太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

カレーピラフ

2012-10-21 19:43:42 | 食べ物とか
夫の母が、ときどき作るカレーピラフが美味しい。

お米はワイルドライスを使い、具はドライフルーツのクランベリー。


ワイルドライス


ワイルドライスは、日本でいうと、五穀米とか八穀米といったところだろうか。

ご飯にドライクランベリー?と思うのだけど、

これがなんともよく合う。

レストランで、レーズンの入ったピラフはあまり好きじゃない私だが、クランベリーは全然違う。

レーズンよりも酸味があって、レーズンほどに自己主張がなく、それでいて風味がある。

ワイルドライスを使うのも大事なところだと思う。

滋味というか、独特の風味と歯ごたえが、あとを引く美味しさ。



使うカレー粉は、普通のものでもじゅうぶん美味しいけれど、

ハワイで作っている「カイウラニ スパイス」の「エキゾチック カレー」もいい。



WHOLE FOODS や、DOWN TO EARTH で売っている。



今日は夫の母に作り方を教えてもらって、一人で作ってみた。



クランベリー カレーピラフ


1.ワイルドライスを1カップに対して水を1.5カップの分量で、鍋に入れ、強火にかける。


2.沸騰したら1回かきまわしてから軽く蓋をして、弱火にする。


3.15分ほどしたら、火を止めて、10~15分蒸らす。


4.ドライクランベリーを適当な大きさに刻み、フライパンにオリーブオイルを入れて温め、クランベリーとカレー粉を入れて炒る。


5.香りが出たら、お米を入れて、炒める。
  (塩の入っていないカレー粉の場合は、味をみながら塩を足す)




セロリのみじん切りや、ブロッコリーなどを入れるのもいい。





にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村





ペーパーダイング

2012-10-21 11:50:26 | 絵とか、いろいろ
コラージュのワークショップに参加した。

ちょうど半年前の4月に、同じワークショップを受けて、コラージュにハマった。

ワークショップは週末をはさんで4日間あり、初日の今日が、ペーパーダイング(紙を染める)。

半年前には毎日が日曜日だった私も、なにかと忙しくなってしまい、

今回は初日しか出られそうにない。





染める紙は、ラッピングに使う白いティッシュペーパー。

布を染める染料と、油絵の具を混ぜて、さまざまな色に染めてゆく。




彼女が私のメンターのスーザン。

底抜けに明るい、ひょうきん者。でもセンスはピカ一。




最初はオレンジ、その上にグリーン、そしてさらに別の色をどんどん足していくと、

予想もしない不思議な色が次々うまれてくる。



先日、知人のパーティに日本人の友人を誘って行ったら、

友人が一言

「ガイジンばっか・・・」

と言った。

彼女は日本企業で働いていて、同僚も顧客も全員日本人。普段会う友達もみんな日本人。

英語は私よりもずーーーーっと堪能だけれど、ガイジンばかりの社会とはそれほど縁がない。

彼女に言われて、そういえば、ガイジンばっかりということにすっかり慣れちゃったなぁと思う。

家にいたって、家族はみんなガイジンだしね・・

今日のワークショップもガイジンだらけ。

でも半年前よりも、ずっとリラックスしている私がいる。






にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村







くちずさむ人

2012-10-20 13:11:11 | 日記
私が働いている本屋に、熟年のご夫人がやって来た。

カウンターの中にいる私にツカツカと近寄ってくると、

「ねえ、この歌のCDないかしら?」

といって、メロディを口ずさみ始めた。

私は耳に神経を集中して、何の曲か聞き取ろうとするのだけれど、さっぱりわからない。

「どんなジャンルの曲ですか?」

「ハワイの曲よ。これに合わせてフラを踊ったりするの。

ほら、こんなふうなのよ、よく聞いて。ラララ~♪ララ~ンラ、ラ、ここのところで音が下がるの。♪ラ、ラー」

私が知らないだけなのかと思い、店長を呼び、同僚も集めて、全員でメロディを拝聴する。


「ほらほら、ここがサビのところ、ね、知ってるでしょう」


「・・・・・」


店長が、歌い続けるご夫人を伴ってCDコーナーに行く。

ここはCD屋ではないから、視聴する設備もないし、店長はいったいどうやってそれを探すんだろうと思っていると、

しばらくして戻ってきた。

「わかりました?」

「わかると思う?」

「いえ、たぶん無理かと」

「でもね、わかりません、と言って帰すわけにもいかないしね」



そのご夫人は、店を出て行きがてら、雑誌をみていた人にも歌ってみせていたが、その人も首を横に振るばかり。


口ずさむ人は初めてだけれど、カセットテープ(古ッ!)を持ってきて、沖縄民謡を聞かせてくれて、

このCDをくれ、という人や、

盆踊りを録音したテープを持ってきて、この曲をくれという人はいる。

そして沖縄民謡は、先輩店員がみごと探し出した。

覚えることはテンコ盛りだー、とプチ・ブルーになるのである。







にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村

信仰

2012-10-19 17:08:38 | 日記
特に何の宗教にも属さない私にとって信仰とは、遠藤周作の「深い河」や、

三浦綾子の「塩狩峠」にあるような、命をかけた何か壮絶なものでしかなかった。

人生のすべてを、命すら喜んで捧げる人たちを見ると、

そこまで強く信じられることに、ただ圧倒される。

そんな私の、信仰に対する見方が変わったのは、バリ島に行ってからだ。



何年か前、バリ島に行った。

バリ島の大地を踏んだ瞬間、荒々しくて、まったく洗練されていない自然のエネルギーを感じた。

それは観光地化されていない奥地に入ると、ことさらだった。

人々は、朝晩、神と悪魔に捧げ物を欠かさない。

新鮮な花と食べ物を、小さな器に入れて家の前に置く。

神が善で、悪魔が悪というわけではなく、両方あって当たり前。

神と悪に守られながら、バリの人々は生きているかのようだった。



声高に自分が信じるものについて語るのでもなく、誰かを説得するのでもなく、

ただ日々、静かに信仰とともに生きている。



そういう人たちが、ハワイにもいる。

私が考えたこともなかっただけで、日本にもたくさんいるに違いない。

海で泳ぐ前に、波打ち際で手を合わせてから入る人を時々見かける。

木の幹に手をあてて祈る人もいる。

私が勝手に決め付けた壮絶な信仰は、単にひとつの形でしかなくて、

こんなふうに自然に生活の一部として、宗教にかかわらず何かを大切にして生きることも、信仰なんじゃないかと思うようになった。




私にも信じているものはある。

それはただ、生きていく上で私が信じたい事柄というだけだ。

自分にとって信仰なんか、永遠に縁のないものだと思っていたけれど、

私が、私が信じるものを大切にして生きるのならば、それも信仰なんだろうなと思うのだ。








にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村





DEPARTURE

2012-10-19 12:12:12 | 勝手な映画感想
やっと見た。ようやく見られた。



DEPARTURE(おくりびと)


DVDを、夫と、夫の父と3人で観たのだが、

朝が早い義父は、いつも映画の途中で眠くなって寝室にあがってゆくのに、

このときは最後まで観ていた。



アメリカでも、遺体をきれいにして棺に納めるけれど、その過程は人には見せない。

遺族の前で、それを行うことも興味深いし、

またその動作のひとつひとつが、まるで茶道のように無駄がなく美しく、静謐だ。



魂が去ったあとの肉体は、ただの物質だと私は思っているけれど、

それでも長い間、私として生きてくれたその身体を、こんなふうに大事にしてくれたら、

魂となった私も、それを見て嬉しく思うに違いない。

本来なら、使った私自身が、古い家を出る前のように、きれいに拭き清めていきたいところを、

代わりに誰かがやってくれるのだ。




地球上には、死は恐ろしく、忌み嫌われる不浄なものだと捉える文化と、

死を回帰(おおもとに戻る)や旅立ちとして祝う文化がある。

魂の世界からみれば、肉体をもって生まれることのほうが「旅立ち」なのだという人もいる。

死を祝えないのは、別れることの悲しさ、寂しさ、やりきれなさだったり、

否が応でもやってくる死に対する恐怖や怒りからだろう。

もし私たちが、何度も生まれ変わっているのだとすれば、何度も死んだことがあるはずなのに、

死ぬことも、そのあとのことも、きれいさっぱり忘れて、また舞い戻るのはなぜだろう。







きっと、この映画を観たすべての人が、

映画の中の遺体に、それを見守る遺族に、自分を、身近な人を重ねてみていたのではないだろうか。

死と向き合うと、生きていることの価値に気づく。

必ず来る別れを思うと、今は生きているその人との時間が、いっそう大事に思えてくる。

「そのとき」は明日かもしれないという現実を知ると、

今日どれだけの真心で接することができたか、と振り返る。



にほんブログ村 海外生活ブログ 海外移住へにほんブログ村