太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

楽ブラを8個買った話

2020-07-30 14:27:17 | 日記
カイルアのTARGETで、ふと目に止まって買ったブラがある。
ロックダウンして家にいるようになり、家にあったイージーブラをつけ始めたら楽で、
これからいつまで自宅待機かわからないことだし、もっと揃えたくなったのだ。
買った翌日に、仕事再開の連絡が来たんだけど・・・・・



色は、黒とレンガ色の二色。
13ドル(1400円ぐらい)というお値段も素敵。
その二つを持ってレジに行ったら、レジの人が
「あ!それかわいい!どこにあったの?私も買わなきゃ」
と言い、近くにいた店員も寄ってきて盛り上がり。

これが、私的に大ヒット。
今まで使っていたイージーブラは、こげ茶とターコイズ色で、肩ひもは普通のブラタイプ。
ところがこれは、前の紐がダブルで、背中側でクロスしていてオシャレ。
Tシャツやタンクトップの下に着て、クロスした紐が見えても大丈夫。
そして、胸の部分が伸縮性のある柔らかい生地で、フィット感が半端ない。
あんまり気持ちがよくて手放せない。
これはぜひ姉妹にも買ってプレゼントしようと、翌日、再びTARGETに出かけた。
ところが、昨日は確かに数があったのに、XLサイズが1つ残っているだけ。
昨日私が帰ったあと、レジ係の人たちがこぞって本当に買ったのに違いない。

家に戻り、TARGETのオンラインショップを見たら、あった。
姉妹に一つずつ、そして自分にもさらに2つ買った。

受け取った姉からLINEが来た。

「なにこれ!!!!すんごーーーーーーーく、イイ!!もう一つ買ってきて。お金払うから」

そうだろう、そうだろう。
同じような体型の姉妹なので、絶対に気に入ると思った。
豊満な胸の人はどう思うかわからないけど、私たちのような体型には本当にフィットするのだ。

お店にはもうないと思ったので、再びオンラインショップで二つ買って、姉妹に送った。
姉妹も、私のように毎日これを手放せない夏になるだろう。
ハワイは年中夏なので、自分用には4つある。

そんなわけで、楽ブラを合計8つ買った話。





捨てるには出さないとならない

2020-07-30 11:30:02 | 日記
今日はちょっと重いかも。

このロックダウン中、私は自分が溜め込んでいる、もういらなくなったものを
どんどん捨てている、というか、捨てさせられている、といったほうが正しい。
なぜなら、そういう状況が勝手に起きてくるのだから。
これは、内容によっては相当しんどいことになる。

納戸の中にあるものを捨てるとなったら、まず、いらないものを外に出さねばならない。
魔法じゃないんだから、あれとあれがいらないから捨てますー、と思っただけでは何も変わらない。
ものによっては、捨てたいものの正体を紙に書きだし尽くすことで、手放せることがある。
でも、根が深いものは、そんなんじゃだめだ。


昨夜、夫と喧嘩をした。
ものすごく嫌な喧嘩で、夫は怒りまくり、私は途方に暮れた。
喧嘩のしょっぱなから、何が起きているのかわかっていた。
私は見えない手で首根っこをつかまれて、私が溜め込んで蓋をしていたものの中に頭ごと漬けられているようだった。

私は前の結婚の、耐え難い記憶の中にいた。
相手が、私には理解できない理由で怒り出すと、3日でも4日でも私を完全無視して過ごす。
朝起きて、黙って出かけ、黙って帰宅し、夕飯を用意している私を横目にふらりと出かけ、
一人で夕食を済ませて戻ってきて、黙って寝る。
何に対して謝るのかもわからなかったが、そんな生活に耐えらないから謝り倒す。
そうなるのが嫌で、相手を怒らせないように細心の注意を払うようになった。
それでも、私が選んだ帰り道が渋滞だったから、といった理由で、
すき焼きの特上肉を買ったから今月は引き締めよう、と私が冗談半分で言った、という理由で相手はそうなる。

あの頃、そうなると私はいつも「ああ、もうこれで離婚だ」と思った。
今なら、さっさと離婚すりゃよかったと思う。
そういう生活を、10年以上も続けていられた私は、不幸マニアだった。

昨日の喧嘩のとき、私はあの頃の自分が乗り移ったのじゃないかと思った。
なんかもう、夫とは修復できないような気持ちになった。
どう説明しようとしても、夫は聞く耳を持たず、私は夫に背を向けて横になった。
あの頃、そうやって、息をひそめて忍者みたいに自分の気配を消してしまおうとしていたように。


すると、さっきまで怒っていた夫が言った。
「ねえ、今、何が起きたのか話してよ」
私は私の気持ちを説明してみた。
夫は、
「ごめんね、もう(喧嘩は)終わりだよ」
私は、前の結婚時代の嫌だったことも説明し、まさにそれをなぞっているようで
嫌でたまらなかったと言った。
「アイム ソーリー(それは大変だったね)、それはノーマルじゃないよね」

時間がたてば私の話を聞き、眠る前に終わらせてくれる夫に感謝した。
前の相手とは口喧嘩にもなれなかった。
地雷の数が多すぎて、恐ろしくて近づけなかったから、結局互いのことを知り合うこともないままだった。

こんなもの、見たくもないのに、20年以上たってもまだ、捨てられずにいた。
何度も捨てたつもりが、根っこは残っているのもわかっていた。
その上を楽しい思い出で塗り固めて、そのままシラっと生きてゆけると思っていたけど、
やっぱり根っこを抜かないとだめなのだということなのか。


でももう喧嘩はこりごりだ。