処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

西村京太郎記念館

2010-09-24 12:34:13 | 


遅めの夏休みの初日、馴染みのホテルのチェックインまでの時間潰しに訪ねてみた。

    

湯河原は、西村京太郎氏が療養のため京都から転地、そのまま居づいた町。住いの近くに建てた自身の記念館である。

    

一階は喫茶店西村。二階の中央に鉄道模型のジオラマ。壁面に全ての著作が展示。


     


作品の多くが鉄道物の関係からキオスクなどの売れ筋が多く、ために作品にはハードカバーが無いということを今回知った。

 

     

      

氏の作品は400を数え、累計は2億冊を越すという。この記録は赤川次郎と二人だけとか。千歳川沿いのひっそりとした佇まいがいい。


鉄道の走るとある町のジオラマには3件の事件4人の死者が点在している。場所の特定は、是非現場で究明して下さい。ヒントはパトカーの赤ランプです。 

 

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ぶどう狩り

2010-09-21 21:53:22 | 四季
遅い夏休みを伊豆の温泉で過ごし、翌日、足を延ばして山梨の笛吹市に向かう。

山中湖畔に居住した友人夫妻から、毎年送って戴いた美味しい葡萄のふるさとを訪ねてみたいと急に思い立ってのこと。笛吹市一宮町の
大黒園

          
     
収穫には、遅い時機ではあったが、まだまだ実り豊かで、味も遅い分だけ美味、と素人には思えた。

    


ナンバープレートの無い農作業車で2mせり上がり、パンパンに膨らんだ粒の房を切り離す。

        

ついでに、最後の段階という桃にも挑戦。
       

皮は剥かずに、表面を布で擦ってチクチクを取り、球形の表面から中央に向けてナイフ、その隣5mm~10mmにナイフを入れて果肉を切り取る。皮ごと食べる。これが旨い。ワイルドでナチュラル。

       

狩った果物は1kg単位で買う。結局6000円になった。

       

労働の後は遅いランチ。車で10分のシャトー勝沼で、1100円。

いいもんですね。来年も来ようか。
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When You're Smiling

2010-09-14 18:42:05 | ジャズ

      
    イラスト 和田誠


Soft Bank のCMがいい。あの iPhone 4のFace Timeの広告。

次々に出てくる笑顔。親子、兄弟、夫婦、仲間、同僚・・・。これらに被ってくるルイ・アームストロングの歌。絶品である。

こうしたCMを創る感性に乾杯! 
古いジャズゆえ、この曲には、何千と言うヴォーカルがあろう。
その中から、ピッタシ、サッチモのこの歌しか無い、それを持って来る。
何と素晴らしい才能であろうか。


When you're smiling,
When you're smiling,
The whole world smiles with you
When you're laughing,
When you're laughing
The sun comes shining through
But when you're crying,
you'll bring on the rain
So stop your sighing
And be happy again
Keep on smiling,
'cause when you're smiling
The whole world smiles with you.

君微笑めば
君微笑めば
世の中みんな一緒に微笑む
君笑えば
君笑えば
太陽がさんさんと光り照らす
でも君が泣くと雨降りさ
だからため息はやめて
またハッピーな気持ちになろうよ
ずっと微笑んでいてよ
なぜって
君が微笑めば
世の中みんな一緒に微笑むのだから


フル・コーラスで ルイ・アームストロング

一転、ビリー・ホリディー これも名唱。聞き比べです。全く異なります。これはこれで最高。ウーム!唸るほどにジャズ。
テナー・サックスは彼女の恋人と言われたレスター・ヤング。

<キー・ワード> ルイ・アームストロング、 ジャズ、 ソフト・バンク

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石庫門

2010-09-10 20:25:45 | 

正式には上海老酒石庫門という。


長年親しんできた紹興酒よりはるかにうまい。これには驚いた。花彫酒陳15年も顔色無しだ。こんな酒があること自体を知らなかった。不明を恥じた。
調べてみると、これを置く店が多くなったのはごく最近らしい。西日本、特に九州・福岡に多い。


2001年に上海金楓醸造酒有限会社が立ち上げた新ブランドで、若い消費者層を取り込む味やパッケージデザインの工夫が受けて、現在では上海の黄酒でトップシェアを占めているという。




 
     黒標          紅標

口にした最初はロック。ほのかな香りとまろやかさは絶品。室温、ホット、何でもござれ。アッという間に2本が空いた。

これは、ヒット商品になること疑い無し。
是非お試しあれ。

紅 800円、  黒 1600円、 リーズナブルが嬉しい。


<キーワード> 中国 上海 酒

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誕生! 中国文明

2010-09-07 17:26:19 | 美術・絵

        


最終日の前日に行くことができた。混雑を覚悟したが、もとより地味な展覧会であり、人出も多くなくゆっくりと観賞することができた。国立博物館。


黄河の中流域・河南省は、紀元前2000年の夏の始まりから12世紀の北宋の滅亡まで、歴代の中国王朝が栄えた文明の地域。出土した150の文物を中心に、往時の栄華を存分に偲ばせて貰った。

    神獣

春秋時代。前6~5世紀。虎の体に竜の首と亀の脚をもった怪獣。全体に龍・鳳凰・虎等の文様が、トルコ石の小片をはめ込む象嵌技法で飾られている。


          三彩双龍耳瓶

唐時代。8世紀。蝋抜きで白い斑文をあらわし、緑と褐色の釉薬をかけている。口から肩にかけて龍の形をした長い柄がついている。ギリシャを起源とした東西交流のなかで中国に伝わった形となった。


    九鼎

春秋時代。前7~前6世紀。形や紋様はほぼ同じだが、大きさだけ少しづつ異なる9個の鼎。個数は身分によって異なった。これは鄭の王のものと考えられている。


               方か

商時代。前13~前12世紀。長い脚が4本あり、胴には持つための把手が1つついた青銅器。銘文から、婦好という商の王妃のために作られたことがわかった。



        金製アクセサリー

北宋時代。11~12世紀。金の針金や粒を精緻に加工したうえ、トルコ石などの宝石を嵌め込んだ豪華な仕立て。頭飾、首飾りといったアクセサリーの一部。宋時代の高度な技量が遺憾なく発揮された逸品。



     御者と馬

唐時代。8世紀。この俑は墓に収めるために造られた物。鞍や衣服には金・銀・朱・黒の絵の具が残っている。



    金縷玉衣

前漢時代。前1世紀。この時代の王侯貴族は亡くなると全身を玉衣で覆い、不老不死になることを望んだ。梁の王墓から出土した。合計約2000枚の玉札とそれを綴る金糸で覆われている。



           王尚恭墓誌

北宋時代。11世紀。司馬光書。司馬光は、『資治通鑑』を編纂した稀代の知識人。文字は、端正で力強い隷書体。彼の人柄がしのばれる。


とても涼しい館内で暫し暑さを忘れ、鶴屋吉信のあんみつで小腹を満たして、覚悟の屋外へ。まあ!暑いこと! 記念に自分の影とヨーロッパのような公園の景色をデジカメに収めた。
   

<キーワード> 中国 文物 国立博物館 展覧会  

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瞳の奥の秘密

2010-09-04 21:40:39 | 映画

原題:EL SECRETO DE SUS OJOS
英題:THE SECRET IN THEIR EYES
制作:アルゼンチン、スペイン

   

本年度のアカデミー賞最優秀外国映画賞受賞作。

チラシのコピー
「1974年、ブエノスアイレスを震撼させたある殺人事件。裁判所を引退した男は、その忘れ難い事件を小説にする。未解決の謎を解き、25年もの秘められた愛と向き合うために」

おすぎの短評
「これぞ映画、まさに映画。時を超越し、サスペンスに溢れ、愛の深さに胸を打たれ、人間を正しく見つめる。脚本良し、監督良し、演技陣文句なし。今、観なければ一生悔いを残す秀作です」

   

落ち着いてしっとりした大人の映画。事件をめぐるサスペンスの展開も上手く、大人の愛の行方もさらっとして結末が嬉しい。

ラストでは、人間というものがこれほどの憎しみをもてるものなのか、そして愛はこれほど持続できるものなのかという思いが迫って来る。

ウィーク・デイの午後。140の観客席は8割方が埋まる。60歳以上らしき婦人が圧倒的に多いのには驚いた。熱中症対策は、確かに映画館は妙案ではあるが・・・。

大した宣伝も無く、日本ではレアの国の映画、しかもB級。でも、この人たちは、嗅覚と言うか映画のセンスがある。よくあるガサガサ・ゴソゴソ・ペチャクチャのおばさんたちとは違う。
こうした映画で生活の時間を満たす熟年や初老の人たちが増えている。素晴らしい。

オフィシャル・サイト


<キーワード>映画 アルゼンチン 瞳 おすぎ



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夕焼け in the heat of the night

2010-09-02 16:18:25 | 四季
真夏日の連続記録が更新。
日没時でも暑いまま。無風。
暑さに負けて、気力、体力、精力、活力が消え失せ、加えて魔力、霊力、暴力も適わず、脱力して西の空を眺める。ああ、綺麗だなと撮ったのがこの写真。


   


  5分後、日没。

   



デジカメのファインダー(と言うのかな、裏の液晶部分)に映った小さな点は、どうやら厚木に向かう米軍のプロペラ機。鈍いエンジン音は、大分ずれて聞こえてきた。

   


ところで。この連日の酷暑でふと浮かんできたのが、映画『夜の大捜査線』('67 ノーマン・ジェイソン監督)のメロディー。レイ・チャールズが歌う「In The Heat Of The Night」。

アメリカ南部の蒸し暑い熱気の駅の冒頭シーンは、強い印象で残っている。そこに被さるレイ・チャールズの曲が、もうたまらなかった。かなり長きにわたってヒット・チャートのベスト1を占めたはず。

<キーワード>真夏日 レイ・チャールズ 日没
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