太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

竹槍マフラー

2023-08-01 07:38:21 | 日記
家の近所で、竹槍マフラーの車をみかけて、思わず二度見した。
若い人たちは知ってるのかなあ、竹槍マフラー。

あれは1990年代だったか。
大晦日になると、富士五湖のひとつの河口湖に暴走族が集結するイベント(?)があった。
なぜ大晦日で河口湖なのかは、富士山のお膝元で新年のご来光ということではないかという推測しかない。
『初日の出暴走』なんて言葉も生まれた。
警察が取り締まれば、さらに反抗心が刺激されて、わざと高速道路をゆっくり走ったり逆走したり、そういう人たちは集まって何か反社会的なことをするのが好きなのだろう。

当時は、その取り締まりがニュースになって放映された。
竹槍マフラーは、名前のとおりマフラーが天に向かって90度に煙突のように伸びているもの。
出っ歯スポイラーなんていうのもあったし、セダンの上を切り取ってオープンカーにしたのとか、地を這うようなシャコタン、なぜかタイヤが外側に傾いているやつ、今にもロボットに変身しそうなゴテゴテの車などが集まった様子は壮観だ。

車体が低いとなぜかっこいいのか、タイヤが外側に傾いていることのどこが’素敵なのか(走行に問題はないのだろうか)、私にはさっぱーりわからないけれど、それをかっこいいと思う価値観の人達が集まれば、楽しいのかもしれない。
当時は携帯電話もパソコンも普及していなかったから、どうやって連絡を取り合っていたんだろう。
ポケベルか。


ハワイでは、そういう改造車を見かけたことはなかった。
あっても、車高を低くしたのとか、タイヤが外側に傾いてるの(だから、なんで?)ぐらい。
だから、竹槍マフラーをつけた車を見た時は驚いた。古今東西、同じような価値観の人達がいるものだ。
そしてとても懐かしくなった。


あの頃、大晦日に初日の出暴走をしていた人たちも、今はいい大人だ。
多くは家庭を持ったり、子供がいたりして、普通に暮らしているんだろう。