処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

スター・ダスト  = Jazz For Biginners 6

2018-06-30 00:16:04 | ジャズ

《 STAR DUST  》

 ライオネル・ハンプトン・オーケストラの「スター・ダスト」

ライオネル・ハンプトンはスイング時代におけるヴァイブラフォンの第一人者。2002年に94歳で没。 

文字通り、夜空の満天の星が浮かんできます。作曲者はホーギー・カーマイケル。彼自身の演奏です。他にもジャズ史上に残る名曲を多数作曲している。

   

日本では半世紀も前、テレビ番組『シャボン玉ホリデー』でザ・ピーナッツがテーマ・ソングで歌い、一挙に知られるようになり、この曲の愛好者が増えた。

 

 《 歌 詞 》

  And now the purple dusk of twilight time
  Steals across the meadows of my heart
  High up in the sky the little stars climb
  Always reminding me that were apart

  You wander down the lane and far away
  Leaving me a song that will not die
  Love is now the stardust of yesterday
  The music of the years gone by

  Sometimes I wonder why I spend
  The lonely night dreaming of a song
  The melody haunts my reverie
  And I am once again with you
  When our love was new
  And each kiss an inspiration
  But that was long ago
  Now my consolation
  Is in the stardust of a song

  Beside a garden wall
  When stars are bright
  You are in my arms
  The nightingale tells his fairy tale
  A paradise where roses bloom
  Though I dream in vain
  In my heart it will remain
  My stardust melody
  The memory of loves refrain

         

        ライオネル・ハンプトン(イラスト 和田誠)

 

 

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いっそセレナーデ

2018-06-23 07:21:47 | ドーナツ盤

『いっそセレナーデ』   動画)

          註:"ドーナツ盤"カテゴリーについて

サントリー角瓶のイメージ・ソング。

オリコン発表の発売枚数35.3万枚。

歌:井上陽水 

  

     

作詞作曲:井上陽水、  編曲:星勝、  リリース:1984年

     あまい口づけ  遠い想い出

     夢のあいだに  浮かべて 泣こうか

     忘れたままの  恋のささやき

     今宵ひととき  探してみようか

     恋のうたが 誘いながら  流れてくる

     そっと眠りかけた ラジオからの

     さみしい そして  悲しい

     いっそ やさしい セレナーデ

     風の便りの  とだえた訳を

     誰に聞こうか  それとも 泣こうか

     君のことを 想うたびに 聞こえてくる

     そっと淡い恋が ゆれるごとに

     さみしい そして  悲しい

     いっそ やさしい セレナーデ


     あまい口づけ  遠い想い出

     夢のあいだに  浮かべて 泣こうか

高橋真梨子、 小野リサ、 中西保志、 布施明、 大橋純子、 阿部芙蓉美、 村上ゆきがカヴァーを出している。

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傍流の記者

2018-06-18 19:20:27 | 

著   者  本城雅人

出版社  新潮社

定   価  1728円

250頁

  

私はかつて、ここに描かれているメディアで働く記者達を相手とする仕事をしていた。よって、彼らの生態を比較的よく知る。しかし、此処までリアルな認識は持ち得ていなかった。あくまで外からの観察者だったから。

この本は本物の記者が書いている。新聞社の日常が書かれている。トップー編集局長ー部長ーデスクークラブ記者というタテ系列。政治部ー社会部ー経済部ー運動部ー人事部というヨコ系列。東京本社と地方本社の関係と相克。記者個人の取材力、スクープ力、人心掌握力、協調力などの資質と人事を巡る構想や思惑。特ダネを巡るライバル社との分秒の争い等々新聞社における総てが盛りだくさんだ。

2年間の地方の支局勤務を終えた記者の本社の配属を決める場面が出て来る。何十名かの記者を本社の各部が指名する。いわゆるドラフト会議。優秀な記者はどの部も指名したい。そこで決められた順番は、《①東京社会部②東京政治部③大阪社会部④東京経済部⑤東京政治部⑥大阪整理部⑦東京整理部・・。上位評価で本社に戻ってくる記者は、即戦力であり、将来の幹部候補なのだ》とある。そうやっているのか。面白い。

また、こんな部分もある。著者が記者だからこその表現だろう。

《社会部のデスクは首相と呼ぶのに、政治部は総理だ。総理は内閣総理大臣という正式名称を略した呼び名、首相は通称である》

社会部の黄金世代と言われた5人の記者は、やがて社の明日を支える部長となっているシーンで小説は終わる。これが何とも希望の未来を感じさせ気持ちがいい。東京運動部長、大阪経済部長、九州文化部長、九州社会部長、大阪生活部長。加えて彼らの筆頭だった総務局長。

本書のタイトルには英語表記がある。Five plus one newspapermen。

 

 

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街のお祭り

2018-06-13 22:43:23 | 四季

JR市ヶ谷駅前の靖国通りを神輿の行列が行く。前後をパトカーに守られて、揃いの法被と日傘が進む。

 

 お囃しはアンプを通してスピーカーから。神輿はトラックに乗せられて進む。

沢山の引き手たちは綱を引いてはいない。触っているだけ。省力化の祭り行列だ。

 

靖国神社に向かうこの道路、普段は大音響の街宣車の往来が多い。それと打って変わった初夏の趣。眺めているのは山脇ビルの12階から。

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モリのいる場所

2018-06-11 07:38:17 | 映画

監   督    沖田修一

出   演    山崎努 樹木希林 加瀬亮 青木崇高 三上博史

上映時間     99分

  

劇的なストーリー展開や善玉悪玉の対決、手に汗握る冒険活劇、最先端の技術を駆使した音と光のスペクタクルといった、いわゆる映画的興趣とは無縁に画家熊谷夫婦の日常が描かれている。

かといって、静謐かと言えばそうではない。客というには品が無さすぎる人たちが、なんだかんだと出入りする賑やかな喧騒の中の生活記である。何しろ、「これ以上客が多くなったら困る」と文化勲章を断るのだから。

見どころは、画家夫婦の会話、間合い、しぐさ、どれをとっても自然体、あるがまま。映画の広告コピーによれば94歳と76歳。先日の朝日新聞の "人生の贈り物" で、樹木は、「私が文学座に入った時、山崎さんは人気絶頂キラキラに輝いていた」と語っていたのではなかったか。で、この夫婦像の出来具合い。大したものです。

見どころもう一つ。モリが左右の両方に杖をついて歩く姿。演技としては、これは大変な苦労があったのではなかろうか。つい力を入れて見入ってしまった。

映画の冒頭、貴人が、暫くジッと絵を見続けて問いを発する。「これは何歳の子が描いた絵なのか」と。どうやら昭和天皇のようだ。果してこれを演じているのは誰でしょう?  件の絵がこれです。

             

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プレス・アンド・テデイ   = Jazz For Biginners 5 =

2018-06-07 22:23:37 | ジャズ

PRES AND TEDDY

       

1. All of Me
2. Prisoner of Love
3. Louise
4. Love Me or Leave Me
5. Taking a Chance on Love
6. Love Is Here to Stay
7. Pres Returns

 私の愛聴盤の一枚。レスター・ヤング(テナー・サックス)とテディ・ウィルソン(ピアノ)の双頭カルテット。名盤。

格好のライナー・ノートをネットから見つけたので、是非参考に。

聴けば聴くほど愛着が増します。ジャズって素晴らしいなあ!! とつくづく思います。

ついでにユー・チューブから。有名なジャム・セッションからの動画。曲名は「ファイン・アンド・メロウ Fine And Mellow

当時、レスター・ヤングはビリー・ホリディの恋人でした。ビリーのヴォーカルの次の次のソロ、帽子を被っていないテナー・サックスがレスター・ヤングです。彼をプレス(大統領)と名付けたのはビリー。彼のソロに入ってのビリーの画像が映りますが、愛しい人を見つめる姿です。

なお、ジャム・セッションというのは、クラブのライブ演奏の後、店の客が撥ねた店内で仲間だけで、酒を飲みながら、煙草をくゆらしながら、時には猥談を交えたり、ギャラの安さに文句を言ったりして、自分たちが楽しんでプレイしたことが始まりです。

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円満退社

2018-06-05 21:47:52 | 

著者 江上 剛

出版 幻冬舎文庫

 

 

        

友人に内館牧子『終わった人』を薦めた。その友人から「面白かった」の読後感のコメントとともに、これを逆に薦められた。で一挙に読む。

大過なく銀行勤務を終えて定年を迎えた支店長の最終日の一日が、時間を追って進行する。

登場人物は、デフォルメされて、もうドタバタ。コミックの展開は、もう殆ど三谷幸喜の世界。ひょっとしたらもう映画になっているのかしら。

しかし一方では、経済小説としても面白い。市井の庶民の生活感や銀行への反感、行員群像などを描く中で、金融の仕組みに理解が及んでくる。とはいえ、それは自営業者などには日常そのものであり、私のような勤め人世界の方が異次元なのかも知れない。

著者が、多作の作家であることを知らずにいた。銀行時代、会社経営、テレビ・コメンテイター、と多彩な経歴が、現在の文筆活動に生かされている。

高齢化の日本、気力体力の充実にも拘わらず働く場のない同世代に比べ、著者は何と幸せなことか。羨やんでも詮なきこととは判っているのだが。

 

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