅のホームの向こう側が、小学校のグラウンド。

先を急ぐことも無い。しばし子どもたちの野球の練習風景を眺める。

ユニフォームのズボンに、上半身は揃いのアンダー・シャツ。勿論、ストッキング、靴、野球帽と決めている。

ペアを組んで40~50メートルの遠投。

声を掛け合い、時にはワン・バウンドも。

コースが外れ、隣の組を超えて球を追ったり、後逸して遥かまで拾いに行ったり。

 

 

ふと昔を思い出す。

約半世紀前、我等の時代は、文字通りの草野球。

スポーツではなく遊び。場所は原っぱ。

チームはせいぜい5~7人。だから三角ベースの時もある。

暗くなり白球が見えなくなったら、近所のお大尽の家に上がりこんでテレビ。

泥だらけを叱られながら、出して貰ったお菓子や果物をぱくついて、画面に一心不乱。

 

                           ・・・・・・・思えば遠くに来たもんだ。

 

        

                     櫻井幸雄氏の作品から

 

 

 

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プリ-メ・ブルーメ・ソアーヴェ・クラッシコ

2009-04-20 21:06:59 | ワイン

ワ イ ン 名 : プリーメ・ブルーメ・ソアーヴェ・クラッシコ

国 ・  地方 :イタリア・ヴェネト

ワイナリー名:カンティーナ・ソッシャーレ・ディ・ガンベッラーラ

ヴィンテージ :2007

品    種  : ガルガネーガ、トレッビアーノ

 

               

   

辛口に分類されているが、さほどではない。果実味が強いからか。のど越しがよく、ドンドンいけるふう。

1300円

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フロスト×ニクソン

2009-04-18 11:07:44 | 映画

原題:FROST/NIXON

アメリカ

 

            

 

重量感のある映画である。ウォーター・ゲート事件で、アメリカ史上はじめて任期なかばで大統領を辞職したニクソン。フォード大統領の特別恩赦によって自由の身になり、再びの政界復帰を目論む。かたや、オーストラリアやイギリスで人気の司会者。こちらは、更なる飛躍を目指して野心満々のフロスト。

 

フロストがインタビューを申し入れ、ニクソンがそれに応じる。成功に賭ける双方の思惑。ニクソンを謝罪に追いこめられるのか。はたまた、ニクソンは上手く逃げおおせてイメージを払拭できるのか。3大ネットワークをはじめ、TV局はいまさらニクソン・インタビューなど食指を動かすわけもなく、膨大な契約料を借金で賄う。

 

4回にわたるインタビューの経過が映画のハイライト。舞台と同じニクソン役はフランク・アンジェラ。容貌は似ても似つかないが、観ているうちにニクソンその人になる。ニクソン以上にニクソンといったら言い過ぎか。これはもう、才知と傲慢と自信と後悔というあらゆる心理的演技の見事さゆえと言うほかはない。そう、アカデミー賞主演男優賞は彼でなければならなかった。

 

CGも使わず、冒険活劇の派手なアクションも無く、旬の女優の裸も無い。しかし、これだけ充実した作品が出来る。アメリカ国民にとって、ウォーター事件は、思い出したくない歴史の一つだろう。にも拘わらず、敢えて作品にしたロン・ハワードという監督はやはり並みではない。

 

オフィシャル・サイト

日比谷シャンテシネ

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リン・チーリン

2009-04-16 07:02:07 | 

                         

                『パンプキン』誌より

 

台湾出身。香港はじめ中華圏で絶大な人気のトップモデル。公開中のジョン・ウー監督の超大作『レッドクリフで、周瑜の妻・小喬を演じる。とても映画初出演とは思えぬカメラ度胸で、戦争スペクタクルに花を添える。

 

親日家で旅行好き。学生時代にはバックパッカーとして日本のあちことを旅したことがあるとは嬉しい限り。2004年から5年連続で"ビジット・ジャパン・キャンペーン"の台湾親善大使も努めている。

 

自身が演じる小喬についての彼女の弁

「戦いを描いていますが、そこには愛や平和への願いがあり、それを象徴しているのが小喬の存在です。小喬は夫を愛し夫のために尽くすのですが、結果として、それが国のために動くことになる。とても重要な役柄でした」。

 

さて、劇中、小喬が敵役の将軍曹操にお茶を淹れるシーンは、あまりの所作の美しさに、思わず息をのむほどだとといいます。どうぞお見逃し無きよう。

 

 

 

 

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ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」

2009-04-14 21:08:04 | 音楽

CD club

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

          

 

1,交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 ('52.11.26,27録音)

2,「レオノーレ」序曲第3番 作品72a  ('53.10,13-17録音)

3,「コリオラン」序曲 作品62  ('47.11.25録音)

 

ベートーヴェンが「自分の最高傑作」とした交響曲。

’ナポレオンの皇帝即位’を怒ったベートーヴェンが、清書総譜タイトルから献辞を削除した話はあまりにも有名。

 

作家・翻訳家の樋口裕一氏が「音楽に感動すると、全身に震えが起こる。私がフルトヴェングラーを好む理由は、彼ほど、絶え間なく私に震えを引き起こす指揮者はほかにいない」と書いている。「ベートーヴェンの音楽には、絶望に対してエネルギッシュに立ち向かう精神があるが、フルトヴェングラーで聴くと、それを一層強く感じる」とも。

 

この一文に刺激をされて聴いてみる事にしたのだが、果たして、残念ながらここまでの強い感動には至らなかった。これは勿論、演奏のレベルを言っているのではない。聴き手の感性の劣悪による。

 

               

                                     フルト・ヴェングラー

 

これから先、耳を肥やし感性を養うために、表現において、フルト・ヴェングラーと対極をなすと言われている帝王カラヤンの’英雄’と聴き比べることから初めてみようか。

 

 

 

 

 

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駅路

2009-04-12 13:29:17 | テレビ

フジテレビ 平成21年4月12日放送

松本清張生誕100年記念番組

 

      

 

久し振りに息を詰めてテレビ・ドラマを観た。

まず配役が申しぶんない。よく練られて、他に考えようの無いほどぴったりの役者起用。唐十郎や中島ひろ子がチョイ役とは恐れ入る。レーティング狙いのお笑いやジャリタレの起用も無い。

 

通俗の推理小説における犯人探しと異なる清張の原作をよく汲み、登場人物のバック・グラウンドが丁寧に描かれる。自由を求め、幸せを目指し、富を得んために、もがき苦しみ、人生の暗部に落ちゆく人間の性が、万感胸に迫ってくる。刑事役は役所広司。誰を演じても失敗作品は無い。心温かな刑事が番組を救っている。

 

’脚本・向田邦子’’清張生誕100年’がこの番組の売りとなっている。それだけ局も注力し、スポンサーも集め、番宣に相努めたこととは思うが、いい番組を作るのは当たり前だ。大騒ぎをしなくても視聴者は選ぶべきものは選ぶ。結果は付いてくるものだ。ちなみに演出は杉田成道。

 

                   

            松本清張                    向田邦子

 

「アルハンブラの思い出」「真珠採り」「バーバーのアダージョ」などの挿入曲の使い方も文句ない。あるいは大きくあるいは小さく、二人の絡みには同じ曲と。物語に安定感と奥行きを与えている。ひょっとしてプロデューサーは同じ世代かな。

 

 

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ラ・パットーラ

2009-04-10 21:23:43 | 舌鼓

LA PATTOLA    

  

 

                

 

平塚駅南口を湘南遊歩道に向け直進、海岸の200M手前にあるパスタの専門店。

 

湘南にふさわしいく明るく開放的。テラスではペットとともに食事が出来る時代志向。料理も店員さんも湘南風味で高感度。

 

そもそもは、日本テレビ「マネーの虎」で、スポンサーを募ったのがきっかけとか。「やる気はある。技術(料理の腕)もある。しかし、カネがない。誰か出してくれ」という番組。結局、ひばりプロダクションの加藤和也が960万円の出資に応じて、2002年11月に営業開始。いまでは、茅ヶ崎、鎌倉とあわせ三店舗とか。大したもんだ。

 

パスタは、シーフードを中心に、にんにく&オイル、トマトソース、クリームソース、醤油ソースの4種32品。オーダーしたのは、醤油ベースの「じゃこと高菜」のパスタ。麺はイタリアで一番売れてるバリラの1.4ミリ。美味でした。

 

       

          じゃこと高菜                    薄暮の海岸通り

 

 

 

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