私の友人が運営する一般社団法人から活動の近況を伝える機関紙が届いた。『フィールド新聞』である。
法人名はその名の通りフィールド。心身のハンデなどのために通常の会社で働けない人たちに働く場や機会を提供し、働くために必要な知識・能力の向上や訓練のための支援事業を展開してる社団法人だ。
現在は利用者が40人。そのうち、半数は事業所の外で行う清掃活動などの仕事に従事、あとの半数は事業所の中で製品の清掃や点検、縫製関連作業、資料の封入作業等にあたっているという。この人たちを支え手伝う職員が11名という陣容になっている。
コロナ禍のため、会議や運動会、ボーリング大会忘年会などが中止となる。一方、在宅就労の開拓やヤフーオークション、メルカリへの積極出品などで目覚ましい成果を上げているという。利用者(=心身不自由者)のバロメーターとも言うべき一般就労は今年も達成し、これまでに一般企業7社に12名が就職したとこの記事が報じている。理事長以下職員諸兄のご努力の賜物であろう。賛辞をお送りさせて戴く。
”ひとりひとりを大切に”がこの事業所のモットー。
格差が広がり差別が進みヘイトが一向に止まない昨今の社会にあって、地域に点った共生の実証の灯りは素晴らしい。日々の営為の充実と成功、そして、何よりそれらの基である関係皆さんのご健勝を祈らずにはいられない。敬礼。