のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

その件についてはいずれまた・・・

2010年09月22日 22時08分09秒 | 日常生活
いよいよ明日から北海道です。
北海道の寒さ(涼しさ?)がまったく想像つかず
結局のところ、日中はそんなに変わんないんじゃないの?
なんやかんやいって結構、汗ばんじゃうんじゃないの?
などと、なめてかかりつつ、準備をしていたところ
某国営放送さんのニュースが関東との気温差10度と放送していました。

・・・マイナス10度ですかい。
うん。真面目に寒さ対策考えよっと。

というわけで、わくわくしております。
その割りに準備はいつも通りのザ・適当です。
いいの。とりあえず、下着と基礎化粧品と財布と免許証、携帯さえあれば。
(あ。意外と多い。)
でもでも、空き時間用に文庫本はセレクトしなきゃ!
とりあえず2冊選んでおかなくては!
(あ。やっぱり必需品多い。)

そんなこんなで明日から3日間は北海道を満喫して来ます。
というご報告を祖母にしてきました。
お盆に会った時、記録的な猛暑のせいか、元気がなくて小さくなっていて
その姿にいろんな心配をしてしまった祖母ですが、
その後は会うたびに元気を増しています。いつ会っても意識溌剌。
今回もとても元気で、意識も言葉もはっきりしていました。
ほっと一安心。

明日から北海道に行ってくるね。お土産買ってくるけんね!
とお伝えしたところ、祖母が目を見開いて尋ねました。
「そうねぇ。誰と行くん?」

高校時代のお友達とだよ。
と答えると、なぜかお怒りモードの祖母。

「のりちゃんは友達と北海道なんか行くよりも、
 もっとせないかんことがあるやろ!
 北海道になんて、いつだって行けるやんね。
 それより、あんたは小倉におってから小倉で旦那さんを探さないかんよ。
 なんでそんなにのんきかね。
 大体、あんたはちゃんと(・・・・以下略)」

えっと。
軽く1時間は怒られました。
なんだかんだで話がそれては思い出し、
思い出しては怒られ、で小一時間、を越えてしっかりと怒られました。


北海道行ってる場合じゃありませんでしたかー。
そっか、そっか。
祖母にとっては、そんなにもアタシの結婚が気がかりの種でしたかー。
と、大いに笑って過ごしました。
(あ。祖母の本気の心配を・・・。)

祖母いわく
「北海道、行ってもいいけど
 行くんだったら、カレと行きなさい。」
迫力溢れる名言でした。

祖母、元気になったなー。。。

手玉に取られる

2010年09月21日 12時33分33秒 | 日常生活
教会研修2日目のプログラムは午前で終わり、午後から青年主催のバーベキューを実施しました。
研修終了後、すぐに買い出しへ走る青年会メンバー。
しかしながら、最長老の私は体力の消耗が著しいため教会に残り、
お握りを作りつつ、おとなしくみんなを待ちます。
お握り作り終えたら、お昼寝しようかなーなどと目論んでいると、
ちびっこくんがやって来て、私に手を差し出しました。
握られていたのは一枚の手作りチケット。
クレヨンで「にゅうじょうけん」と書かれています。

「この券があれば、あっちにも入れるけん、遊んでやるよ。」


え?
気持ちは嬉しいけど、遊んでいらないよ?
アタシ、少しだけ休みたいの。
しばらくそってしといてくれていいよ?


「いいけん。この券さえあれば、入れちゃるけん。」

だーかーらー!
入れていらんてば!

「じゃあ。このチケットをあのポストに入れて。それだけでいいけん。」

入れるだけね?
それだけよ?
はい。
と段ボールで作られたポストににゅうじょうけんを入れると、
ちびっこくんが内側からチケットを受け取り、元気よく言いました。

「いらっしゃいませー!
 右側の受付におまわりください!」




・・・はなしがちがーうっ!!
なんとも巧妙な詐欺に合いました。

これからに向けて

2010年09月21日 10時34分19秒 | 日常生活
2日間の教会一泊研修が終わりました。
楽しい楽しい2日間でした。
転入会したばかりで、他の教会員の方とゆっくり接したことがない私にとって、
初めて話す教会いの方も多く、非常に有益な時間となりました。
わいわいと騒ぐと言うよりはじっくりと語り合った2日間。
同じ部屋の方とは、朝食までの時間、出発までの時間など
細切れの時間ではありましたが、それでもゆっくり落ち着いて話せ、
今までまったく話したことがないプライベートなことが聞けました。
もっとも年齢が近くて青年会では何度も話したことがある子とも
露天風呂では開放的な気分になり、今まであえて触れなかった話題について
ようやく正面から向き合い、腹を割って話すことができました。

その一方で少し寂しさも感じた2日間でした。
転入会してまだ間もない私にとって、
今の教会で過ごした時間も
他の教会員の方と共有できている情報も
牧師と話した時間も少ないため、
教会員の方々がお互いを理解し合っている様子や
牧師への絶大な信頼は自分の体験として共感できるものではなく
でも牧師の言葉や教会員への対応、
気持ちの共感の仕方、寄り添い方を見ていると
彼らの信頼はとても理解できて、だからこそ、とても羨ましく感じました。
私もいつかは、牧師や教会と、そして教会員の方々と
こんなふうにより沿い、同じ記憶をいくつも共有できるのかな、とか
でも、今までの私を、そして私の傾向を省みると
誰かと距離を縮めること、それ自体が苦手なんだろうな、とか
それでも、苦手なりに誰かと一緒に過ごして、
同じ記憶を共有できたら、それだけで嬉しいな、とか
色々なことを考えされられました。
そして、まだまだ教会のメンバーのことを
第3者的視点で見てしまう自分に気付かされました。

教会の「これから」も具体的に見えてきて
じゃあ、私はこれからどんなふうに教会と向かい合うの?
どういったスタンスで教会と関わるの?
ということを真剣に考えさせられました。

覚悟を決めなくちゃなー。
・・・できるかなー。

祝婚歌/川崎洋

2010年09月19日 09時33分10秒 | 読書歴
結婚式のスピーチで恩師が川崎洋さんの「祝婚歌」を紹介されていました。
「祝婚歌」というタイトルの詩は、吉野弘さんも言葉を紡がれていて
私はどちらかというとそちらのほうが好みだったのですが
久しぶりに聴いた川崎さんバージョンも、
披露宴会場という舞台装置と相まって非常に感動的でした。
爽やかな言葉の数々、行間の合間にたっぷりとある余韻、
そして未来への期待高まる詩の終わりが
「祝婚歌」というタイトルとぴったりマッチ。


見えてくる
くっきりとした水平線

見えてくる
それはまだとてもぎこちない仕草だけど
あさぐろい手と 少しふるえている白い手との交叉

見えてくる
新芽のすかしの入った赤ん坊

たくさんのものが
今日から見えはじめる

今日は
その一番最初の日 初めの日

働くということ

2010年09月18日 23時42分29秒 | 日常生活
久々の結婚式出席。
本日の主役は大学時代の友人。
というわけで、結婚式に出席していた大学時代の友人や教授と
実に10年ぶりの再会を果たしました。

本日の主役、新婦と私は大学時代のゼミが同じだったため
再会できた教授は、私にとっても1年間お世話になったなつかしの恩師です。
当時から学者肌だった教授は、とってもピュアで研究一筋。
それだけにやはりちょっぴり(?)変わり者、突っ込みどころ満載。
熱中しだすと周りが見えなくなるし、興味の赴くままに話を広げていく
というまさに「ザ・研究者」で、ゼミ志望者は私と新婦のみ。
たった2名のゼミ生ということもあって、懇切丁寧なゼミ指導を受けました。

10年ぶりに再会したというのに、教授はまったくお変わりなく
むしろ昔よりも勢い、および研究に対する情熱が増加気味。
月日を感じさせない勢いで研究対象の「石井十次」について
熱く語ってくださいました。その姿が幸せそうで幸せそうで幸せそうで。
2004年には関西学院大学大学院に再入学。
県立大学学科長と関西学院大学の学生という二束の草鞋を履いた話を
楽しそうににこにこしながら話してくださいました。
「3年間が幸せでたまらんかった。
 いろんな人と会えたし、研究の面白さをまた実感したんだよ。
 やっぱり学問は面白いわ!」
と唾飛ばす勢いで話される教授の姿に、
生涯の仕事に出会えた方の幸福を実感しました。
お話を伺っているだけで、私までにこにこしちゃいました。

「学会とかたまには来ればいいよ。今年は県立大であるんだよ。」
とお誘いを受けたので
「でも、ワタクシ、先生にあんなにお世話になっておきながら
 まったく違う業種の仕事についてしまいましたから。。。」
と遠慮したところ、
「いいんだよ!学問は仕事のためだけにするんじゃないんだから。」
と力強くおっしゃってくださいました。

学問は仕事のためだけにするんじゃない。

かっこいい。
そうなんだけど。・・・そうなんだけど!
仕事と直結する学問を提供している大学において
そして、就職率の高さが大学の志望者数と簡単に結びつく昨今の流れにあって
その言葉を軽々と口にできるのはものすごくかっこイイ。
それでこそ、恩師だなぁ、と思いました。

帰り道。大学時代の友人がしみじみと言いました。
「学生時代はわからんかったけど、あの教授は偉大やね。
 あんなに好きなことに没頭し続けられるって
 あんなにも研究対象に継続して興味を持ち続けられるって
 すごいことだよね。そのすごさは社会人を経験したからこそ
 分かるんだろうね。」

うん。納得。納得。
本当に本当に幸せそうな教授の姿に心がほっこりいたしました。
これを機に、恩師と連絡が取り合えたら嬉しいな。
恩師の研究をほんの少し追いかけられたら嬉しいな。と思いました。

もっとも、うっかり
「未だに児童福祉に興味はあるんですよ。文献はたまに読んでいます。」
と教授にお伝えしたところ、
「じゃあ、明日から働くといいよ。今から電話しよっか?
 確か東北の○○園で人探してたよ?」
と携帯電話を取り出されてしまいました。

えっと。。。明日からっつーのはちょっと。
覚悟も準備もまったく整っていません。

ハナミズキ/2010年日本

2010年09月18日 01時10分38秒 | 映画鑑賞
24.ハナミズキ/2010年日本
□監督:土井裕泰
□脚本:吉田紀子
□主題歌:一青窈 『ハナミズキ』
□出演
  新垣結衣、生田斗真、向井理、蓮佛美沙子、小柳友
  徳永えり、金井勇太、ARATA、木村祐一、松重豊、薬師丸ひろ子

□ストーリ
 夢のため、東京の大学受験を目指す紗枝と、漁師の家業を継ぐ予定の
 康平は奇妙な縁から出会い、お互い想い合うようになる。東京に上京した
 紗枝と釧路に残った康平は遠距離恋愛を始めるも、すれ違いから別れを選ぶ。
 それぞれの道を進むふたりは再び出会い・・・。
 ハナミズキが導く10年に渡る愛の行方。

□感想 ☆☆☆
 見終わった後、うーん・・・とうなりました。
 ガッキーは本当にかわいらしい!見ているだけでとっても幸せになります。
 とーまくんも実に男らしくてかっこいい。かっこよさだけでなく、彼の表情や
 カツゼツのよい台詞回しなど、演技そのものが大好きです。
 ふたりを見ているだけで幸せな気持ちになれた2時間でした。
 それなのに、ふたりの恋愛に感情移入することができなかった2時間でも
 ありました。ふたりの10年に共感できず、見終わった後に釈然としない
 気持ちが残ってしまいました。

 10年もの長い間、離れたところで思い会うふたりの姿には心から共感。
 どんなにあきらめなければいけないと分かっていても、あきらめられない
 思いはきっとあると思う。理性ではどうにもならない思いがあると思う。
 そして、どんなに思いあっていても、なぜかうまくいかない縁もあると思う。
 お互いに好き、それだけで全部うまくいく。そう信じられるのは学生時代だけで
 大人になればなるほど、周囲の人の思い、環境に自分の思いまでもが影響を
 受けてしまう。
 なにより、自分にとって大切なものが「恋愛」だけではなくなってしまう。
 好きな人のほかにも大切な人、大切なものが少しずつ増えて、そういった人や
 自分の未来と恋愛を共存させたいと願ってしまう。
 だから「好き」だけではうまくいかなかった二人の恋愛には共感できた。

 もちろん、「それでも貫き通せるだけの思いがあるっしょ」という
 ヒロインの母親の言葉も正しいと思うし、そうありたいと願っている。
 環境に、周囲の人たちの思いに、そしてふたりの距離に、気持ちが
 負けてしまったのは、ふたりの思いがその程度でしかなかったという
 ことなのだ。彼らにはそれだけの覚悟がなかった。だから一度は別れを選んだ。

 ただ、別れで弱っているときに、周囲の人、自分に優しくしてくれる人、
 自分に思いを寄せてくれている誰かを巻き込んではいけないと思う。
 私の抱いた釈然としない思いは、その時点での主人公とヒロインの選択に
 よるものだ。
 別れた後、単身ニューヨークへ渡り、仕事を見つけたヒロインは、
 そこで過去を忘れるため、がむしゃらに働く。その過程で彼女は大学の
 先輩と再会し、彼と少しずつ心を通わせていく。
 一方、主人公はヒロインとの別れに思いを残したまま、自暴自棄になって
 いるとき、自分に思いを寄せてくれる幼馴染に甘え、心を寄り添わせる
 ようになる。
 別れた後、ひとりで一から始めたヒロインと、彼女との別れに心の整理を
 つけられないまま、自分を甘やかしてくれる存在に出会ってしまった主人公。
 この違いがふたりの違いであり、その違いによって、私はヒロインには
 温かい目を注げたのに、主人公には苛立ちを覚えてしまったのだと思う。
 友人の結婚式で再会を果たしたふたりは、今までのことを懐かしみ、
 お互いのこれからについて幸せを願いあう。お互いにとって、大切な存在。
 でも、ふたりにはもう新しい生活があり、その新しい生活の中には
 新たに出会った大切な人が存在する。抑えられない思いはあるけれど
 それらのことを理解し、束の間の再会を終える二人。
 1度目の別れをひとりで乗り越えたヒロインは何もなければ、きっと大学の
 先輩と幸せな未来を歩むことができたと思う。主人公との日々を
 「懐かしい思い出」にできたと思う。
 一方、主人公は彼女との再会によって、今、大切にしなければいけない
 はずの妻に大きな不安を与えてしまう。その不安によって、ふたりの間に
 深い溝が生じ、別れが訪れる。
 この違いになんだかなー、と思ってしまったのだ。絶対に忘れられない
 大切な人のため、悪気なく周囲の人を傷つけてしまう主人公に。
 それでも、周囲の人に甘えずにはいられなかった彼は「いい人」だからこそ、
 一番性質が悪いと思うのだ。

 というわけで、なんだか無理やりなハッピーエンドだなぁ、と思いましたが
 あくまでもフィクションにはハッピーエンドを求める私にとっては非常に
 嬉しいラストでした。
 ただね。ヒロインの幸せを願いすぎたあまり、とーまくんよりも、
 向井さんのほうがよかったんじゃないかなーと思ったのよ。
 彼とのほうが穏やかに未来を築けただろうなぁと思うのよ。
 このヒロインの選択に対するもやもやに覚えがありました。
 なんだっけ?と考えて、あ、「恋空」を見たときとまったく同じ感想だー、
 と思っておりましたが。
 公式サイトに「『恋空』と『涙そうそう』のスタッフが贈るこの夏No.1
 泣けるラブストーリー」と書かれていました。
 なるほどね。うん。ようやく心から納得しました。
 私、このスタッフ陣と「譲れないもの」「恋愛に求めるもの」がことごとく
 違うんだと思うのです。

 それにしても、薬師丸さん!私、彼女の演技が大好きです。
 彼女の演技は特に笑顔が象徴的。彼女の笑顔は悲しみや怒り、悩み、その他
 いろんな感情が飲み込まれたうえであのあたたかさを放っているのだと思う。
 過去のいろんなことをすべて乗り越え、飲み込んできた、その人間的な
 大きさがあの笑顔ににじみ出ている気がしてなりません。
 そして、主人公の友人を演じた小柳友さん。
 彼の演じた役がこの作品の中でもっとも「君と君の好きな人が100年先も
 幸せであるように」と願いに基づいた行動だったと思うよ。
 最初から最後まで自分の幸せより先に、自分の好きな人の幸せがあって
 彼の行動に泣けました。

位置について、用意!

2010年09月17日 07時37分28秒 | 日常生活
いよいよ、本日夕方から長期休暇突入です。
思いがけなく転がり込んできた棚ぼた的9連休。
既にわくわくのあまり、心拍数が上がり気味。胸高鳴り過ぎ。
自分で自分のテンションがまったく司れていません。

この数日間は来週したいこと、来週しておきたいことを何度も反芻して過ごしました。
やりたいこと、やるはずだったこと、やっておきたいことで
明日から9日間の予定は既にぎっしりてんこ盛り。(含自分用休息日)
それでもまだまだやりたいことがまったく尽きません。

というわけで、既に本日のワタクシは開店休業状態。
今夜に想いを馳せ、幸せ気分を噛み締めながら就業時間を楽しみます。

【再放送】いつか見た青い空

2010年09月15日 23時36分38秒 | テレビ鑑賞
■いつか見た青い空
■原作(原案):向田邦子
■脚本:山元清多
■出演
 岸恵子、清水美沙、戸田菜穂、椎名桔平、筒井道隆、江波杏子、黒柳徹子
■ストーリ
 1945年、長男は出征し、母と3人の娘で暮らす雨宮家。
 ある日、ハルという女がやって来たことから、娘・文子は母と見知らぬ男の
 関係を知ることになる。そんなとき、海軍中尉の長男、浩一が戦地から帰宅。
 浩一は「次に向かうのは沖縄で、生きては帰れないだろう」と文子だけに
 打ち明ける。

■感想 ☆☆☆☆
 大好きな久世さんの随筆「ニホンゴ キトク」を読んで以来
 もう一度見たいと切に願っていたドラマ「いつか見た青い空」が
 再放送されていたため、録画しました。終戦60周年記念ドラマです。

 向田さん原作の終戦記念ドラマは、どの作品でも女性が主役です。
 弱いけれど、守るべきものがあるために強く生きる女性たち。
 彼女たちを中心に据え、戦地ではなく、東京の下町で必死に生きる
 市井の人々の「戦争」を、そして「終戦」を丁寧に描いています。
 何の武器もなく、思想も政治も関係なく、ただ、大切な人を守ること、
 そして自分自身が今日を生きることにのみ、注力した名もなき人たち。
 空襲も原爆も戦地も兵隊も出てこないこのドラマでは、戦争中であっても
 人々には変わりなく日常が訪れること、「死」と隣り合わせてあっても
 人々は笑ったり怒ったりするし、恋もするということ、そういった
 当たり前の日常が丁寧に描かれています。
 彼らの当たり前の日常がいとおしく、そして、それだけに「戦争」と
 「終戦」の残酷さとやりきれなさが強く心に残ります。

 ドラマのラストは「ニホンゴ キトク」で久世さんが紹介されていた
 黒柳さんの印象的なナレーションで締められます。

 「あの日の空は青かったと誰もが言います。
  何かが終わったのか、それとも、これから始まるのか。
  私にはよくわかりませんでした。私たちは四人で青い空を見ていました。
  いつまでも・・・いつまでも・・・。

  あれから50年経った今でも、あの日の、泣きたいような、
  笑いたいような空の色は、私たちの心に焼き付いているのです。」

 涙で声を詰まらせながら、万感の想いを込めて語られるナレーション。
 語り終わったとき、黒柳さんも久世さんも、そして、その場にいた
 スタッフの誰もが目を赤くしていたと書かれていました。
 本来であれば録りなおしをしてもおかしくないナレーション。
 このナレーションには、どんなに平和教育を受けても、
 何度、戦争体験を聴いたとしても、戦争を知識としてしか知ることが
 できない私たちに、どうにかして伝えたい、あの頃を残したい
 そう願っていた久世さんたちの想いが込められているのだと感じました。
 
 9月12日、この作品の脚本を書かれた山元さんもお亡くなりに
 なりました。またひとり、久世さんや向田さんのところへ旅立たれました。
 「昭和」がどんどん遠ざかっていくと嘆かれていた久世さん。
 そちらはいかがですか?
 そちらから見える今の日本は、今の世界はいかがですか?
 キトク なのは ニホンゴ だけですか?

ささやかな同期会

2010年09月14日 22時06分01秒 | 日常生活
定時後、なんだか見覚えがある人影が近寄って来ました。


・・・えっと。絶対に見覚えがあるっ!
と数秒、じっと眺め、眺め、眺め・・・思い出した!!
関東在住の同期だっ!!

うっわー!
会うの、何年ぶり?!
そもそも、君が本社にやってくるのは何年ぶり?
確か前回、会ったのは同期の結婚式で会社ではなかったもんね?
なんで会社にいんの?
何しに来たの?

あまりに突然の再会ではしゃぐワタクシ。
なにせ、いつもポジティブで会うたびに元気をもらえる大好きな同期なのです。
会うと必ず
「どう?仕事、楽しい?」
と尋ねるワタクシに、いつもにこにこ笑顔でぶっきらぼうに
「おう!めっちゃ楽しいよっ!」
と迷いなく答えてくれる素敵な同期です。

ホントに。
迷いなく「楽しい」「仕事好き」と言ってくれる彼に
アタシがどれだけパワーをもらっていることか。
いつもありがとう。

というわけで、散々はしゃいだ後に
同じフロアにいる同期のもとへ彼を連れて行きました。
本社で過ごす時間は束の間なのです。
アタシだけで独占してはもったいない、もったいない。
もっといろんな人たちに会ってもらわないと。

同じフロアの同期も、ほんの一瞬
「誰だ・・・?コイツ?」
といぶかしげな表情をし、その直後に「おお!!!」
とテンションをマックスに上げておりました。
うんうん。気持ち分かるよー。
まさかここで会えるなんて思わないもんねー。
(一応、同期。でも3年ぶりの本社出社でした。)

騒ぎを聞きつけた同じフロアの同期がもうひとり加わり、
合計4名、休憩時間のフロアでささやかな同期会を開催しました。
お互いに近況報告をしあったり、他の同期の噂話をしたり、
その噂話に衝撃を受けたり、と非常に楽しい時間を過ごしました。

10年前は。
10年前は、まさか自分がこんなに同期の存在に
励まされるようになっているとは思いもしませんでした。
楽しく飲んでしゃべって遊んでいたけれど
でも、同期の存在のありがたさを信じていなかったような気がします。

でも今は。
入社当初のように飲みに行くこともないし、
ゆっくり話す機会もあまりないし、
「友達」かと言われると、「友達」ではなく「同期」なんだけど
でも間違いなく大切な仲間だわ、と照れもせずに思えるようになりました。

さてさて、次に関東同期に会えるのはいつのことやら。
名残惜しすぎるよ・・・と、別れを惜しんでいると、
関東同期がぶっきらぼうに、でもあたたかい口調で言いました。

「お前の結婚式には、喜んで帰ってくるよ?みんなで祝うよ?」


あーね。
確かにね。
そういうパターンの帰省もあるよね。

・・・次に関東同期に会えるのはいつになることやら。