太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

瀬戸わんたん日暮れ天丼

2018-01-29 07:55:21 | 日記
小柳ルミ子さんの昭和のヒット曲『瀬戸の花嫁』(若い人は知らないでしょうなぁ)

小学校の頃、男子がよく替え歌で歌っていた。



♪ 瀬戸わんたん 日暮れ天丼 ゆうなみこなミンチカツ~ ♪


本来の歌詞は 瀬戸は日暮れて 夕波小波 であるが、

私はわんたん天丼ミンチカツのほうがしっくりくる。

若い娘が瀬戸内海の島に嫁いでゆくという設定で、『若いと誰もが心配するけれど』

『愛があるから大丈夫なの』と言うのである。

『幼い弟が行くなと泣いた』というから、娘は18か19歳ぐらいであろうか。



歌謡曲全盛時代だった。

歌の歌詞が、なにを言っているのかはなんとなく理解しても、

それがどんなことなのかはさっぱりわかっていなかったあの頃。



尾崎紀代彦さんの『また逢う日まで』も流行った。

同棲していた二人が別れるという歌だというのがわかったのは、ずーっとあとになってからだ。

♪ 二人でドアを閉めて~ 二人で名前消して~ ♪

学校の帰りに歌ってはいたが、なぜドアを閉めて何の名前を消すのか、誰も知らなかった。

山口百恵さんの

♪ あなたに 女の子の1番大切なものをあげるわ~ ♪

にしても、それが本当のところ、いったいどういうことなのかは曖昧だった。




歌詞の意味がわかってみると、

『また逢う日まで 逢える時まで 別れのそのわけは 話したくない』

とはなんと無責任なことであろうか。

『ただむなしいだけ たださみしいだけ』

なにを甘っちょろけたことを言っとる男か!むなしいだ、さみしいだと自分のことばっかりか!

そんな男とはうっかり結婚などしなくてよかったけどね。

当時、意味がわかっていた大人はどんな気持ちで歌を聴いていたんだろうか。


・・とまあ、昔の歌謡曲はツッコミどころ満載である。

柏原芳恵さんの『ハローグッバイ』だって、紅茶のおいしい喫茶店で白いお皿に「バイバイ」と言う女の子。

それで、もし生まれ変われるなら、こんなかわいい紅茶のカップになりたいというのだ。

いとしい人が銀のスプーンで紅茶をくるくるまわす、そんなカップに・・・・



なりたいか?ほんとに?



・・とまあ、真剣になってはいけないのである。

フォークソングと違って、当時の歌謡曲にメッセージ性などなくてもよかった。

そう言う意味では、最近の歌のほうがよほど歌詞にグッとくる。








テレビと歌謡曲で育った私たち。

「レッツゴー、ヤング!」(ヤング、ってところがもう昭和)や、「スター誕生」は欠かさず見ていた。

スター誕生から生まれた花の中3トリオ(山口百恵、桜田淳子、森昌子)が

年齢制限で紅白歌合戦に出場できるかどうかと話題になったという時代。

そのあと、もっと若い、子供のような人たちがどんどん出てくるようになった。




瀬戸わんたん、と声を張り上げて歌っていた男子たちも、もう50過ぎのいいオッサン。

彼らも私のように、昔を思い出して歌うことがあるのだろうか。










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