ティキティキ

いつものビーチで日の出を見た。




とろとろのドロップのような太陽がみるみる昇ってゆく。




ひんやりした砂浜をさくさくと踏んで波打ち際まで行くと、

波で濡れた部分の砂があたたかい。

ハワイの海の水は、冷たくない。

ジェットスキーも、ボートも何もいらない。ただ水に入って、海とひとつになるだけで

しゅわしゅわと毒が抜けていくのを感じるのだ。




こうして水に映った光って、見ていて飽きない。







ティキティキがいる。

ティキティキは、ハワイの守り神だ。

手前にあるのは、ココナツの木で作った素朴な椅子。

背もたれの先が「手」になっていて、座ると誰かが腕をまわしているように見える。

ティキティキも、メネフネも、本当にいるんじゃないかと私は思っている。




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