絵 夢ら丘 実果(むらおかみか)
文 吉沢 誠(よしざわ まこと)
発行所 ワイズ アウル 07年9月初版第1刷 1,500円+税
ホシガラスのカーくんは、森の仲間たちと比べて自分が一番ダメな生き物だと元気がない。スマートに飛べない、からだの色が奇麗ではない、声もガーガー、川の魚や虫が獲れない。ぼくなんかいてもいなくてもいいみたい、と。
心の想いを話したら眠ってしまい、夢の中で枯れた森の夢を見たのだった。森の仲間たちから、カーくんが食べた木の実が大地に落ちてやがて芽を出して、そして森になる。カーくんのお陰だと教えて貰って、「みんながいてよかった。ぼくもいてよかった。ぼくもぼくでよかった」
森にまた、新しい一日がはじまりました。
《 作者のコメント 》
夢ら丘 実果
人に生きる希望がなくなるのは、自分が必要とされていないと感じる時ではないでしょうか?(中略)「あなたがいるだけで嬉しい」と伝えることは、人に大きな勇気を与えることと思います。
吉沢 誠
子供たちには、仲間と一緒に大いに遊んで生きる力を育み、生きることは素晴らしいことだと、身体と心の両方で理解できるようになってほしいと願っています。
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