処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

庭の花々

2010-04-28 11:39:29 | 四季

桜の後に雪が二回も降る異常気象も、ようやく、本格的な春の到来となった。

我が家の庭木も春を待ってました。

       

今年の牡丹は花が五つ。小輪だが、手をかけないにも拘わらず、よく育ってくれました。

      

数年前から庭の隅の雑草の間に生えだした菖蒲。今年はまた二株増えている。

   

去年は、咲くのか咲かないのかやきもきさせて、結局力弱い咲き方だった花水木は、今年は元気一杯。久しぶりの青空に映えて、心がさっそうとなる思い。

   

盛りをとうに過ぎた姫林檎だが、陽光の元に精一杯花弁を開いて、「未だ散れない」と頑張っている風情。鉢植えだったが下に下ろして4、5年か。アッと言う間に、人の背丈の倍ほどになった。

 

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那須塩原行

2010-04-25 00:47:48 | 出張

                                    (高原を失踪する車中から)

 

一泊の栃木出張。宇都宮まで新幹線で50分。眠るには危険な時間幅。

        

 

宇都宮からは車で市内・県内回り。一日目は那須塩原など北部を重点。

盛りが過ぎたとはいえ、桜花爛漫。人々が愛でないというか、無視されている桜には寂しさが漂う。とはいえ、田んぼ越しに見る里山の桜は、日本の原風景、懐かしさを感じさせる。

           

         

 

気が付けば車は木立の中。’高原’と名がつくと同じような景色になる。伊豆、青木が原、軽井沢、そしてここは那須高原。

        

 

行き止まりが、殺生石。降りた途端に、硫黄臭。那須温泉の本湯、観光協会に寄る。

        

 

宇都宮に帰る街道の’道の駅’で見かけた貨物車。中には数十頭の豚。ホントは綺麗好きと言われる豚だが、まあ黒豚ほどに汚れてひしめき合っていた。あの甲高い叫び声をアチコチで上げて。

まだ、こういうのがあったんだと珍しさに、暫し眺めていた。

    

 

ランチは、地元が進める「東本陣」の蕎麦。

       

 

宇都宮での宿泊は、会員のリッチモンドホテル。栃木に来る観光客は、日光とか那須が主流。宇都宮はビジネスマンが多いとか。リッチモンドは外人客で溢れていた。しかも観光には見えない。仕事の外国人が多いのだ。

       

 

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MILES in BLUE

2010-04-22 23:29:44 | ジャズ

CDclub 4月新譜

マイルス・デイヴィスは、そう好んで聴くほうではないが、これは、なかなかの好盤である。’50~’60年代、モダン・ジャズの黄金期における彼のミュート・プレイを中心に監修した”ブルー”の2枚組である。

             

〈DISK 1〉

 1.On Green Dolphin Street

 2.Stella By Starlight

 3.Blue In Green

 4.Flamenco Sketches

 5.Concierto de Aranjuez

 6.Old Folks

 7.I Thought About You

〈DISK 2〉

 8.’Round Midnight

 9.Bye Bye Blackbird

10.I Fall In Love Too Easily

11.Basin Street Blues

12.Little One

13.Iris

14.Freedom Jazz Dance

15.Footprints

後にジャズの大御所となる面々の、若さと一途と情熱が、青い静かな炎となって一音一音の間から溢れ出てくるという実に贅沢な逸品である。

10分前後の長尺の楽曲が15曲。CDはつくづく有難い。暫くの間、このマイルスCDを聴き込むことにしよう。

 

 

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シャッター・アイランド

2010-04-19 22:53:43 | 映画

原題:SHUTTER ISLAND

監督:マーティン・スコセッシ

出演:レオナルド・ディカプリオ、ベン・キングズレイ、マーク・ラファロ    

 

       

スコセッシとディカプリオのコンビはこれが4作目という。ウマが合うのだろう。導入部のオドロオドロした映像と音楽で、一気にミステリーの世界に運ばれる。

連邦保安官のディカプリオが、行方不明になった女性の精神病患者を探す数日間の模様を描く。何しろ舞台が、世に憚ってノボトミーが行われている精神病院(というより監獄)なだけに、物語の展開に従って、正常人が狂人に、狂人が正常人に観えてくる。

加えて、ディカプリオがかつてダッハウの捕虜収容所の悲惨を目の当たりにしてトラウマを患っていることや、彼の妻の孤独による神経疾患などが明らかにされてくる。

           

精神科医師ベン・キングズレイの存在感に圧倒される。『エレジー』の気ままな生活を楽しむ老教授と対極をなす権力と信念で他者を寄せ付けぬ専門医師。観ている側に不気味さと恐ろしさが伝わってくる。 

それともう一人マックス・フォン・シドー。スウェーデンの名優。

                  

映画の出来は、バイ・プレイヤー如何も要素の一つだ。スクリーンに出て来るだけで、全体が一転締まるから不思議だ。

配給会社は、結末を語らないようにと、これ宣伝に努めているが、それほどの展開が待っているとは思えなかった。ただ一部の映画評やブログが言っているように、リピートしてじっくり細部を観てみたい映画ではある。

 

 

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会津行

2010-04-14 22:19:33 | 出張

山形市内から陸路を会津に抜けた。途中、猪苗代湖を通る。芦ノ湖や河口湖に慣れてる身には湖周の鄙びた雰囲気は、とても新鮮に感じる。

     

もっとも、それはオフの季節だからであって、初夏のむせる緑や五色の紅葉の秋には、観光地の賑わいになる。

     

           (冬鳥の仲間は北へ帰り始めた)

     

会津を訪れたのは3度目。1度目はかれこれ20年以上も前か。湯治の洲走温泉へ行った時だ。長患いによる床擦れが一発で治ると聞いたのだった。共同の流しに鍋釜椀が並び、四畳半の障子の部屋が続く、古い木造の施設だった。老女が賄っていた。今は無い。

柳津の国民宿舎で深夜観た星空の美しさは、生涯の思い出となった。文字通り、手を差し伸べれば、すぐに星々が掴める近さに、身震いする感動をしたのだった。

     

さて今回。久しぶりの当地なのでと郷土料理を戴くことにした。場所は田季野。かつての宿場町の本陣宿である。黒くくすんだ太い張り、高い天井、正面の急階段はまるで映画『蒲田行進曲』のセットのよう。

     

     

郷土料理は、基本的に保存食。鰊の山椒漬、本棒たら煮、極上駒刺し、最後は輪箱飯(わっぱめし)。

     

お酒は『飛露喜』。地元の酒屋でも手に入らない名酒とか。酒蔵から直接関西方面に出荷され、地元の酒屋でも手に入らないという

                             

差しつ差されつして聞いたちょっといい話「会津の三泣き」

四方を山に囲まれた会津には、その歴史と風土に培われた生活文化と情がある。

「一泣き」:初めて会津に赴任した人は、よそ者に対する会津人のとっつきにくさにまず一泣き。 

「二泣き」:やがて会津の生活に慣れてくると、心の温かさに二泣きする。

「三泣き」:そして会津を去る時には、離れ難くて三泣きする。

いいですねえ!! これを聞いて「四泣き」か。

 

 

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クラシック・カー

2010-04-12 16:06:44 | 身辺雑記

玉川学園駅前を走行中、脇から前に入り込んだコテコテのデッカイ車。マフラーからは”ヴォロロロロー”

左ハンドル。運転するのはテンガロン・ハットをかぶった若いヤサオトコ。助手席には、勿論、茶髪のオンナノコ。クルマは物の本によると『ビュイック・リビエラ1963」のようだが・・・。

消費大国のシンボル。贅沢が最高価値の時代。いわゆるアメ車。そうアメリカン・グラフィティだ。

エコ時代に、カネを撒いて走ってると言われたヴィンテッジ・カーを乗り回す若者。決して裕福そうには見えなかったが・・・。若さの特権とも言えなくもないが・・・。かっこいいことはかっこいい。

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マイレージ、マイライフ

2010-04-06 22:51:29 | 映画

原題:UP IN THE AIR

製作:アメリカ

監督:ジェイソン・ライトマン  

出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック

         

ロード・ショー用のコピーや映評からイメージするより余程シリアスな内容の物語である。

リストラ宣告を専門に行う会社の辣腕社員ジョージ・クルーニーの前に現れた二人の女性。一方は、彼と同種の出張多忙キャリア・ウーマンのヴェラ・ファーミガ。人生観が合い、大人の関係。

他方は大学首席卒業の新入IT社員。彼女の提案で、対面懇談方式の馘首作業がパソコン画面を通しての作業に業務改革をされることになった。果たして彼はどうするか。

        

実にアメリカらしい映画。リストラ宣告された社員のその瞬間の表情と会話が、クローズ・アップで次々と出てくる。老若男女、経歴多種、人種多様。「なぜ辞めなければならないか」と問い、これまでの実績を誇り、家庭の実情を訴え、怒り、泣き、席を蹴る。

この種の会社があることが驚きだし、宣告する張本人の生きる目標が、マイレージ1000万マイルとは。

      

アナ・ケンドリックは、この映画の役で、アカデミー賞の助演女優賞を受賞。なるほど生硬の気負いの役どころがよく出ている。

エンディングに流れる曲は、実際に広告会社をリストラされたケビン・レニック52)の自作自演。ニール・ヤングにあこがれて高校時代から作った曲は100曲。浪人中にこの映画の監督に売り込み採用された。

歌手として食べて行けるか不安はあるが、最近自費で初アルバムを作ったという。「失業者の希望の星」「気持ちを代弁してくれた」など、多数のメールが寄せられているという。これもまた、アメリカ的である。

補足、この邦題は及第点。

オフィシャル・サイト

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箱根路 春の大雪

2010-04-03 12:11:15 | 四季

親戚の法事に参列、せっかく休みをとったのだからと、帰路、一泊の寄り道をしたのだが、これが祟った。箱根で大雪に埋もれてしまったのだ。

まだ降雨も降雪の兆候もない午後1時半、ターンパイクの入口で「ノーマルタイヤ通行止」。で一号線で行きかけたが、大事をとって湯本に引き返してパーキングに車を預け、タクシーで仙石原に向かう。

    

  ターンパイク入口                      マイカーを預けた町役場近くの駐車場

 

宮城野まではごく普通。その先、山あいが狭くなるあたりでいきなりの雪。前を行く車が断続的に停車。暫くしたら全面停止。30分、1時間。雪がどんどん積もってゆく。

       

                  あっという間に雪景色

ノロノロ下ってくる車に聞くと、スリップしたバスなどが道を塞いで、通行不能という。スタドレスを履いている我がタクシーも何だか怪しくなり、運ちゃんはしきりに帰りたいという。

      

             観光地の一級国道がなすすべ無し 

 

仕方なしに降りて、吹雪の行軍開始。積雪20センチ。八甲田山もかくあるや。数珠繋ぎの車の中では、携帯中だったり、家族協議をしていたり、あきらめ顔もある。しきりにエンジンを噴かす人もいる。皆さん、自然の脅威と奮闘中。

       

          1~3月、箱根の営業者車はスタッドレスだが、素人はネエ!

次第に歩く人たちが増えてくる。雪だるま行軍40分。目指す宿が見えたときには、大げさでなく、生きた心地だった。「助かった」と。

        

翌日、同宿の家族連れに聞けば、宮ノ下で路上にマイカーを放置。8時間かかって夜道を走破したという。4歳と7歳の男児をだましすかして。母は強し。

       

馴染みの宿の経営者が替わることになり、惜別の一夜が、予想外のハプニングで、生涯の思い出になった。

                

           仙石原特有の白濁湯で心身ともホッとしたことでした

 

 

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