のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ハイテクなひきこもり

2010年09月09日 23時34分27秒 | 日常生活
この2週間、サーバーだのアップグレードだの
エラーログだの、イベントIDだのインストールだの
普段のワタクシの生活とは縁のない言葉にまみれて
心の底から実感したこと。

アタシ、アナログ大好き。
ちょっとぐらい不便でも全然、我慢できる。
便利さ追求しようとか、エラーをなくしたいなんて意識がまるでない。みたい。

ついでに言うと。
どうにもこうにもセキュリティ意識皆無。
・・・いや、少しはある。かな。
普段の生活に支障はないぐらいのセキュリティ意識はあります。

が。
ドアひとつ開けるのに、
カードやら、暗証番号やら、指紋認証やら、静脈認証やら。
いらーん!!絶対にいらーん!!
あたしはあのドア開けて靴はきたいだけなのー!

と、叫びだしそうになりました。
思わず舌うちしました。(オトメ失格)

カード差し出して、暗証番号打ち込んで、手のひら差し出して、
認証受けて、ドア開けて、靴脱いだら次のドア!
次のドア開けるのに、またもやカード差し出して
暗証番号打ち込んで、手のひら差し出して・・・(以下略)

もうさ。贅沢は言わない。
贅沢言わないから、せめて目的地までのドアは1枚にしていただきたい。
2枚も3枚も開けているうちに
むしろ暗証番号打つのが楽しくなっちゃったよ。
暗証番号打っている自分が「おっとなー♪」(大人、ね。)な感じで
ちょっぴり浮かれてしまいましたよ。なんて安上がり。
つーか、暗証番号打っているぐらいで喜ぶあたり、どう考えても子ども。

そんな安上がりなアタシをあざ笑うかのように
目的地からの帰り道、2枚目のドアを開けようとカードを差し出して、
暗証番号を打ち込んだアタシに、無情にも鳴り響いたエラー音。

・・・へ?
だって1枚目のドアでは通してくれたくせに。
この番号でおっけーしてくれたのはつい5秒前のはずなのに。
さては、数字を読み間違えたのかしら?打ち間違えちゃったかしら。
(1回ごとに数字の位置が変わるのです。
 すごい念の入れようだよ。まったく。)
と、何度も数字を打ち直したものの、ドア開かず。繰り返されるエラー音。

前にもドア。
後ろにもドア。
周囲は白い壁のみ。
ちょっぴり映画のシチュエーションぽい。SFっぽい。
(慌てている割には思考回路がめでたい。そういう体質です。)
ようやく見つけ出した内線電話を使い、受付に問い合わせたところ、
1枚目のドアを閉じて2枚目のドアを開けようとした
あの5秒の間に、今月の暗証番号が変更されたんだとか。

言ってー!
「もうすぐ今月の番号に変更しますよ。」って
入る時にちゃんと教えてー!
もしくは、エラー出すなら入る前にエラー出してー。

なんにせよ、会社では
普段のワタクシのひきこもり生活では触れることのない
貴重な体験をさせていただいています。

もっとも。
普段のワタクシの部屋なんていろんなところ開けたままですからねー。
あれはひきこもりじゃない!と認識を新たにしました。

リンダ リンダ リンダ/2005年日本

2010年09月09日 00時49分12秒 | 映画鑑賞
23.リンダ リンダ リンダ/2005年日本
□監督:山下敦弘
□出演
 ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代
 松山ケンイチ、小出恵介、甲本雅裕
□ストーリ
 高校の文化祭のためにロックバンドを組んだ女子高生たち。
 しかし仲違いでボーカルが抜け、残ったメンバーは、韓国から来た
 留学生を誘う。ブルーハーツをコピーしようと決めた彼女たちだが、
 本番までは、たったの2日。必死の練習が始まるのだった。

□感想 ☆☆*
 映画館で見たかったなー、と思いました。
 この映画はできれば大画面で集中して見たい。大音量で聴きたい。
 あまり印象に残らなかったのは、ちょっと他の事をしながらの「ながら見」
 だったために、最後まで映画に集中できなかったから、というのが大きいと
 思う。もっとも、その他にも、見るたびに美しいなぁ・・・としみじみ
 思うにも関わらず、なぜか少し苦手な香椎さんがヒロインというのも
 あるかな、と。
 ほんと、ごめんなさい。映画の好みとまったく関係ないところで
 判断するなよー、と自分でも思います。
 でも、ワタクシ、青春映画のヒロインには、クールビューティ系の美しさ
 漂う「女性」よりも、ほんわかコメディ系タッチのかわいい「女子」が
 好みどストライクなのです。
 というわけで、前田亜季ちゃん、かわいかったなー。
 ペ・ドゥナちゃんもすっとぼけた感じで、すんなりヒロインたちの真ん中に
 入ってくる留学生をかわいらしく、とっても自然体で演じていました。
 どう考えても「普通」じゃない子なのに、その子をものすごーく自然に
 演じるってすごいなー、と思いながら鑑賞。

 全体的に「青春っ!!」という感じの盛り上がりには欠ける映画です。
 緩やかにのんびりと話が進む感じ。2日間の出来事なので、みんなで熱く
 盛り上がるとか、練習でぶつかって喧嘩して分かりあって涙して、みたいな
 展開もありません。
 でも青春。
 バンドメンバーひとりひとりがいろんなことを考えたり悩んだりしながら
 練習に参加していて、2日間しかないから、それを全部共有できるわけ
 ではなくて、メンバー間の距離感もがっと縮まる感じでもなくて、
 でも、抱えている悩みとか自分の弱さをほんの少し分け合って、
 共有して、話して。最終的にはきちんと「仲間」になる。
 分かりやすい青春ものではないけれど、そのじれったい感じが思春期の
 女子だなーと思いました。これが男子だとまた違うんじゃないかな。
 2日間しかなくてもわっと距離が縮まりそうな気もする。
 女子はそうそうたやすくは人に心を許せない生き物なのです。

 前述しましたが、香椎さんの完成された美しさは素晴らしいです。
 なんで?6年前の映画で、彼女はリアルに女子高生の年代だと思うんだけど
 既にすっかり完成しきっています。今とまったく変わらない美しさ。
 ある意味、年齢がまったくわかんない。すごい人です。
 あ。何気に小出さん、松山さんが出ていて、おお!と思いました。
 小出さんは、いかにも下積み時代、という感じの役柄。
 松山さんもちょい役なんだけど、そのちょい役を見事に「松山色」に
 染め上げていました。さすが個性派。

 ああ。そして何よりブルーハーツ!やっぱり名曲。
 イントロ聴いた瞬間にテンションがあがります。
 一気に「青春!」度が上がります。大好きだわ。

陰日向に咲く/2008年日本

2010年09月09日 00時45分57秒 | 映画鑑賞
22.陰日向に咲く/2008年日本
□監督:平川雄一朗
□原作:劇団ひとり
□出演
 岡田准一、宮崎あおい、伊藤淳史、平山あや、緒川たまき、西田敏行
 塚本高史、本田博太郎、根岸季衣、堀部圭亮、平岩紙、三浦友和

□ストーリ
 みんな不器用で、冴えなくて、カッコ悪くて、けれども愛おしくて
 抱きしめたくなる。スポットの当たらない、日陰者のような道をいく
 人々のやるせない日々と再生を描いた物語。
 登場するのは、借金まみれの観光バス運転手に売れないアイドル、
 売れない芸人、アキバ系アイドルオタクに風変わりなストリッパー、
 そして浮浪者。思うようにならない人生に戸惑いながら、
 それでもどうにか歩いていく彼らの人生が交錯し・・・。

□感想 ☆☆☆*
 ストーリ中盤で張られた伏線が終盤に向けて見事に回収されていく。
 そのカタルシスを味わうことができる作品。
 人によっては「出来過ぎている」「かえってうそくさい」という感想を
 抱く人もいるかもしれないけれど、私はそのつながりを楽しむことが
 できたし、暖かいなと感じた。
 みんなどこかでつながっている。人はどうしようもなく世界と関わり合って
 生きている。だから、誰かのちょっとした一言が誰かに影響してしまうし、
 知らないうちに人を傷つけてしまうこともある。神社でのふとした出会いが
 人の人生を変えてしまうこともある。そんな関わりに疲れてしまうことも
 あるけれど、それでも私たちは誰かと関わり合って生きていきたい、と
 望んでしまうんだろうな、誰かと共に人生を歩きたいと思ってしまうんだろうな。
 と素直に納得できる作品だった。

 とにかく主役の岡田さん、宮崎さんの演技が素敵。表情だけで、
 切なさとか、やるせなさとか、寂しさ、いらだちを見事に表していました。
 どう頑張っても、どうあがいても、どうにもならないことが人生にはある。
 自分の未来も生き方も、自分だけでどうにかできるわけではない。
 だけど、それでも、自分の足できちんと立って、自分の目で前を見据えて
 一歩を踏み出していかなきゃいけないんだよね、と思わせてくれる
 ふたりでした。弱いんだけど、強い。強いはずなのに、もろい。
 そういうところが本当に「いるよねー。」というふたりでした。
 そしてそして、三浦さん。もうさすがの存在感。彼の表情も大好きです。

 悔しいけれど、ほんの少し泣いてしまいました。くっそう。