太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ツイてる、にしとこう

2020-07-20 08:00:54 | 日記
とうとう、というか、やっぱり、というか、
8月から医療保険がなくなってしまうことが判明。

アメリカと日本の医療システムは、天地ほどの差がある。
むろん、日本が天でアメリカが地。
国民保険がないアメリカでは、個人で医療保険に加入する必要がある。
フルタイムで働いていれば、会社がそれを負担する義務があり、保険のために働いている人も多い。

コロナウィルスによるパンデミックで、職場は一時閉鎖になったが
その間も従業員の医療保険を払ってくれていた。
それが3か月以上にもわたっていて、1か月前に再オープンしたものの、
地元客だけでは元の売り上げには到底届くはずもなく、青息吐息。
その間も、家賃やらなにやらはかさむし、とうとう社員の保険を払い続けるゆとりがなくなってきたというわけなのだ。

現在、ミニマムの従業員数で切り回しているので、法的には会社は保険を負担しなくていいのだけれど、
会社としてはできれば払って、従業員をつなぎとめておきたいであろうが、仕方があるまい。
会社が復活するかどうかは、旅行者に門戸を開くのがいつになるのか、にかかっている。
今のところ、8月末までは封鎖に近い状態であることがわかっている。



来月から保険がなくなる、と聞いて私が最初に何を思ったか。

「昨日、歯医者に行っといてラッキー!」

実はロックダウン中に入っていた予約が延期になり、つい先日、8月半ばに決まったばかりだった。
それがおととい、キャンセルが出たので明日来れるかという電話があったのだ。
キャンセルがなかったら、あるいはキャンセルが出ても私に連絡をくれなかったら、
8月に無保険で受診せねばならないところであった。


アメリカで無保険が、どんなに恐ろしいことであるかはアメリカに住んでみないとわからない。
肘のレントゲンを救急病院で撮っただけで、42万円請求が来る国である。
特に歯医者は異常に高い。
救急車だって、呼べば10万円以上かかるときいた。


さて、8月からどうするか。


ありがたいことに私は丈夫にできていて、歯医者以外の病院でお世話になることが滅多にない。
いつか職場が盛り返したら、また保険を払ってもらえるようになるのだし、
身体に気をつけて過ごすか、と気楽に考えていた。
なぜなら、自分で医療保険に加入すると、月に8万円ぐらい払わねばならない。
それって、現実的な数字じゃないと私は思う。

注)8万円というのは私が入っていたのと同じカバー率で計算した場合で
 高額なほうではない

今、アメリカでは無保険の人が何百万人にもなっている、というのもわかる。
{8万円 × 家族の数}
これを払える人のほうが少ないと思う。


そうしたら、シュートメが
「それは任意保険なしで車を運転するのと変わらないわよ」
と言う。
まあ、それは、そうだけども・・・・・
突発で何かが起きたとして、無保険だったために、何百万円も払わねばならないことを思えば、
月に8万円は妥当な出費だというのはわかる。
でもなぁ。

結局、夫の職場で、夫の保険に私を乗せてもらうことにする。
いくらかは払うのだけど、8万円ということはないはず。
と、思いたい。
アメリカのこのお粗末な医療システムは、次の大統領選の課題にもなっているらしい。
オバマさんがやろうとしてできなかったことだ。
日本はほんとうに良い国だったなあ、といくら思っても
これが私の選んだ生き方なのだから、「昨日歯医者に行っておいてラッキーだったなあ」ということにするのである。