太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

衝撃のババドライバー

2021-01-21 14:15:46 | 日記
パンデミック以来、滅多に車を運転しなくなった。

日本にいたとき、1年のうち360日は運転していた。
ハワイに来てからも、本屋で働いていたときには週に5日、片道50分の通勤をしていた。
それが今は日常の買い物は週末に、夫の運転で済ませる。
職場が再開した今でも、半月に3日で、それも片道10分程度。
私にとって車は気軽な足で、運転は得意というのでもないが、別に苦にはならなかったのが、
こうも長い間、運転しなくなると億劫になる。


今日はカハラのギャラリーに作品を収めに行った。
あわよくば、週末に夫の運転で行きたいところだったけど、今週末は予定がある。
それで仕方なしに1人で行く。
カハラまでは距離的にはけっこうあるが、殆どフリーウェイなので家から30分もみれば着く。
これが、遠く感じる。
同じぐらいの所要時間でも、普通の道を通ってカイルアに行くほうが、どれだけいいか。
100キロぐらいで両側を車がビュービュー走るフリーウェイはドキドキするし、
合流したりされたり、あそこで降りるには今どこの車線にいればいいのかを気にしたり、気疲れする。


気づくと、私の背中が少しシートから浮いていて、
きもち前かがみになっている。

ヤダ!!!これって正真正銘ババ運転!!

若い頃、オバちゃんドライバーが、シートをうんと前にスライドして
ハンドルに顔をくっつけんばかりにして運転しているのを見て、

「あんな姿勢で、どうやってハンドルを切るのかねー」
「顔を前に出したって、それだけ見える範囲が広くなるわけじゃなし、どうしてああなるのかねえ」

などと友人と話したものだ。

私の場合、ハンドルと身体の間隔は普通にあいているが、
それが運転しているまに徐々に接近してきているようなのだ。
前をよく見ようとして前かがみになるのではなく、緊張して肩や腕に力が入っているために、そうなってしまうのだと思う。





カハラに行き、ホールフーズに寄り、ROSSに行き、
地元に戻って時計の電池を替えてもらい、銀行に寄って、最後にスーパーマーケットに行った。
その間、我がババ運転に気づいて体勢を立て直すこと数回。


混み混みの銀行

これだけ見ると空いてるけど、この後ろに20人ぐらい並んでいる。
その20人が2m間隔をとるから、列の最後は銀行の外だ。
窓口は3つしか人がいなくて、そのうち一つはものすごい時間がかかっている。
30分以上も並んでいる間に、ババ運転でこわばった肩をぐるぐる回していたら、後ろの人が声をかけてきた。

「両手を背中で組んで肩甲骨をはがすようにしてごらん」

やってみたら、ゴキ・・・と音がした。
「なんか、外れた・・・」
「いや、外れてるべきなのがくっついてたんだから、それでいいんだよ」
「年をとると、顎だけ前に出やすくなるみたい」
「うん、それで猫背になるんだよね」
その人は、フィットネスのインストラクターを生業にしているそうだ。



背中もバリバリ、顎も出やすい。あー、やだやだ。

あのとき、私がジャッジしたオバちゃんたち、ごめんなさい。
今や私が、あのときのアナタです・・・・

顎を出しながら運転している私を見て、若者が「ぷ!」と笑っていたことだろうよ。
因果は巡るとはこのことか。



3シーズン目 ライムマーマレード

2021-01-20 10:55:34 | 食べ物とか
庭のライムで、ライムマーマレードジャムを作った(シュートメが)。


一昨年、シュートメが作ったのが始まりで、
あまりに美味しくてすぐになくなり、次は私が作った。(その記事はコチラ
そのときは20個のライムで、

このぐらい、できた。

右下がライムの樹

たっぷり水をあげると、柑橘類はジューシーになる。
冬場は雨期なので放っておいてもいいのだが、
夏で晴れが数日続くと、水遣りを欠かさずにやってきた。
おかげで、タンジェリンもライムも、ずっしりした実をたくさんつけてくれた。


昔は、ここまでマーマレードジャムが好きではなかった。
若い時には苦手だった、風味に癖のある野菜が、年をとると好きになるのと同じなんだろうか。
タイやベトナム料理についてくる香菜も、昔はその強烈な香りが料理を台無しにすると思っていたのに、
今はわざわざファーマーズマーケットで買い求め、卵に混ぜてスクランブルエッグにする。
柚子も、30過ぎるあたりまでは苦手だったが、
もし新鮮な柚子が手に入るなら、柚子でマーマレードジャムを作りたいほど好き。
食べ物の好みは、放っておいても変わってゆくものだ。



余談になるが、古い友人が子育てをしていた時の話。
用意してある夕食を前にして、3歳の娘がカップラーメンを食べたい、と言ったので
友人は黙ってカップラーメンを作った。
翌朝の朝食に、友人は娘にだけカップラーメンを作り、娘は喜んで食べた。
その日のお昼にも、また友人はカップラーメンを作り、娘はそれを食べた。
夕食時に、またカップラーメンを作ったら娘が、「普通のご飯が食べたい」と泣きべそをかいた。
私だったら、なんとかみんなと同じものを食べさせようとするんじゃないか。

「別に無理して食べなくたって、そのうち食べるようになるさ。1週間カップラーメンを食べたところでどうってことないし」

そう言ってのけた友人に、私は感動すらした。
初めての子育てで、その余裕。
彼女は6人兄弟姉妹で、両親は酒屋を営んでいて多忙だったから、その中で養われたものなのだろう。

よし、私も子供を持ったらそんなふうに育てよう。
と心に誓ったのだったが、その機会は訪れなかったのが残念である。






泡のとらえ方の文化

2021-01-19 10:00:32 | 日記
ときどき、バブルバス用のソープをいただく。

我が家には、TOTOのちっさな浴槽がある。
本当はもっと大き目のがよかったんだけど、そのサイズしかなかったのだ。
日本から取り寄せるのも非現実的だし、
夫が思い切り手足を縮めればなんとか収まるので、その浴槽に合わせて浴室を作った。
こっちの浴槽はホテルと同じで、浅くて細長い。
低身長の私は、縁につかまっていないとズルズルと沈んでしまうし、
水たまりに入っているようで、全然落ち着かない。
日本のお風呂のように、首までお湯に浸かりたい。

気温が20度を下回る冬場は、毎日お湯をためて入る。
ヒマラヤンソルトや、ティートゥリーオイルを入れるのが常だが、
戸棚の中で眠っている、いただきもののバブルバスのソープを使ってみることもある。

映画で観る泡風呂は優雅だが、やってみると、こんなに日本人に合わない入り方はないと思う。
盛大にふわふわとした泡が身体を洗ってくれるので、こすって洗わなくてもよく、
泡は消えやすいので、洗い流さなくてもいい。

しかし、こすって洗わなくてもいいのはともかく、
洗い流さなくていい、のにはかなり抵抗がある。
今までお湯の中でヌルヌルだったのが、そのまま肌に残っているような気がして気持ち悪い。
だから私は、浴槽の外でシャワーで洗い流す。
習慣で、お湯に浸かる前に体を洗うので、「これって二度手間なんじゃ・・」と思う。
それに泡風呂にすると、夫のために再びお湯を変えるので、それも手間。


泡風呂は乾燥したヨーロッパ発祥だと聞く。
普通の部屋に、家具のように浴槽だけが置かれている。
昔、訪ねたアイオワの知人の家のバスルームも、床がカーペットだった。
泡風呂から出たら、泡がついたままガウンを羽織っておしまい。
私は浴槽に立って、水栓のお湯で片足ずつ泡を流し、いちいち拭いてからカーペットに足を乗せ、
というめんどくさいやり方をして入っていた。


この、泡がついたままで平気、という感覚は食器洗いにも適用される。
アイオワの知人は、シンクに溜めた泡水で食器を洗ったら、
そのまま食器カゴに入れておしまい。
「泡がついたままだよ」
と私が指摘すると、
「ああ、その泡は大丈夫」
と言う。
何が大丈夫なのか。
泡は消えてなくなるように見えても、泡の成分は残ってるのでは?
それぞれの文化ややり方があるから、それ以上は聞かなかったけど。


夫や義両親は、アイオワの知人ほどではないが、私にしてみれば泡に対して甘い。
泡水から出した食器を、一応水で流してからクロスの上に置く。
でも、本当にサッと流しただけだから、泡が残っていることがある。
私はまったく潔癖症には程遠いが、泡は、ちょっと気になる。



いただきもののバブルバス用のソープが、そんなわけで一向に減らないので
それをボディソープとして使ってみたら、案外よかった。
泡切れがいいので、身体をこするタオルに残ったソープが落ちやすいみたいだ。
これからは、ボディソープとして使いきることにする。









昼寝ができない

2021-01-18 15:18:34 | 日記
朝は、5時20分ごろに起きる。
深い眠りのときに目覚ましが鳴ると、睡眠時間は長くても眠い。
そのまま寝ていたいけど、昼寝すればいいや、と思って起き上がる。
2週間に3日しか働いていないからできることだ。

が、この10か月、昼寝した試しがない。

いったん起きてしまうと、眠くならない。
今日こそ昼寝しようと思って寝転がっても、全然眠れない。
本を読みながら寝落ちしようと思っても、ズンズン本が進むだけ。
朝、あんなに眠かったのに。
昼間こんなに時間があるのに。

長年、フルタイムで働き続けてきた習性なのか。
昼寝するのはもったいない、という貧乏性からなのか。
夫が働いているときに私だけ寝るのは申し訳ない、という気遣いからなのか。

昼寝はしたいが、昼寝ができない。
なんだかそれはそれで、もったいないような気もしてくる。










冬の嵐

2021-01-18 14:59:53 | 日記
ノースショアの波が半端ない。
10m級の波が道路にまで押し寄せて、カメハメハハイウェイは砂にまみれて波打ち際状態。
溺れかけて救助された人もけっこういる。
なんで10mの波の中で海に入るかな・・・・
泳げない私には到底理解不能だ。

いつものノースショアの海

普段はこんな感じなのが、今日もきっと大荒れなんだろう。
今日は祭日らしいんだけど(アメリカの祭日は、州と国と両方あって、さらに企業によってもどこを休みにするのか違うので、いまだにさっぱりわからん)
夕べからの雨が、風を伴って嵐みたいになっている。
こんなふうに1日中、雨が降り続けるのハワイじゃ珍しい。
気温は、朝は17度で、午後2時でも20度。
これはハワイ的には、「今日はすごい寒い」の部類だ。


今日は、ジュディスの家に行った。

コラージュで使う紙を染めるワークショップが、本来なら毎年今頃に催されるのだけれど、
今年はコロナウィルスがあって、それができない。
それなら、私たちだけで染めてみよう、ということになった。

ワークショップでは、30人ぐらいが集まって一気に染める。
お金さえ払えば、すべて用意もしてくれるから楽ではあるけれど、
個人的にあまり使わない色味も毎回染めるので、その色味ばかりが大量に残る。
一方、よく使う色味は、在庫が少なくなる。
でも自分で染めれば、欲しい色味だけを欲しいだけ作れる。

材料は以下。
布を染める染料、油絵具、リンシードオイル、テレピン油、ベビーオイル、
新聞を印刷する前の紙、ラッピング用の白いティッシュペーパー、アルミのバット、たくさんの空き瓶。

ジュディスの家のガレージで染める予定だったけど、この嵐。
染めは来週に延期にし、今日は最後の材料の詰めをして、それぞれ創作している絵をやって、
お昼は、ベトナム料理のフォーをテイクアウトして食べた。
初めての自分たちでやる染め体験。
何がどう出るか、わくわくする。