処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

「寅さん」こと渥美清の死生観

2015-07-30 12:38:03 | 

著   者  寺沢 秀明

出版社   論創社

定  価   1728円  

 

       

「どうしてあの渥美清氏の心を掴み切れたのか、たいした人」だというのが率直な読後感である。氏と著者の心の交流が余すところなく伝わってくる。著者に寄せる氏の信頼感は尋常ではない。

「会おうよ」という連絡は、いつも氏からの電話。いわば勤め人として組織の中で働く著者が、その都度時間を工面して氏のもとに駆けつける。「何か面白いことないか」と問われれば、氏の思いと状況に合うアイテムを探しては同道する。

 人生のエンディングを自覚する氏には著者と過す時間がとても大切だったのだろう。それは唯一の癒しの時だったのかも知れない。

「人との付き合いはどうあるべきか」「何をもって自分を語るか」 自己を顧みるとき、様々な思いを去来させる得難い本である。

 

 

アマゾンの宣伝文から

「寅さん」晩年の8年間、芸能記者の枠を越えて親交のあった著者が、その『知られざる素顔』を「映画をみる眼」「渥美さんの女優観」「大磯の幽霊」など、豊富なエピソードで明らかにする!

 
 
著者「まえがき」より抜粋
 
共に映画を見、観劇し、美術館を巡り歩いた。春、桜が咲けば花見に出かけ、夏が来れば幽霊を見ようと古屋敷を覗きに足を運んだ。どこかこどもじみたこうどうではあったが、どれも思いで深いひとときであり、私にとって終生忘れられない人生の一コマとなった。そして、今も誇りに思う。
あの渥美さんの語り口を思い起こしながら、私が知る限りの渥美さんを、ここに記したいと思う。     
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大橋純子

2015-07-25 21:36:11 | 音楽

東京ミッドタウンにある《ビルボード》に出掛ける。

外人ミュージシャンが7、邦人3が《ビルボード』の出演アーティストの割合か。 

   

《ビルボード》を経営する阪神コンテンツ・リンクの関係者から「一度ご来場を」誘われ、大橋純子のライブを選んだ。

 

  

2008年から、夏には、「クラブ・サークル・ツアー」と題して、大阪(ビルボード)・名古屋(ブルーノート)・東京(ビルボード)でライブをやっているそうで、今年は東京が最後のステージとか。

      

 

豊かな声量とパンチは相変わらずの迫力。

好きな『たそがれマイ・ラブ』は3曲目。もうこれでノック・ダウン。勿論、『シルエット・ロマンス』も中盤で歌われた。

出身地夕張市が財政再建団体に認定された年に、彼女は北海道出身のアーティストをカヴァーしたチャリティー・アルバム『Terra』をリリースしている。ちなみに、中島みゆき、松山千春、安全地帯、DREAM COME TRUE、YUKI、GLAY らである。

初めて聞いた「愛は時を越えて」は、印象にのこる情感あふれるナンバー。NHK番組「ラジオ深夜便」のテーマ曲にもなったという「大人の恋をしましょう」も素晴らしい。ともに齢を重ねてきた歌い手と聴き手が交歓する心に沁みる曲である。また来よう。

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トーベン・ダンスク ・No.13・ カプチーノ

2015-07-22 15:48:10 | パイプ

《 TOBEN DANSK NO.13 CAPPUCCINO 》

 

生 産 国  ドイツ 

形  態  パウチ50G

定  価  1400円

    

 1980年代終わりに現れたドイツパイプ界の奇才ハイコ=DAN PIPE が手掛ける、人気のトーベンダンスク・シリーズのフラッグ・シップ・ライン。

Noシリーズは、現在No.1,No.3~10,No.13~17の14銘柄をリリースされる同ブランドの主要ライン。No.13は、その名の通り「カプチーノ」をテーマにしたスイートアロマティックパイプタバコ。

ブラウンバーレー&ブラックキャベンディッシュを主体に、外気乾燥させた上質のバージニアをブロード (幅広) カットし、絶妙な配合比でブレンド。

そこへ、コーヒー&クリームを加えてカプチーノ 風味に仕上げ、更に極少量チョコレートを加えることで「カプチーノ コン カカオ」の味わいを特徴にしている。

クリーミーなコーヒー喫味のたばこ。火種を大きくし,煙量豊かに喫煙すると香りの盛り上がりがいい.常喫タイプとしてグー。

 

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倉敷行

2015-07-18 19:41:28 | 出張

 出張先の岡山から、案内をされて倉敷に足を延ばし<梅荘>を訪れる。車で小一時間のうどんの店。

元は、日本の塩田王と呼ばれた野崎武左衛門が日露戦争の戦勝記念として建てた別荘という。

犬養毅や近衛文麿(梅荘を命名)など多くの大物政治家が足繁く通ったとある。

  

昨年、県の有形文化財に指定された。

女将曰く

「朝起きたら、入口の木戸の周りが散らかっている。細い棒状なものが一杯落ちていた。よく見ると藁葺屋根の葦。カラスが抜きまくっていた」

「昨年、県の有形文化財に指定された。よって、勝手に手を加えられない。修理を県に頼んだが、一向に始まらない」

「千万単位で費用がかかるので、自前では到底無理。うどんの稼ぎじゃとてもとても」と、ぼやくことしきり。

 

       

 

  

                        

食したのは天ざるうどん、1080円也。

  

 

丁度昼食時のため室内の和室は、お客で満員。待つ間、庭を散策。松には苔が生し、庭全体は、京都の古寺の趣。石炭の伊藤伝衛門に対し塩の野崎武左衛門というところか。

                                     

     

渡り廊下の電燈。ご主人にいろいろ説明されたが、よく理解していない。何やら当時の技術の粋を集めたものらしい。すべての調度がアンティーク。開け放った障子から入り込む風と相俟って、心のガサガサがとれてくる。

 

  

  

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女流アーティスト4人展

2015-07-14 07:20:46 | 美術・絵

50年振りに高校の同窓会に出席した。

イケメンのあいつも、憧れのマドンナも、近寄りがたい秀才も、共に汗をかいた部活仲間も、みんな等しく初老のご面相。戸惑ったのは最初の一瞬だけ。懐かしい!!

同じ美大に進学した4人が、この程イタリアで一緒に個展を開くという。主催のギャラリーも同窓の女性経営者。特別親しかったわけではないし、その後の人生の軌跡が交錯したわけでもない。が、感慨と刺激と誇りを貰った。素晴らしい!!

     

開催期間 2015年8月1日(土)~5日

開催地  メルカテッロ・スル・メタウロ(マルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県)

      ” GALLERIR INOPLAS ”

作家の4人

     五嶋 和子  手描き友禅

     曽根 昌子  日本画

     舞出 圭子  油彩

     井口 純子  油彩

 

会場のGALLERIR INOPLASは、井口純子夫妻が19年かけて、丁寧にに改修を重ねてきた築530年の町家の一階部分だそうだ。
 
 
秋口には、ぎゃらりー由芽で帰国展が予定されている。
三鷹市下連雀4-15-2-101
 
 
時間と懐に余裕のある御仁は、是非お立ち寄りください。
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カデ・ドック・カベルネ・ソーヴィニヨン

2015-07-11 21:54:24 | ワイン

  《 CADET DOC CABERNET SAUVIGN0N 》

生 産 国 フランス

生 産 地 ラングドック・ルーション 

生 産 者 バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド

タ イ プ  赤 フル・ボトル スクリュー・キャップ

サ イズ 750ml

葡 萄 種  カベルネ・ソーヴィニヨン100%

 

         

 

名門バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が手がけるデイリー・ワイン。

ワイナリーは、スペインとの国境からローヌ地区に渡って300kmに連なる地中海沿岸にあり、伝統的なノウハウと最新技術の融合により造られている。


ダークレッドの色調で リッチなアロマ。カベルネ・ソーヴィニヨン独特の豊かなタンニンが特長。

この日の食事はは、ロール・キャベツとピーマンの肉詰めと餃子。相性は悪くは無かったと思う。


 

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愛を積む人

2015-07-05 13:47:52 | 映画

上映時間 125分

監   督 朝原雄三

音   楽 岩代太郎

     

久しぶりの邦画。郊外のシネマ・コンプレックス。封切り初日。初老のカップルが十数組。

静謐な映画である。それを特徴づけているのは、美瑛の風景と音楽。年老い現役を退いた余生をどう過ごすか、何が出来るか、問いかけるものは大きい。

    

こんなネット記事を目にした。以下はその全容。 

俳優の佐藤浩市が20日、丸の内ピカデリーで行われた映画『愛を積むひと』初日舞台あいさつに出席し、サプライズで読み上げられた妻からの手紙に涙を見せた。この日はほかに樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督らも来場した。

 佐藤と樋口が夫婦役で共演を果たした本作。最愛の妻に先だたれ、悲しみにくれる夫のもとに届いた“妻からの手紙”がモチーフの物語にちなみ、この日はサプライズで佐藤の妻がしたためた手紙を樋口が読み上げた。

 その手紙の書き出しは「浩市さん、心臓が飛び出るくらいビックリしていることと思います。すみません。わたしはこの作品を観るのが今日で3回目。きっとまた客席でまた号泣していると思います。もし自分が夫より先に旅立つことになったら。ふとそんなことを考えてしまいました」。

 さらに「結婚した当初、体があまり丈夫ではないわたしは、『自分が死んだらその保険金で好きな映画を作ってね』とあなたに言ったことがありました。もちろん当時はまだ若く、死という存在が遠くにありました」と続く内容に、涙をこらえていた佐藤は、耐えきれずに客席に背を向けて男泣き。それを見た樋口も「もう読めない!」と涙をぬぐう。

 それでも声をふりしぼり、「でも今のわたしは違います」と読み上げた樋口。「役者の仕事しかできない浩市さん。あなたを遺(のこ)して旅立つことは、家族はもちろん、事務所のマネジャーさん、映画関係のみなさんに、とてつもないご迷惑をおかけすることになり、それを思うと、とても先に逝くことなんてできません」という言葉に、会場からもすすり泣く音が。

 さらに「23年前に浩市さんからいただいた手紙にあった、僕は一生あなたの味方ですという言葉を忘れません。わたしの1番の味方は浩市さんです。だからどんな困難も乗り越えていけます」という手紙は、「わたしは、浩市さんをひとりにしないように。1日でも長く生きることを約束します」という言葉で締めくくられた。

 その後、「暑いから汗をかいた。まさかこんな姑息(こそく)なことを宣伝が考えるとは。不覚をとりました」と照れ笑いの佐藤は「文字ってまた違う気持ちの伝わり方があるんだなと思いました。ありがたいものだと思います」とコメント。その姿に、樋口だけでなく、北川らも涙を見せていた。(取材・文:壬生智裕)

公式サイト

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カピート 

2015-07-01 15:35:30 | パイプ

 《 CAPITO Ⅱ super light  》

  

50g 1240円

 イタリア 

    

 

  

ブラックキャベンディッシュ、ヴァージニア葉、オリエント葉などをブレンドしたヨーロッパタイプの製品。特に初心者向きに開発されたという。

見た目はヘビーだが、名のとおりのスーパーライト。相当軽い。香りも個性に乏しい。

火持ちは良くない。

 

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