処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

市ヶ谷初花見

2013-03-23 23:00:48 | 四季

昨年10月に本社を現在の千代田区九段南に移転、初めての桜の季節が来た。

まだ三分咲きだが、急な開化で、辺りがいっぺんに明るくなった。

 

12階に会社のオフィスがある山脇ビル。

 

絶滅貴種となったタバコのみが一服する交番脇のプチ・スペースの桜。

 

上方の白い屋根は市ヶ谷駅。そのまた上は超有名な釣り堀。釣り人の姿が現れ出したのはほんの2週間ほど前。

 

12階からの外堀通りの眺め。

 

右へゆるい坂を登れば、靖国神社と千鳥ケ淵へと続く。この週末は人出で大混雑か。

 

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青森・盛岡行

2013-03-08 23:11:33 | 出張

強い寒気団による青森の大雪が報じられた翌日、割安チケット(ゆえ変更が効かない)を利用して予定通りに青森出張に出掛けた。 

   

いつもはANA機だが、路線路に青森が無い。JAL系のスカイマークに乗る。

   

遅延もなく搭乗。機内は7割程度の乗客。音楽プログラムが、いつものANAと異なるので新鮮。邦人歌手のカバー・ヴァージョンを聴く。

航程の半分ほどから、地上が見えるようになる。みちのくの山々の雪景色が美しい。

とりわけ、下降し始めてからの青森の雪景色は、晴天の陽光に輝いて息を飲むほどに綺麗だった。電子機器使用禁止の時間帯で、その絶景を上空から撮れないことが実に残念だった。

ランチは、人気の店「むつわん」。同僚の言によれば、「いつも満員で入れない。いつか食べてみたいと思っていた」。海鮮丼、さすがに上手かった。880円。

一仕事を終えたら東北道を南下。途中、津軽サービスエリアで一服。昨日までの猛吹雪が嘘のような暖かな好天気だという。

振り返れば、目の前には岩木山。2時間ちょっとで盛岡市内着。ホテルはルートイン盛岡駅前。このホテルの系列がサラリーマンに人気なのは、大浴場とリーズナブルな値段、ペット・ボトル飲料水のサービスもか。

夕食は、元祖納豆巻きといわれる「三寿司」へ。市内に3店舗とか。威勢がよくて美味しくて廉価。盛況ではあった。

 翌日は、地元放送局にご挨拶して帰京。

 はやてで盛岡―東京2時間半。東京―大阪間とさして変わりないとは。”みちのく”のイメージと雪の印象の故か。

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作家の表現力

2013-03-02 13:33:32 | 身辺雑記

作家・筒井康隆氏が「朝日新聞」に連載中の『聖痕』を楽しんでいる。

  

幼時に性器を切り取られるという厄災に襲われた主人公の物語である。

特異な犯罪のシーンから始まった連載も今日で227回。個性豊かな登場人物たちによって彩られてきた舞台に、”3.11”の惨状のテレビニュースに主人公貴夫が慟哭する場面が今日の紙面に描かれていた。

津波に襲われた石巻の小学校での84人の児童や教師らの、自らの死の瞬間の脳裏の断片である。

   

この音何この音)(えっ。ぼく死ぬの。ぼく死)(海がこっちへ来)(お母さん)(すまん。お前らすまん)(あっ。苦しい)(友達と。みんな一緒に)(これは何。何。何)「神様。神様。神)(わたしのリカちゃんと熊の)(急いで早くあっちへ逃げ)(鼻に。痛い)(点呼なんかしていたから)(エミちゃんの髪の毛)(怖い。怖い)(プールだと思って)(死ぬ)(恐ろし。恐ろし)(今から逃げ)(あっ。苦し)(おしっこが)(テレビでしょ。テレビでしょ)(南無)(あっ。鰔い)(怖い)(お父ちゃんお父ちゃん。助け)(先生も一緒なんだから)(みんな。ごめんね。ごめんね)大変だ。えらいことだ)(こんなの嫌よ。嫌)(好きだったのに)(あっちにお兄ちゃんが)(怖い)(わたしたちの責任)(マリア様。マリア)

現実の日本。間もなくあれから2年。どんな映像や被災者の証言よりも私にはこたえた。思わず落涙した。

一作家の想像力と表現力に打ちのめされた一朝となった。

 

 

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