太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

お酒

2012-10-01 17:48:28 | 日記
若い頃からずっと、「お酒が強そう」と言われて続けてきた。

何をもって、お酒が強そうか、そうでないかを見分けるのかわからないが、

とにかく強そうに見えるらしいのである。



しかし実際には、私はそれほど強くない。

ビールならコップ1杯でじゅうぶんいい気持ちになれるし、ワインはグラスに半分、

日本酒は苦手で、ウィスキーに至っては、においを嗅いだだけで気持ち悪くなる。

お酒を飲むと、おなかの皮膚が痒くなり、白いところと赤いところがマダラになるところをみると、

弱いというよりも、アレルギーがあるのかもしれない。



私の叔父の一人は、うだるような真夏に、家に帰って飲む1杯の冷えたビールのために、

やせ我慢して熱いお茶を少しずつすすっていたものだが、

私は「あー、お酒が飲みたい」と思ったことが、人生で1度もないところをみると、

弱いというよりも、それほどお酒が好きじゃないのかもしれなかった。



さて、そういうわけで

それほど好きでもないし飲めないのに、お酒を飲む雰囲気は好きで、美味しい料理と一緒にお酒を楽しむ人たちが羨ましくて仕方がない。


恋人同士や夫婦で、ワインをあけてロマンチックに食事をする、なんていうのにも憧れる。

映画の中で、突然訪れた来客に、さっとブランデーを勧めるのも、是非やってみたいことの一つである。


人が集まった時に、酔って楽しそうにしている人たちの中で、一人だけ素面でいるのがつまらないように思うこともある。

ほろ酔っている(という言い方があるだろうか?)時間が短くて、

視界の中に青いスパークが光っていたり、頭が痛くなったりするから楽しくない。

楽しくないから飲まない、でも自分だけ素面なのもまたつまらない。



スマートにさり気なくお酒を飲む夢は、たぶん生涯かなわないままなのだろう。

強そうに見えるだけに、複雑な気持ちがするのである。







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