処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

ポーラ美術館

2020-12-13 17:43:44 | 美術・絵

『コネクションズー海を越える憧れ、日本とフランスの150年』と題された美術展に出かけた。

   

終息が見えないコロナ禍だが、その恩恵を受けてGoTo利用の我が家の第2弾。併せて、今年最後の温泉に浸かって来ようというちょっと贅沢な一泊二日。

ホテルも美術館も予想外の人出の多さで、自分たちのことは棚に上げて、感染への嘆き節。

展覧会は、同館所蔵の80点を軸に計130が展示、どれも超有名な作品群。相当力が入っていたし、観る側にそれが伝わってくる気がしたのは私だけかしら。

  

一番の驚きは、写真撮影がOKなこと。場内はスマホのシャッター音が絶えない。ルーブルは、今はどうなのか、かつては自由だった。当時、此彼の芸術のあり様の違いに愕然とし大いに落胆したものだった。

  

ただ、裸婦の数枚には禁止のイラストが脇に貼られていた。これは、ビジネスへの利用を意図する輩への牽制と見受けた。

 

  

  

  

    

40年ほど前、東京の富士美術館でモディリアーニの「赤い帽子の女」がいたく気に入り、複製品を売店で買いたかったが、とても高価で手が出ない。爾来、叶わずにいた。で今回も叶わなかった。

今回、調べて勘違いしていたことが分かった。「赤い帽子の女」という名の作品はモディリアーニにはない。フェルメールに同じ名前の作品があった。モディリアー二の方は「大きな帽子のジャンヌ・エビュテルヌ」という作品のようだ。それにしても、しっかり刻印しているモディリアーニの画は、同様な顔、顔、顔の作品群には無かった、あの赤の。

  

「紅葉や如何に」と帰路はターン・パイクを下ったが、樹々の種類が異なるのか、特別の興趣はなかった。一方、大観山での富士山はなかなかの景色だった。雪を被っていない富士山。先ほどまで雲に隠れていたのにいつの間にか姿を現していた。

  

敢えて芦ノ湖部分はカットしたのがよかったか。

ポーラ美術館HP

 

 

 

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Live to day

2020-08-31 18:20:08 | 美術・絵

年来の友人とLINEが繋がった。

まず無理だろう、でも痕跡が残れば連絡が来るかもと、LINE電話をしてみた。

何と出た。びっくりと、懐かしさと、元気をお互いに喜ぶ。

近況など語るうち、本を出したという。なんと3冊目。

同世代、言っちゃあ何だが「エッ!! この齢で?」思わず言葉を飲み込む。

数日後、送られてきたのが、この本。

というか、雑誌というか、むしろムックと呼ぶにふさわしいか。

                   

   

7年前にとある美術館を訪れたのを機に、直感アート教室に入門。師匠の熱心な奨めで、このほど上梓できたとの由。

 

                    

  

出版日の5月3日といえば、コロナ禍の真っただ中。世界が100年に一度の厄災の時に、天真爛漫な初出版とは羨ましい。

『Live to day』、邦訳すれば『今日まで生きて』となろうか。

十重二十重の意味が汲める上梓ではありました。おめでとうございます。

 

                           

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エルヴィス

2019-07-22 17:20:49 | 美術・絵

永住先のラスベガスから3年ぶりに一時帰国した先輩Mr.Nobu。その歓迎の小宴の集まりで、彼の友人の実業家から、記念に戴いた佐藤亜土の作品。

黒色の中の朱色部分がお分かりになるだろうか。そう、エルヴィス・プレスリーのステージをモチーフにしている。この部分の色だけを変えて10作品があり、青の作品をもう一方が戴いた。

ちなみに、この御仁の一時帰国は参院選の支援のためである。こうした支持者に支えられる候補や政党は強い。年々投票率が下がりゆく我が国の有権者は、なべて見習いたい。民主主義は一人から始まるのだから。

ビートルズが登場する前、プレスリーは洋楽好きの若者のシンボルだった。一つの時代の刻印であろう。アンディー・ウォーホールがそうであったように。

 

作品名

「エルヴィス」

作家名
佐藤 亜土
作家名カタカナ
サトウ アド 
作家英名
SATO, Ado 
生没年
1936 - 1995
制作年
1957
材質・技法
シルクスクリーン 
中央下部の極小英字の内容は次の通り。

"ELVIS" ADO SALON DES INDEPENDENTS JOURNAL YOMIURI. MUSEE DELA VILLE DE TOKYO.1957.250x100 CM

鉛筆文字は自著で、左はE/A 右はAD 1957-92とある。

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唐思領書道展

2018-12-16 14:42:36 | 美術・絵

先週から中国人書道家唐思領氏の作品展が開催されている。

6月に続く『藝述中国之旅』シリーズ第二弾。

   

       

           

日中平和友好条約締結40周年を記念するもので、中国人民対外友好協会国際芸術交流院と日本のRBAインターナショナル(NPO)の共催によるもの。

 

京王プラザで行われたオープニング・セレモニーでは衆議院議員 太田昭宏、日展会員・太玄会理事長 西村東軒、全日本華僑華人連合会会長 劉洪友、在日本中国大使館二等書記官 付博の各氏が祝辞を述べた。

 

会場は、RBAプラザ阿波おどり館(高円寺)。期間は2019年1月11日まで。陳列点数30点。

 

 

 

 

 

 

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薔薇 (pc painting 1)

2017-11-20 22:49:20 | 美術・絵

ワードで絵を描いた第1作目。

ジョイスタで2年前からパソコン水彩画を学習してきた。

絵の具の調整やトレースなどカリキュラムを一通りこなしてきたが、どうも乗らない。というか自分には向いてないのでは、と思えてきた。短気だから。

  

で、気分転換にワード絵画に浮気したら、これが結構それなりに形になって、気分を良くしている。これがその作品。教室通いは1週間に1日。1回2時間。3週間目の成果になる。

教室の先生も、「良く描けてる」とお褒めのお言葉。つまらなくて教室をやめられないためのヨイショとは分っていても悪い気はしない。

すっかりその気になって、「そうだ年賀状を作ろう!!」とどこかのCMみたいな昨日今日なのだ。

家人は一瞥して一言、「バラの葉っぱってこんなだったっけ?」。そう言われてみれば・・・。

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パソコン水彩画

2017-09-20 08:10:48 | 美術・絵

定年後の有り余る時間をどう過ごすか。好きな絵でも描こうか。 ”忙中閑”ならぬ ”描中閑”。で退職間際から水彩画に挑戦してきた。勿論素人の暇潰し。

ところが一転再就職となり、忙殺7年。やっと余裕がとれるようになり、再開したのはパソコン水彩画。

シニア向けパソコン塾が手とり足とり教えてくれて、これは、その第1,2作。

 

これは、早い話が塗り絵。予めインストールされてる下絵に色を塗るだけ。絵具の混ぜ方・塗り方・水の具合などを学ぶもの。

 

 

こちらは、教程に従って描いた全部が自分の作。団子の色がダメですね。とても美味しくは見えない。

週一回塾に通って今更気付いたこと。絵には向いてないという自らの性格。根気が無いくせに短気。

これを続けるとなると趣味どころではなくなる。人間修養そのものだ。苦痛に余生を送りたくない。どうしようかなあ。

 

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箱根写真美術館

2017-08-18 05:20:39 | 美術・絵

箱根には、数多くの美術館・博物館がある。で、まだ訪れたことのないところに行ってみようということになった。

ホテルをチェック・アウトし真っすぐ向かう。目印は強羅公園駐車場。どこにもそれらしき建物は見当たらない。

道路を挟んだ正面のコンビニに聞いてみる。

ザラ紙の地図で説明を聞く。すぐ近く。「分りにくいから、ケーブルカーの駅を通ればその隣だから」と。

下の写真の、路地のつきあたりが「公園下駅」。強羅駅から一つ目。目指す美術館はごく普通の民家だった。

  

企画展『トシ・ワカバヤシ ブリキのおもちゃの写真展』が開催中。

ブリキのおもちゃを遠景・背景・近景にして実際の風物と組み合わせて写真に仕立て上げるというもの。

団塊より上の世代が遊び親しんだブりキのおもちゃ。作品は実にノスタルジックで、タイム・スリップした温かさ。

 

  

 

ショーケースにはそのブリキの玩具が陳列されており、触れないのが残念なり。

 

常設は『遠藤桂 富士山写真展』。

地元の人にしか成し得ない時間と労力と執念の結晶。自然の恩恵に浴する特典を駆使した秀峰富士の荘厳な姿に息を飲む。

   

撮影時の苦労や秘話を聞くにつけ、神々しさを増す富士山。「なんだ! 富士山か!」では済まされない日本の富士山がここにあった。

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特別展 世界遺産 ラスコー展

2017-02-02 08:11:54 | 美術・絵

昨年秋、展覧予定がマスメディアに出始めた頃から、「これは絶対観なきゃ」「絶対観なきゃ」と呪文のように唱えて、やっと実現。

懸案の責務を果たした如くホッとしている。

2万年前のクロマニョン人の感性と創造力と生活のレベルの高さに驚嘆する。よくぞ残っていた、その奇跡に感動する。この日の都内は寒気団に包まれ雪がチラホラ。お陰でラッシュ並みの混雑は避けられた。特定の注意書きのあるコーナーを除いて撮影は可。これは珍しい。まあレプリカだから当たり前だが。

国立博物館のホーム・ページ以上には表現できない。こちら(同HP)をどうぞ。

 

       

                                  

 

                    

真っ暗な洞窟内で灯火を頼りに、梯子を拵え天井部分まで描く。

顔料は様々な自然物から工夫をする。

2万年前、我ら人類の源流が、何を想って描き続けたのか。

協同作業は如何様にして成し遂げたれたのか。

世のPTAの関係者の皆さま、のみならず、ご高齢の方々に至るすべての皆さまにお奨めします。

是非ともご覧下さい。あと2週間余りです。

 

 

 

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ポンピドゥー・センター傑作展

2016-09-04 08:25:16 | 美術・絵

都立美術館で開催中の 《 ポンピドゥー・センター傑作展 》に出かける。

この種の展示はいつも、会期の最後の時期に訪れるのが常だが、今回は早めにでかけた。なので観賞客がラッシュ状態ではなく、ゆっくり観ることが出来た。

 

 

   

主催の朝日新聞が紙上で紹介していたが、割り引いても、なかなか素晴らしい作品群だ。

1906年から1977年まで、1年毎にその年の最高傑作を展示。一作家一作品。これが入場口から年代順に並ぶ。

 

まず一番最初の作品がデュフィの《旗で飾られた通り》 

フランス国旗のトリコロールと構図が強印象。

 

  

シャボーの《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》。

ムーラン・ド・ラ・ギャレットはモンマルトルのダンスホールの名。ルノアールに同名作品があり、作品自体もよく知らているが、こちらも当時のパリの夜を表して蠱惑的。

 

 

シャガールの《ワイングラスを掲げる二人の肖像》

シャガールの作品はそれほど好きではないが、これはいい。新妻ベラとの結婚生活の喜びとともに、ロシア革命の成功という時代背景があるという。彼はロシア革命を積極的に評価しており、革命政府の要職にもついたという。

 

  

コルビュジエの《静物》

世界遺産に登録された国立西洋美術館の建築者のコルビュジエである。同名の別のアーティストの作品ではないかと暫し疑う。他の作品にはピカソ風なものもあるので、やはりあのコルビュジエだろう。

 

 

  

ピカソの代表作《ミューズ》 いいですねえ。

 

 

ビュフェの《室内》

円とは珍しい。黄色と茶と黒が印象的。網膜残像長し。

  

 

 ジャコメッティの《ヴェネツィアの女Ⅴ》

 

1945年の壁には作品の展示がない。そこの天井のスピーカーから曲が小さく聴こえる。これがこの年の作品。

エディット・ピアフの《バラ色の人生》。 実に粋で洒落た傑作展ではありました。

 

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島根県立美術館

2016-05-04 18:34:53 | 美術・絵

 

ここのところ山陰への出張が続く。その隙間を縫って訪れる。

 宍道湖畔のロケーションが素晴らしい。館内が広く明るい。ウィークデイの開館時ということもあって鑑賞客が少ない。  

 

 エントランス遠景。前庭にはブロンズのウサギが一杯。

 

  

 ヴォリューム溢れる裸婦がお出迎え。

 

  

 このスペースから眺める宍道湖に落ちる夕日は大変素晴らしいとの評。朝で残念。

  

 作品をメモるのを忘れた。

 

  

 

  

 「波」(1869年) ギュスターブ・クールベ

 

    

  「裸婦立像」(1980年) 石本正

 

   

  「パパとママとコドモタチ」(1949年) 植田正治

 

   

    

  「水俣」

 

    

   「緑なき島 軍艦島」(1954年) 奈良原一高 

 

    

  「聖徳太子像」(1932年) 高村光雲

 

    

    「ヴィクトル・ユゴーのモニュメント」(1897年) オーギュスト・ロダン

 

   

  屋上のカバ親子。ネットにはこれに跨る人の映像もあった。いいのかしら。

 

  

 また来ようと思う。

 

   島根県立美術館。 

 

    

  

  

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