処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

一枚のハガキ

2011-08-27 23:16:16 | 映画

         

新藤兼人監督99歳にしてこの作品。

『キャタピラー』(若松孝二監督)の動と『父と暮らせば』(山田洋次監督)の静の間に位置するか。

声高の反戦映画ではないが、テーマは重い。戦死の夫の後にその弟を夫に迎える寡婦の話や出征の間に女房が舅と出来てしまうなどという話は、我らが洟垂れ小僧の時代には、普通にあった話。だが、平和ぼけの現代日本ではかなり奇異。その意味では、往時の社会や家庭の姿を今に表すのは貴重。

文字通り一枚のハガキで招集され、配属の部隊も向かう戦地も上官の籤で決まるという不条理が、監督の意図の一つでもあろうか。

      

大竹しのぶの熱演が鼻につくとの評もあるが、宿命に翻弄されながらもしたたかに生き抜く女の生命力の強さには、勇気を貰える。

監督は自身の最後の作品と言うが、最後の最後に『ヒロシマ』を撮って貰いたい、観てみたいと思うがどうだろうか。

オフィシャル・サイト

 

 

 

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BODY 古代ギリシャ展

2011-08-14 21:52:00 | 美術・絵

友人夫妻と国立西洋美術館の『古代ギリシャ展』に行って来た。

        

物語性も人間臭さも、勿論芸術性もローマ物より心ひかれる。幼い頃から星座をはじめギリシャ神話の世界が割と身近にあったせいか。そういえば、高校生の頃、ギリシャ神話の全集を結構面白く読んだことを思い出した。

大英博物館所蔵の10万点から選んだ135作品。壺や酒器や装飾品などもあるが、やはり迫力は彫刻群である。

        

         

看板やチケット、チラシにその写真が使われている『円盤投げ』は、出展作品の頂点。見続けて見飽きることがない。こんなことは阿修羅展以来だろうか。

オリンピアードの競技者は、戦時には兵士となる。そのために身体を鍛え、能力を磨き、勝者が、優秀な兵士として称えられたという。そして、大小のアフロディーテの像も美しい。

              

 

性について、自然で開けっぴろげなのは、文明開化前の日本にどこか似ている。壺の油彩や彫刻に見られる。どこか微笑ましい。

 

 

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東北行

2011-08-11 14:01:26 | 出張

千年に一度の異変で半身不随の日本の夏、連日猛暑が記録を塗り替える堪える夏、三大祭りの傍らを駆け足で回ることになってしまった。

                           

羽田まで直バスで1時間。お盆前の混雑を覚悟したがいたってスムーズ。お陰で空港での待ち時間が2時間。

                      

東北は三大祭りの真っ最中。青森の宿が取れずに弘前泊。弘前駅前のじょんがらのライブハウス「山唄」では本場の演奏と歌唱を楽しんだ。遠い昔、高橋竹山に夢中になった身には太棹の響きは何よりの息抜きとなりました。

                 

恥ずかしながら、「ねぷた」と「ねぶた」の違いを初めて知った。弘前が「ねぷた」で出陣を表し、青森は「ねぶた」で凱旋を表しているのだという。その戦いの相手は蝦夷=アイヌ。異民族の征伐が祭りとなっているわけで、それでいいのかという御仁もいる。

                  

秋田も宿が取れずに泊は能代。いずれも事前の予約でこの状態。能代駅前は何も無く、食事のできる繁華街までは15分の距離。地方の町は、みなこうなのだろうかと、思わざるを得なかった。  

                   

帰路は、山形新幹線「つばさ」。

               

着いた東京も暑かったが、この3日間の東北は96.7%の電力使用と報じられた。

訪れた能代の代表が、秋田県勢13年ぶりの甲子園勝利。この夏一番に声援しよう。

※モバイル撮影

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煉瓦館の原酒

2011-08-06 21:42:21 | 

蔵元でしか味わえない搾りたての原酒・生酒に浴する機会があった。

火入れ(加熱殺菌)する前のお酒を原酒といい、アルコールの度数調整が行われていない。

  

煉瓦館で売られている原酒は4種類。

 

画像左は《しぼりたて原酒》 -1.4  度数 20.1

搾りたての原酒で蔵内でしか味わえない。日々その内容が変わる。『上撰日本盛』の原酒という。

 

画像右は《吟醸原酒》 +6.6   度数 19.1

精米歩合60%以下の白米、米麹および水と白米の10%以下の量の醸造アルコールを原酒とし、低温で発酵させ製造した清酒で、香味・色沢が優良なもの。フルーティーでなめらかな味わいが特徴。

日本盛酒蔵通り煉瓦館

 

 

 

 

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蓮の花

2011-08-03 22:11:20 | 身辺雑記

友人が蓮の写メールを送って来た。

入院中の知り合いに送ったら、予想外の感動をもって感謝され、そのことに驚いたと。  

    

     花蓮

     

                                                                                                                                                              

                    温帯水蓮

       

    

    熱帯水蓮 アメリカン・ビューティー

 

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