のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

祝婚歌/川崎洋

2010年09月19日 09時33分10秒 | 読書歴
結婚式のスピーチで恩師が川崎洋さんの「祝婚歌」を紹介されていました。
「祝婚歌」というタイトルの詩は、吉野弘さんも言葉を紡がれていて
私はどちらかというとそちらのほうが好みだったのですが
久しぶりに聴いた川崎さんバージョンも、
披露宴会場という舞台装置と相まって非常に感動的でした。
爽やかな言葉の数々、行間の合間にたっぷりとある余韻、
そして未来への期待高まる詩の終わりが
「祝婚歌」というタイトルとぴったりマッチ。


見えてくる
くっきりとした水平線

見えてくる
それはまだとてもぎこちない仕草だけど
あさぐろい手と 少しふるえている白い手との交叉

見えてくる
新芽のすかしの入った赤ん坊

たくさんのものが
今日から見えはじめる

今日は
その一番最初の日 初めの日